源河川散策 | 野の花賛歌

野の花賛歌

 沖縄で見ることの出来る 南方系の植物を中心に 野生の草花や花木

 帰化植物、時には沖縄に集中する米軍基地などについて 


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南城市にある西大学院の皆さんと
源河川の探索に出かけた

名護市のネオパーク動物公園で待ち合わせて




駐車場の中庭に咲いていた

フイリウスバリュウゼツラン  リュウゼツラン科  
Agave angustifolia 'Marginata'



花のアップ





源河川に付いたのは10時30分



源河川下流



源河川は琉球鮎の遡上で広く知られた川で
川岸には 川を讃えた 源河節 の碑がたっている








源河節   読人しらず

   源河走川や 潮か湯か水か
  源河美童 おすでどぅくる

読み
  げんかはいかわや うすかゆかみじか
  げんかみやらびぬ おすでどぅくる

 歌意

清く澄んだ 源河川の早い流れは 潮なのか 湯なのか
 それとも水なのだろうか
この川は源河村の乙女達が 水浴びする川      

歌碑の横を通って川辺に立つと
体長20cmほどの鮎が群れをなして
気持ちよさように泳いでいるのが見える

今日は何となく ツイテイル予感

車でしばらく行って 川に入る

川の入り口には3mほどの砂防堤が造られ
上流と下流に分けられている




砂防堤下流




鮎はどこを通って上流に行くのだろう?
疑問に答えてくれたのが 魚道



砂防堤と魚道(左階段状)





鮎はけなげにもこの魚道をさかのぼっていくという(半信半疑)

川の中をじゃぶじゃぶ行くと
小さな砂州には色鮮やかなハンミョウ数匹いて
ひょいひょい跳んで案内してくれる
ミチシルベという別名があるのも頷ける


初めての出会い タケダグサ

 タケダグサ キク科
  Erechtites valerianifolius (Wolf ex Rchb.) DC


南アメリカ原産 草丈は150cmぐらい
伊豆諸島・小笠原・大東・石垣・波照間 個体数は少ない




 この場所に去年はなかった・・・


フタオチョウの食植物 ヤエヤマネコノチチが彼方此方に見られる

いる イル 確かにいるはずだ


天然記念物指定のフタオチョウは 木の上で追かけっこをしていた
恋の季節なのだろうか アッチでもコッチでも 

2時間ほどの川歩きを終えて
次の目的地へ移動 車で40分の距離


目的の滝は車から降りて30分ほど


川を渡ってしばらくいくとモロコシソウにであう





 モロコシソウ   サクラソウ科
 Lysimachia sikokiana Miq.

モロコシソウも近頃ではだいぶ少なくなってきた




左側ヤシ状のシダはヒカゲヘゴ 右側はリュウキュウバショウ


天然記念物のコノハチョウの擬態に一同関心

食草であるオキナワスズムシソウを探したが見つからない



途中でのアオノクマタケラン

   


青い果実



やっとたどり着いた小さな滝





しばらく涼をとって 帰途についたのは15時30分

日頃見ることの出来ないリュウキュウアユや
天然記念物のコノハチョウ・フタオチョウ
初めて撮ることの出来た タケダグサやタカヨモギ


充実した1日でした。