【映画メモ】サイコキラーとシリアルキラーの違い
2013年12月01日の記事を再UPしています。
サイコパス・サイコキラーとは何か?
サイコパスは
世間でよく誤解されがちなような快楽殺人者ではない。
そういう意味で、映画「悪の教典」でのサイコパスの表現も厳密に言えば、
監督がサイコパス→サイコキラーの解釈を「快楽殺人者」と間違って作ってしまったのでは?と思える。
もし、監督がサイコパスを正しく理解した上であの映画を作ったのであるのだとしたら、
観客にサイコパスのイメージを間違って届け過ぎである。
ハスミンはサイコキラーではあっても、快楽殺人者ではない。
ハスミンの殺人は自分を守るという目的のためであり快楽を得るためではない。
サイコパスとは、ひとつの精神病質者の呼び名であり、殺人犯を指す言葉ではない。
サイコパスは異常であるが精神病ではなく、ほとんどの人々が通常の社会生活を営んでいる。
見た目や話した感じはごく普通もしくは善い人にさえ見えるが、
その内面は、
先天的に他者に対する愛情や労わりの心、そして善悪の概念が欠けているという特質を持つ。
先天的に他者に対する愛情や労わりの心を持ちえないので、
社会の規範を犯しても罪悪感や後悔の念もない事から、
時として、暴力や殺人の衝動にブレーキの掛からない事もある。
サイコパスが連続殺人犯にまでなってしまった者をサイコキラーと呼ぶ。
その何気ない風貌の裏側で、
社会の規範を犯し、人の期待を裏切り、自分勝手に欲しいものを取り、好きなように振る舞うが、
その大部分は殺人にまで至る凶悪犯ではなく、身近にひそむ異常人格者。
先天的な原因があるとされ、ほとんどが男性である。脳の働きを計測すると、
共感性を司る部分の働きが弱い場合が多い。
見た目から判別出来ないので事前に用心する事が出来ず、ヤクザの100倍怖い。
サイコパスが出てくる映画(邦画)
「黒い家」(大竹しのぶ‐菰田幸子)
「悪の教典」(伊藤英明‐ハスミン)
シリアルキラーとは何か?
シリアルキラーとは、
動機が殺人それ自体である連続殺人犯。
日本では殺人鬼と称される。
殺人に対して、常人には理解できない執着と快楽を感じている者。
アメリカの連続殺人犯テッド・バンディを表現するために考え出されたもので、
元FBI捜査官のロバート・K・レスラーが1984年9月に提唱した。
精神病質ゆえの連続殺人者はサイコキラーと呼ばれ区別される。
精神病質ゆえの連続殺人者はサイコキラーと呼ばれ区別される。