どうもこんばんは。
今回は珍しく自分の思考、バーブレスフックについて書いてみたいと思います。
先日の【男塾】入門、朱鞠内湖でシングルバーブレスのレギュレーションがありましたので、前々から書こうとは思ってましたが良いきっかけになりました。
かなり長文です。
カエシ付きの針については、今回はあえてバーブドフックと呼びましょうか。
以下の内容はバーブドフック全否定です。
でも、バーブドフックを使ってる方がダメとか良いとか、偉そうなことを言うつもりもないですし、強制をする気などさらさらないです。
こんなものは個人の自由ですからね。
(管釣り等のルールがある場合を除く)
実際に、自分の周りにもバーブレス派の釣り友さんは居ませんし、勧めたことも無いです。
あくまで個人の自由です。
ただ、以下の内容はバーブレスフックの使用を強くお勧めしてます。
この記事を読んで、もしバーブレスフックに興味を持って考えてくれる方が一人でも増えたら少し嬉しいです。
(ちなみに、バーブレスの普及については、日本バーブレス振興協会?みたいな名前の団体の方々がやってます。)
さて本題、バーブレスフックですが、私は今はほとんどの釣りで使います。
コダワリ?ポリシー?違います。
なんでか?
デメリットよりもメリットの方が格段に多いから。
いや、デメリットは実はないですよ。
色々な意味で、実はメリットしかないんです。
まずは、服に刺さったら?もちろんすぐに抜けます。
よって、お気に入りのウェアなどを自分の不注意により泣く泣くハサミで切らずに済みます。
バーブドフックでも貫通させてバーブ潰せば事なきを得ますが、厚手の服や服以外などで貫通出来なかったら問題。
そもそも、バーブレスならグリグリ外す手間はゼロです。
では自分の身体に刺さったら?
バーブレスならもちろん無問題。刺さった時の痛みだけ。
ここ最近で私が読ませていただいているブロガーさんの記事に、自分を釣っちゃった話をよく見られたのですが、コレ、考えてみてください。
自分や同行した友人ならまだしも、他人のアングラーさんや通行人だったら…タチの悪い輩なら慰謝料請求も、もしかしたらあるかもしれませんよ。
近くで釣りしてた子供だったら?逆に自分の子供だったらどうですか?
子供だったなら病院直行ですよね?他のアングラーの仕業となると、治療費くらいは払ってもらわないとじゃないですか?
また、たまたま偏光グラスをしてなくて、根掛かりを外した拍子に自分へ弾丸ライナー!
しかもまさか運悪く眼球へブスリ!
想像しただけでもグロい話ですが…
バーブドフックならDr.Xのオペであっても間違いなく残りの人生は『独眼竜政宗』ですね。
バーブレスなら?オペはいらないかも?
でも医者には行ってください。刺さりどころが悪くなければ失明はしないかもしれませんよ。
結論!
必ず偏光グラスはしましょう(笑)
さあ、今度はルアーボックスでルアーがガチャガチャ絡み合い外れない…
バーブレスならルアーがこんがらがっても比較的すぐにお目当のルアーを取り出せますね。
さあ、みなさんはバーブドフックとバーブレスフックどっちが良いですか?
これからはどちらを使いますか?
だって…バーブレスってバレ易いんでしょう?
いいえ、そんなことありませんよ。
でも、偉そうな事を言うつもりは毛頭ありません。
実は私も前はバーブドフックを使ってました。普通に。
それが当たり前だと思ってましたから。
だって、売ってる針は一部を除いてほぼバーブドフックですから、これは初めて釣りをした時から自然な流れですよね。
みなさんもそうですよね。
では、バーブレスフックを使う代表的な釣りといえば?
ヘラブナ釣りですよね。
スレバリという、カエシなしの針を使いますね。
皆さんはスレバリ、触ったことありますか?
