銭の戦争　あらすじネタバレ　10話⑥

韓国ドラマ　リメイク版のドラマのネタバレ記事です。

銭の戦争　あらすじネタバレ　10話⑤の続き。

銭の戦争　あらすじネタバレ　10話⑥

富生はインサイダー取り引きを止めた事を未央に話し「ありがとう」と急に礼を述べた。
「あの取り引きをしていたら俺は確実に逮捕されていた。君の良心が俺を救ってくれたんだ。」という富生の言葉を聞いて、
未央は、ようやく目を覚ましてくれたんだと思い「赤松社長に奪い取ったお金を返そう」と言った。
しかし富生は思い詰めた様子で「それだけじゃたぶん済まないよ」と言う。
富生は赤松が「おまえらが…」と複数形で言った事で未央に危害を及ぼされるのではないかと、ひどく心配していた。
その思い余って「悪かった色々巻き込んでこれ以上、迷惑は掛けられない」と言うと、近日中に家を出て行くと告げた。
未央は「行かないで！」と富生を止め「このまま、ずっといなよ」と言う。
ぎこちなく富生に体を預けて
「お金返して、新しい仕事見つけて…３人でごはん食べて…喧嘩とかして」と言って富生を引き止める未央。

富生は優しく未央の頭に手を置くと「遅れるよ面接。今夜、俺、うまい物作るから」と言って、家へ入り、
未央は出掛けた。
その未央の様子を物陰から窺っていた赤松は携帯を取り出して誰かに電話を掛ける。

電話の相手は、以前、富生に痛い目にあわされたヤクザの大黒（高杉亘）だった。
赤松は富生に恨みを持つ大黒を利用して、富生に一泡吹かせようとしていた。

一方、緊急会議が開かれていた青池ファイナンスでは、脱税の追徴課税で５０億が必要なところに、
更に早和子の保釈金に３億から５億くらいの金が必要と弁護士に言われ、梢は追い詰められていた。

早和子は「保釈はいいから、それより青池グループを守るために金を使って欲しい」と言っていると弁護士が
役員達と梢に伝えるが、役員達は「会長がいなければ青池はどうにもならない！」と会議は紛糾。
梢は役員達に「梢さん、どうするんですか、これ？！」と責められる。

この日の午後、富生が八百屋で夕飯の買い物をしている時に、店先に置いてあった週刊誌の表紙に
赤松が封印した筈の青池と特許庁の癒着の記事の事が大見出しで出ていて、
富生は驚いて、その週刊誌を手に取り、記事内容を読む。

脱税で騒がれている今、この醜聞が世に出てしまっては、もう青池は立ち上がれなくなるだろう。
富生は思わず青池グループビルの梢の元へと走った。
だが、時は遅く既にビルのロビーは大勢の報道陣でごった返しており、
ちょうどそこへ梢がエスカレータで降りて来てしまった。

報道陣の取材合戦から逃れた後で二人になると、
富生は梢に「あの記事、実は俺が掴んだネタなんだ」と打ち明ける。
「祖母から聞いた。リークしたのは赤松なんでしょう。」と、梢は既に察していた。
「俺と青池、揃って潰すつもりか。」と富生は言うと、４０億を用意出来なくなった事も打ち明けた。
完全になすすべを無くした梢は、ソファーにへたり込むと、深い溜息を一つついた。
「どんどん人が離れて行く。出資者や取引先…色んな人がね…沈みかけた船から逃げ出すみたいに」と富生に弱音を吐く梢。
富生は「俺も同じ思いを味わったよ。」と言うと、金でいかに人が変わってしまうかという虚しさを口にし
「でも一番、変わってたのは俺だった。」と自分自身の心情の変化を自戒の念を込めて振り返る。
当時、梢が助けてくれようとしても、雲の上から見降ろされているような卑屈な気持ちになって、
キツイ事ばかり言った自分…「梢は何一つ変わってなかったのに」そう言って優しく梢の肩に手を置く富生。
「でも、その変わらなさが辛かった。…ごめんな。」
初めて素直になり自分の心情を正直に吐露する富生の、自分の肩に置かれた手に触れると梢は
「守り切れない。ここを守るなんて私にはとても…」と涙を流す。
富生はそんな梢を「出来るよ。おまえはな、自分が思ってるよりずっと強いんだ。
赤松は俺が何とかする。だから梢は変わらないでくれ。
これからどんなに惨めでも、罵倒されても、今のまま堂々と胸を張って闘ってくれ。
今日が最悪の日だと思えばいい。後は這い上がるだけだから。」と温かく励ました。
そこへ社員が「そろそろ会議が…」と梢を呼びに来て、立ち上がった梢からは、もうか弱い女の顔は陰を潜め、
毅然と前を向き逆風に立ち向かおうとする若い企業家が居るばかりで、
ドアの前で振り向いて富生と微笑みを交わし合うと凛と背筋を伸ばしてドアの向こうへ消えた。

夜、約束通り、紺野家で夕飯の支度をする富生。
そこへ、この日から職場復帰を果たして学校へ行って来た洋が帰って来る。
元々、教師という仕事が性分に合っている洋は上機嫌で、上着を脱ぐとすぐ、富生の料理を手伝い出した。
にんじんの皮を剥く洋に富生は「親父の会社、取り戻すの無理になりました。」と、
インサイダー取り引きを止めた事を話した。
洋は「諦めを十分に用意しておくのも人生という旅には必要だ。」と、ショウペンハウエルの言葉を述べた。

その頃、夜道を家に向かって歩いていた未央は、突然、大黒達に行く手を阻まれる。
そして…さらわれた。

そうとは知らずに、富生は「今夜、夕飯が済んだら出て行きます」と、
一人になって赤松とのケリを付ける心づもりを話した。
「金を返しただけでは赤松は気が済まないだろう」と洋に話しているうちに、富生は、
さっき洋が言ったショウペンハウエルの言葉をヒントに赤松とのカタの付け方を見つけたと言う。

その時、未央から富生の携帯に電話があった。
富生が電話に出ると、未央は唐突に「500円…ごめん」と詫びた。
富生が「どうしたの？」と聞き返したとたんに野太い男の声が
「白石富生さん？覚えてるかなあ？」と尋ねてきた。

未央が大黒に拉致された事を知る富生。
「親父にチクったら、この女がどういう事になるかわかってるよな？」と脅しを掛けてくる大黒。
富生は焦って居場所を聞き出すと「5分以内で来なければ未央に危害を加える」という大黒に
「すぐ行く！その子に絶対、手を出すな！もし未央に何かあったら俺がおまえを殺す！」と叫びながら大慌てで
家を飛び出して行った。
只ならぬ富生の様子に、洋も富生の後を追おうとするが持病の腰痛がまたぶり返して、
途中で道にへたり込んでしまう。

人質に取った未央に不敵な笑いを見せる大黒。

その頃、ひとりで、復讐が成就するのを、ほくそ笑みながら寝転んで心待ちにする赤松。

未央を助けるために富生は必死で走った。

銭の戦争　あらすじネタバレ　10話　終わり――。

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