The Wild Side of Life | イージー・ゴーイング 山川健一

The Wild Side of Life

明日、7月19日に65歳になります。ビートルズの” When I'm Sixty-Four”を1つ上回ってしまう。東北芸術工科大学では65歳が定年なので、来年の3月に山形を去ることになる。中原中也ふうに言えば「さらば山形! おゝわが青春!」である。学生達はぼくが辞めると聞いて、泣いたり怒ったりしている。ま、ありがたい話だ。

 

しかし、ぼくが「定年まで」「大学で教員をつとめる」なんて、自分でも信じられない。人生、何が起こるかわからないものだ。のこされた、限られた時間で文学ってもののコアを伝えるために、特にゼミで面倒を見ることができない1年生と2年生にを中心に「プレゼミ」をやっている。そんなわけで、研究室には放課後15名ほどの学生が詰めかけてくる。今夜は他学科の女子学生も顔をみせた。不良ぶって小説を書いてて来たわりに、大学教授というのが案外合ってたのかもなと正直に言えば思う。

今は教員宿舎で、ロッド・スチュワートのTHE WILD SIDE OF LIFE”を繰り返し聴いている。人生のポイントになると聴く曲です。

You wouldn’t read my letter if I wrote you


You asked me not to call you on the phone


But there’s something I’m wanting to tell you


So I wrote it in the words of this song

I didn’t know God made honky tonk angels


I might have known you’d never make a wife


You gave up the only one that ever loved you


And went back to the wild side of life
”The Wild Side of Life”

電話はかけないでって言ってたわよね
手紙を書いても読んではくれないのでしょう
でもどうしても言いたいことがあるから
この歌で伝えることにするわ

神様が酒場の天使をお創りになるなんて知らなかった
妻をとらないなんて知らなかった
愛してくれるたった一人の恋人を捨てて
あなたはワイルドサイドに帰っていくのね
「ワイルドサイド・オブ・ライフ」

そうそう、ワインや酒が流れる”The Wild Side of Life”に帰らないとな──と今は思う。

 

ROD STEWART - THE WILD SIDE OF LIFE - (Honky Tonk Angels) - LIVE 1981

https://www.youtube.com/watch?v=_3sjzT1Y9Q8