刺さったら無茶苦茶痛いですよ。カエシ無くてブスッと深く刺さるから。
ではヘラブナ釣りはなぜバーブレス(スレバリ)を使うのか。
答えは、ゲーム性ですね。
浮きを落とし込む一瞬で合わせないと掛からない、実はとっても集中力がいる、スリリングな釣りですね。
でも、掛けてからは皆さん上手に取り込みますよね。
竿がヘラの動きを吸収するから、なかなかバレない。
硬い竿なら即アウトですね。
これは他の釣りも同じ。
ラバージグなどを使う場合の硬い竿、H表記以上は比較的バラし易い。
ただ、ロッドの硬さとサカナの重さ、引きの強さのバランスが悪いからだと思います。
小さいバスだと竿が引きを上手く吸収しなくてバラし易い。
デカバスならバーブドだろうがバーブレスだろうがフッキングが決まればフックが抜けるバラしかたはそんなにないですよね。
ラインテンションさえちゃんとしてれば。
では雷魚は?
雷魚はロッド硬いですが上記のバランスが良いと思います。
それに雷魚釣りはバーブレスが普及してますね。
雷魚マンの雷魚愛は尋常じゃありません。
でも、乱暴な言い方で他人に物言う方も居るみたいですね。
バーブドフックのフロッグを使っている初心者には、優しく教えてあげて欲しいものです。
ところで、みなさんバス(他の対象魚も含む)は好きですか?
それでは、針傷のない綺麗なバス(サカナ)を釣ったら喜びますか?
これは、今まで騙されたことのないサカナであれば自分が初めて釣ったのかな?
それはわかりませんが、綺麗なサカナ→コンディションのいいサカナを釣れば誰しも嬉しいですよね。もちろん私もそうです。
それでは逆に、針傷の多いバスを釣ったときはどんな気持ちですか?
複雑な気持ちですか?
バスがかわいそうですか?
罪悪感にかられますか?
釣っておいてバスに悪いことした気持ちになりますか?
それでは今度は、胃袋からラインが出ていたバスを釣ったとき、どう思いますか?
経験がある場合、そのラインに付いたフックを外そうとしましたか?
実は、私がバーブドフックを使うのをやめたのはそんなことがあったからでした。
そのとき、私が釣り上げたバスの胃袋から細い(4ポンド位?)ラインが出ていて、前に釣った人が外れなくてフックから20センチ程出たところでラインを切った様でした。
自分のフックはすぐに外れましたが、時間が経って胃袋の奥に刺さったフックを外すのはかなり時間がかかってしまい、しかもたまたまその時はオエオエ棒を持ってなかったこともあり、ラジオペンチでしたので何度も水に戻しながらようやく外れました。
外した後も新鮮な水をエラに送る蘇生をしましたが、残念ながらそのバスは元気に泳いで行ってはくれませんでした。
小さな25センチ位のバスです。
その後はきっと力尽きて死んでしまったと思います。
そのままにした方が良かったのか。
自分は余計なことをしてしまったのか。
自分の行動が正しくなかったのではないかと自問自答、葛藤しました。
その前にも、フックを飲まれて針を外すのを難儀したり、エラに刺さってしまってバスを死なせてしまった事はあります。
とても複雑な気持ちでした。
でも、深くは考えなかったのでバーブドフックをそのまま使ってましたが。
魚釣りはあくまで趣味(お仕事の方々もいますが)ですよね。
釣りをお仕事にされている方は別ですが、趣味の方は自己満足の世界ですよね。
したらね、掛けたサカナをそんなにバラしたくないか?
とその時自分に問いかけました。(この時は、バーブレスはバレ易いと思ってました。)
かけたサカナがもしもバレてしまっても、その時はサカナの方が一枚上手だったと思えばいいじゃない。
遊びなら、サカナとフェアな勝負をすればいいじゃない。
サカナにも、逃げるチャンスがあっても良いじゃない!
と思いました。
餌じゃないルアーを食いついた時点で99%はこちらの勝ちでしょう?
もちろん、釣り上げないと100%満足はしないけど(笑)
色々考えた結果、自宅にある全てのルアーやワームフックのカエシをペンチで潰しました。
今は購入したルアーのバーブを潰す作業が釣行前の私の儀式みたいなものです。
それで、今に至る訳です。
では、みなさんはバーブレスフックを使ったことありますか?
使ったことないのに食わず嫌いですか?
ないなら是非使ってみてください。1番信頼のおけるルアーで。
使ったことがあるなら、バーブレスフックはバレやすいですか?
いえいえ、しっかりフッキングしたらラインテンションさえしっかりかけていればまずバレませんよ。
これは釣りが下手な私が言うんだから間違いありません。
逆にバーブドフックを使っていたらバレないですか?
