連れ合ぅて京の旅

 

 

花咲くや 花散るや

やんれさ 筏流しや 檜笠

卯月 日々鬱々と 過ごして 居たらば

雨風呂小僧が 掛取りに来た

あのう 月一のご投稿が 当月は

滞ってござりまする

 

はあ

はや皐月とや なんと外は 青葉ぢゃないか

若葉ぢゃないか

滴るぢゃないか

 

時は今天が下なる皐月かな

そうや

明智殿との 約束も あったなぁ

京に上らねば ならぬ

という次第にて

狸公(りこう)を誘うて

山を下りる

「道中財布」に 青葉若葉を 詰め込んだで

 

 

みどりの狸…あ そやない

「みどりの窓口」で おそるおそる

あのう これで京都まで…

窓口嬢 耳まで裂けた 笑みを浮かべ

カシコマリマシタ

アト 五千円 チョウダイ イタシマス

 

帰路

狸公曰く 「モミジ」が いかんかったのう

俺もまだまだ 修行が足らぬ

恥ずかし

 

 

五彩の風の吹く処

鶏鳴 東天を開き

兎笑い 子狐 野を走る

子牛は 母を知らず

巡礼の 鈴の音は

あはれ

闇夜にこそ

響くなり

 

 

さてはて「京展」 首尾いかがなるらん

鈴の音に

まかしょ