とある日のこと。
転勤で札幌へ来たその男は、この日はなぜかふと寿司が食べたくなり、以前から気になっていた、町外れの暗がりの中にぽつんと明かりが灯された小さな小さな寿司屋へと吸い込まれた。
男は静かにのれんを潜った。
『ガラガラッ』
男はゆっくりとカウンターの隅に腰かけると、
男『とりあえずは〜…あっ、ビール、ビールをお願いします』
大将(キンタロ)『あいよ!コレ、お通しね!』
男(ほほ〜ぅ、これはもしや、噂に聞く鮭の『氷頭なます』…じゃないですか…これはこれは大将、なかなか洒落たものを出すじゃないの〜)
『大将、これは…『氷頭なます』…ですよね?』
大将(キンタロ)『お客さんよく知ってるね!新鮮な生サケじゃねぇと出せないからな!今日はお客さんラッキーだよ!』
噛めばコリコリとした食感が奥歯に沈み込む。甘い酢の香りが鼻の中をスッと漂い、なんとも涼しげな味わい。
男は器の中にある飾り付けのイクラも気になった様だ。
男『大将、こ 、れ 、は、美味しいですね。じゃあ…どうしようかな…まずはじゃあ、握りでこのイクラをお願いします』
大将(キンタロ)『イクラの軍艦ね!ウチは活きのイイ秋鮭を仕入れてるからね!オホーツクで獲れた釣りものの活け〆だからヨソとはちがうよ!』
男(ほほ〜ぅ…なるほどなるほど。先ほどの『氷頭なます』はそういうこと…だったのかぁ)
大将(キンタロ)『へいおまちっ!』
男(おぉ〜、これこれ、待ってました待ってました、イクラの軍艦巻き。久々に食べるがこ、れ、は、実にウマイ!う〜ん、大将、い〜ぃ仕事してるね〜)
『大将、イクラ、もうあと二つほどお願いしようかな』
大将(キンタロ)『へいおまちっ!』
男
『大将、つぎは〜…』
大将(キンタロ)『へいおまちっ!』
さて、次は何にしようか…おっ⁉︎イサキ、イサキいいじゃ〜ん…)
『モグモグ…』
『大将、次はイ…』
大将(キンタロ)『へいおまちっ!』
男
『…………』
※注 イクラの軍艦巻きは一切使いまわしておりません
とまぁ、つまらないひとり芝居は良いんですが、イクラ丼はカラフトマスの時にたらふく食べたので今回はイクラの軍艦巻きを腹いっぱい食べるという夢の企画を実現しました(・ω・)/
米は二合炊いたけど残らず全部食べちゃいました。
それでもまだイクラ丼にして一杯分位は残ってますのよ:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
氷頭なますも酒のツマミにピッタリ。なかなか上手くできたんじゃないでしょうか。
あと、あら汁には今回カブトも入れましたよ。
それと、立派なレバー。捨てるのはもったいないのでこれもいただいちゃいます。
バター(もどきなw)でしっかり焼いて塩胡椒。
チャムサーモンのフォアグラソテー(ガーリック風味)の出来上がりですよ♪( ´θ`)ノ
これはヤバイ!実にヤバイ!鳥レバー豚レバー牛レバーなんかより遥かに美味い!
全く臭みゼロ。魚の腹から取り出したなんてウソみたい!
みんな捨てるならキンタロ寿司へ着払いで送って下され(。-人-。)割とガチで。
ちな、しっかり焼いてブラックペッパー多目がポイントです。
今まで捨ててた方は是非是非是非ともお試しアレ。
して、切り身はマスの時に味噌漬けがかなり美味しかったので半身は全部味噌漬けに。残り半身はルイベと燻製用に切って冷凍。
剥いだ皮と中骨とカマは前回同様にサケフレークにして、ハートとすい臓?はめふんと一緒に塩漬け中。
解体して捨てたのはエラと幽門くらいでした。
ここまで出来たのも、実はキンタロの影の応援者である方の細かなレシピのアドバイスがあり、また、ちょこっとだけ?webやクックパッドなどにも助けられ、バリエーションに富んだ様々な料理に挑戦できました(^^)
釣ったサケから頂いた命をありがたくいただきます。
あと、いらん情報ですが今回も寄生虫発見。もう基本的に必ず居るものと思って調理します。
さてさていやはや、捨てるところがないというアキアジ、鮭、サケ、シャケ…
この魚はシーズン初物であり自分にとって初めて釣れたサケなので、ゆっくり堪能したいと思います。
しかし‼︎サケ釣り自体はまだまだ釣らないとね!カミさんや友人達に送る約束をしたんやったわいε-(´∀`; )
とりあえず今週末は近場の太平洋へ出没し鱒(σ・∀・)σ
では。