じゃあプロはどうですか?
バーブドフックつかっててもバレませんか?
というか、毎日の様に釣りをするプロでもよくバラしていませんか?
もしバスプロでバーブレスフックを使っていたらとってもカッコいいと思うなぁ。
では、メーカーが売っているルアーは?
付いているフックは必ずバーブドフックですよね?必ず。管釣り用のルアー以外は必ずそう。
バーブレスだったら売れない?
そんなことはないでしょう。そんなメーカーあったらカッコいいじゃないですか。
購入者がどうしてもバーブドフックを使いたいなら、自分で交換しますよね。
それは面倒?交換しないでバレたらバーブレスのせい?
いや、腕のせいですね。
腕云々言うのは下手な私からすると大変に恐縮ですが、フッキングがバーブまで貫通してなかったらバレ易いですよね。
この、貫通についてもバーブレスの貫通力の方が勝る訳ですね。
もちろん投げ釣りなどの置き釣りに関しては、バーブレスフックではダメですね。
ただ、常にロッドを持って釣りするのであれば、バラすのはバーブの有無ではなく、その時の動作やフックのかかり具合、サカナの暴れ方など、釣り人の腕次第ではないでしょうか。
(えぇ、いつもバラしてますよ、そっとしといてね( ;´Д`))
シーバスやる方ならわかりますよね。
シーバスはバーブレスがスタンダードです。
シーバスの場合は貫通云々よりも、安全性のウェイトが高いと思います。
シーバスは釣り上げてからも船上や陸上でビッタンビッタン暴れますね。
歯が鋭いし、トリプルフックのルアー外す時はヒヤヒヤですよね。
もちろんブラックバスでも速攻でランディングしたらまだ元気だから結構暴れますね。
プラグならネット使った方が安全ではありますね。
ラバーではない、乗り合い船のタモやシーバス用とかのナイロン糸のタモにバーブが引っかかるのも煩わしいですよね。
それに、シーバスの群れに当たったら手返しよくルアー入れたいですよね。
シーバスはそんなメリットですね。
それから、近年流行してるナマズもバーブレスが主流ですよね。
ナマズは口が固いから貫通しにくい?それだけでしょうか?ゲーム性?
ゲーム性を重視したルアーフィッシング、とりわけバス釣りではなぜバーブレスフックが主流にならないんでしょうか。
ではトラウト等の管釣りは?レギュレーションだから仕方なくバーブレス?
管釣りでもそうじゃなくても魚種を問わず、リリース前提ならバーブレスで良いんじゃないでしょうか。
トラウト系は他のサカナよりも弱いといいますね。
弱る前にリリースした方が良いから?
熱に弱いトラウトを触らないでリリース出来るから?
ではバスはどうですか?丈夫なサカナですか?
私は、バスは決して強いサカナではないと思います。
鯉などの方がよっぽど強いサカナですよね。
余談ですが、はるか昔、まだ私が小学校4~5年生位の頃、自宅から多摩川まで1時間位チャリンコ漕いで釣りに行ってました。
その時に釣れた、当時の小さな私には大物(50センチ位だけど)の野鯉が嬉しくて嬉しくて。
スーパーの袋に水入れて持ち帰る事を決意し、帰りも1時間チャリ漕いで。
自慢したくてオカンに見せて『どーすんのそれ!』って叱られて(笑)
習字道具に半紙二枚つなぎ合わせて魚拓取って。
水道水で粘膜と共にスミを洗い流して。
その鯉は隣のお金持ちの家の錦鯉のいる池にコッソリ逃しました(不法進入?苦笑)
その池には野鯉も2匹いたので多分バレてないと思われ…^^;
それから10年位先のオラが引っ越すまで、ずっと元気に生きてましたよ。
すみません、脱線しましたがこの話、バスならどうでしょう。
バスなら間違いなく帰宅した時には酸欠でお陀仏南無三ですよね。
他のサカナもしかり。
あらためて、バスって強いサカナですか?
トーナメントなどに出られる方はイケス(ライブウェル)の運用に神経使いますよね。
死んじゃったら駄目だから。
でも、トーナメントのポイントが大事ですか?
バスの命が大事ですか?
どちらですか?
