"Blue & Lonesome"はブルースと言うよりはストーンズだぜ!
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昨日渋谷で、2日の金曜日に発売されたばかりのローリング・ストーンズ11年振りのアルバム""Blue & Lonesomeを買ってきた。デラックス・エディションではなく、普通のバージョンのほうだ。
最初に聴いた時、下っ腹にズシリと来るビートに驚愕した。
まさに不意打ち。
何曲か聴いていくうちにボディブローがきいてきて、倒れそうな気分になった。"All Of Your Love"で、文字通りベッドに倒れ込んだ。
マジかよ?
なんでこんなにヘヴィなわけ?
ミック、ミック、なんでそんなにシャウトするわけ?
"I Can't Quit You Baby"なんてほとんど絶叫じゃん!
キース、あんたのリフは重量級だよ。ソロの"Crosseyed Heart"ではここまでじゃなかった気がするけど、やっぱりストーンズという装置があんた自身に蹴りを入れるのかい?
これがストーンズなんだよな。チャーリィのシャッフルの叩き方がクリアになった気がして、でもこれが1960年代のロンドンのブルースシーンのスタンダードだったんだろうなと思ったりして。
エリック・クラプトンが参加している2曲はさすがにソフィスティケートされていて聴きやすいが(この2曲があって良かったぜ!)、あとはピュア・ローリング・ストーンズだ。
若い人に「これがブルースってもんですか?」と聞かれたら、ぼくは一瞬返答に窮するだろうという気がする。
「いやいやいや、ブルースがみんなこんなにヘヴィで丸裸で牙を剥いているわけじゃないんだよね。これはさ、何と言ったらいいのかな、そうだ、ローリング・ストーンズなんだよ!」
昨年12月にロンドン西部にあるブリティッシュ・グローヴ・スタジオで、たった3日間で録音されたのがこのアルバムだ。この時代に、全曲オーバーダブなしだ。
いろいろ書きたいことはあるが、まあ、今夜はここでやめておこう。
1人で爆音で聴いていると、今がいつの時代でここがどこで、自分が誰なのかわからなくなってきそうだ。
"Blue & Lonesome"、最高です。
これから飲もうと思います。