副業社会の到来。
単なるムーブメントではなく、社会構造的にも必要性が高まっている、と。
今回は「副業」を学びのテーマとして取り上げ、学びのメンバーでディスカッション。副業や社外活動経験があるメンバー、多様な特技をもつメンバーが集まり、副業のトレンドや可能性、新しいキャリア論を語り合った。
そもそも何で副業がキテるのか?
まずはここから。その背景を「企業」「働き手」「国」の3つの視点から調べてみた。
企業
労働人口は減少を続け、労働力の確保は日に日に厳しさを増している。かといって「会社が一生面倒をみますよ」といった終身雇用を約束するようなことにも踏み込みにくい。ビジネス環境がどんどん変わるなか、必要なときに必要な戦力が欲しいというのが企業の本音だろう。
働き手
個人を取り巻く環境も大きく変わってきた。人生100年時代では、何度も「変身」が必要になるという。一つのスキルや専門性があったとして、それだけではいずれ活躍できないときが来てしまう。新たなスキルや経験、人脈を獲得することで、いつでも変身できるよう刀を研いでおくことが大切になってきている。
国
国にとっても、副業が普及して様々な眠らせていた能力が価値に変わることは経済性や国民の幸福度の観点からもポジティブなことだと想像できる。高齢化が進み年金や退職金も今のまま継続することは難しい中、「定年したらお金も意欲もなくなっちゃいました」では困ってしまうのだろう。
三者三様の理由がある中で、副業の普及を後押ししているのが、数々のマッチングプラットフォームだ。マッチングビジネスはそれらをつなぐ両側のリソースが拡大すればするほど、事業が拡大をしていく。
https://newspicks.com/news/3004319/
ちょっとした特技でニーズに応えてあげたり、教えることで収入を得たりするライトなものから、プロフェッショナルなビジネススキルを活かしたスポットコンサルやPJT型の課題解決などもある。スキマ時間のマネタイズもできれば、所有物のシェアや貸し出しは様々な分野に広がっている。
「実際にどんな仕事があるのか見てみよう」
様々なプラットフォームを見ていくと…。
あります、あります。ありとあらゆる仕事がわんさかと。業務を分解すれば切り出せる仕事はいくらでも出てくるわけで、そのパーツをその道のプロに手頃な価格で依頼できるのならば、それは使うのも納得。
プログラムなどのIT系、デザイン、映像などのクリエイティブ系、集客やブランディングなどwebマーケ系、講師など教える系、専門スキルを生かしたコンサル系、クラフトワーク、面倒なことや苦手なことの代行業、美容系…。
続けて「人気副業ランキング」を見てみる。
本業のスキルを切り出すようなものが多い。
IT系、クリエイティブ系、資格を生かすようなもの。やりたいこと(will)で課外活動する人が増えていると聞くが、収入にするためには出来ること(can)を生かすことになるのだろう。その反面、ボランティアなどは純粋なwillで選んでいる人が多い。または使命感(must)で被災地などに飛び込む人。
新しい時代のキャリアは、このwill can must をどの働き方で満たしていくのか、そのmixが大切なんだろう。時流に合わせて、そのポートフォリオを最適に組み合わせられる人が「働きがい」を手にするのだと感じた。
以上。
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