「問題児」と「19歳のポルノグラフィ」が出ました。
夏木陽介が逝ってしまい、ぼんやりした時間がすぎていくばかりだ。野辺送りの時、EAGLESの” Desperado”をDiana Krallがカバーしたヴァージョンが流された。最近の夏っちゃんがいちばん気に入っていた曲だ。
「なんだよ、これ。夏っちゃんにぴったりじゃん。ならず者って曲だぜ」とぼくは思わず言った。
デスペラード、正気に戻ったらどうだい
もうずいぶん長いこと空をながめては
考えごとしてるようだけどさ
花に包まれた夏木陽介を見ながら、なんてハンサムなんだろうとぼくは思っていた。これじゃあ女達が放っておかないわけだよな。まるで映画の1シーンを見ているようだった。荒野でシェリフに撃たれたならず者の野辺送りに立ち会っているような気がした。目を覚ましてくれよ、正気に戻ったらどうだい、出かけようぜ!
何も手につかない。
でも、そうも言っていられない。ぼくの新しい本と、ぼくの9人の教え子のデビュー作を集めたアンソロジーが書店に並んだことを皆さんにお知らせしなければ。
問題児 三木谷浩史の育ち方
Amazon |
19歳のポルノグラフィ
Amazon |
夏ちゃん、これが俺の何冊目の本になるのかちゃんと数えてないんだが、次の本は、俺は夏木陽介の魂に捧げるために書くよ。