山川健一塾を準備しています。 | イージー・ゴーイング 山川健一

山川健一塾を準備しています。

ネット上のオンラインカフェである「山川健一塾」(仮称)を今秋オープンすべく、準備しています。名前がちょっとなぁとぼくは思っているのだが、スタッフは「わかりやすいのが一番です」と言っている。

山川健一塾というのは、作家デビューを目指す人達のためのネット上のカフェであり、学校だ。2コース用意する予定です。

初級コース 「私」物語化計画
上級コース  作家へのロードマップ


初級コースではナラトロジー(物語論)を学ぶことを通して、文学や映画やアニメ、さらに言えば「私」の構造を明らかにします。

すべての物語は何かが「欠落」していることを前提に始まり、主人公は嫌々旅立ちます。物語とは主人公の少年や少女が大人になる過程を描くもので、子供は皆嫌々大人になるのです。

いくつかのイニシエーションを経て、主人公は妖精的な存在から「隠された父」n見すお存在を知らされることになる。『スターウォーズ』なら、主人公のルークがヨーダに「ダースベイダーがお前の父親だ」と聞かされるようなものです。

この父を殺すのがドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』であり、父を許すのがトルストイの『初恋』であり、多くの現代文学は自分自身の中に「父」を確立します。

じつは、深い謎に包まれた最大の物語とは「私」なのではないかとぼくは思っています。「私」ほど不可解な、しかし重要な存在はない。ナラトロジー(物語論)と呼ばれるロジックをアレンジして「私」を対象化すること。それが、「私」物語化計画です。これが達成できれば、非常に有効なセルフヒーリングになるはずです。さらに、映画や小説といった作品を立体的に深く理解できるようになる。

それが、作家への第一歩なのです。

上級コースの「作家へのロードマップ」は、最初はぼくが「絶対に告白してはいけない相手に告白するシーン」を400w × 5枚で書きなさい、というような課題を出します。そして最終的には出版社に持ち込んだり各種新人賞に応募できる作品を書いてもらいます。それを、数名(5人程度)のプロの編集者が分担して赤入れします。一流の編集者やを揃えます。もちろん、可能な限りぼくも赤入れします。定員は赤入れする作業の限界があるので、100名程度を考えています。

作家デビューを達成すれば卒業ということになりますが、別に卒業せずにずっといてもいいし、既にどこかの新人賞を取るなりして作家デビューしている人でも、別の編集者や視点からアドバイスしてほしいという要望があれば参加してもらってまったくかまいません。海外の大学の大学院にはじつはそういう人が多いのです。

ネットカフェですが、2、3カ」月に1度ほどのスパンでスクーリングをやります。講義の後はパーティーにしたいと思ってます。

受講料はまだ未定ですが、可能な限り安価にしたいと思っています。詳細が決まりましたら、またここでお知らせします。