それから、バーブレスがバレ易くないという話でもう一つ。
去年か一昨年か、ヘラブナで有名な房総ダムにてフローターで入水した直後、フワフワと沖に流れるヘラ竿がありました。
ヘラ師のおじーちゃんがよそ見して、ヘラが掛かり竿ごと持って行かれた様です。
握り(グリップ)の浮力があるので水中には潜りませんが、針のついたヘラブナはさぞ必死だったでしょう。
『お~い!そこの兄ちゃん、取ってくれ~!』
仕方ねーなとエッツラオッツラと足ヒレ漕いで取りに行ってあげます。
フローター経験者ならわかると思いますが、フローターの移動速度は普通に歩くよりも遅いです。
それでも30mほど先に握りが上を向いてプカプカしてたヘラ竿をキャッチして、(ヘラの引きを楽しみつつw)おじーちゃんに渡しました。
それからおじーちゃんが取り込もうとした時、バラしましたけど(爺、下手やなw)。
どうですか?ヘラ竿の浮力と必死に潜っていたヘラブナとの綱引きの間、スレバリ(バーブレスフック)は外れずにしっかりと口に掛かっていたんですよね。
そう、ラインテンションを緩めなければバーブレスはバレないんです!
さて、話は戻りますが…
趣味の時間で自分の好きな魚釣り。
それなら誰しも気持ち良く、楽しんで釣りをしたいですよね。
自分の自己満足なら、キャッチアンドリリースで釣ったサカナが死んでしまっては後味が悪いですよね。
…そう、私のあの時の気持ちは、非常に後味の悪い自己満足の時間を過ごすための葛藤だったのです。
もちろん食べる釣りなら話は別。なんとも自分勝手な話ですがね。
エサ釣り?ミミズやゴカイは?同じ命?じゃあ虫は?ダニや蚊やゴキブリ等の害虫は?
外来魚問題?駆除されるサカナの命は?
在来種と外来種、1匹は1匹だよ?
少なくなったら守って、増えたら間引く。鹿とかもそうですよね。
私も含め、人間は本当にずいぶんと自分勝手なものです。
私は地獄に堕ちる事を覚悟してます。殺生以外にも色んな悪いことしてるし(笑)
最後に、このブログで綺麗な話をしたい訳じゃありません。
ただ、一つだけ言えることは、みんなバス釣り(ルアー釣り)が大好きだということ。
バス釣り(ルアー釣り)ができる環境をこれからも大切にしたいということ。
そして、釣り人として、人よりより大きな魚を釣りたいということ。
そのためには、リリースした魚がまた大きくなって返ってきて欲しいという気持ちはみんなありますよね。
だから、釣った魚はなるべく優しくリリースしますよね。
でも、写真も撮りたい。自慢したい。じっくり見たい。
私もそうです。いいじゃないですか。
なら、針を外す時間はなるべく短い方が良いと思うんです。
フックをグリグリ、ガリッ!と外すとき、気分良いですか?
釣った魚を大切にするためにも、なるべくダメージの少ない状態でリリースした方が生存率が高いということはみんな知ってますよね。
じゃあ陸に上げて計測は?水中で針外す?
これ、極論にたどり着くと、釣りしない方がゲダツなんですよね。
でも、そうじゃない。
釣りが好きだから。自己満ですよ。
デカイの釣ったら何センチ?何センチ?ワクワクしますよね?
遊びの趣味でも、食べたかったら釣った魚を〆て持って帰りますよね。
それならダメージとか関係ないしね。
もちろん私も食べる釣りは好きですよ。
ただ、リリース前提の釣りならば…
『カエシ』がなくても遊べるよ。
って話でした。
あと、これも私のただの自己満だけど…
サカナとのファイト中はラインテンション緩められないからスリリングですよ。
取り込むまでのヒヤヒヤが、たまらないんだからもぅε-(´∀`; )
さてさて、ずいぶんと色々書きましたが…
服なんかに引っかかった際にすぐ外れるだけでも、バーブレスにしていて良かったと思えますよ(^^)
とまぁ、いつか書きたいと思ってたバーブレスフックについて、今日はこれにて。
駄文を最後まで読んでいただきありがとうございましたm(_ _)m
…さぁ、あなたは 本当に『イイね!』と思いましたか(笑)?