後宮というシステムはなぜアジア圏のみで形成されたのか? | 映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

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後宮というシステムはなぜアジア圏のみで形成されたのか?

昔、アジア圏には、公的に君主に仕える女性達が宮廷に集められる『後宮』というシステムがありましたが、
欧州圏で、そういったシステムが見られなかったのは何故でしょう?

これには、どうも大きく2つの理由が絡んでいます。

1つ目は国の在り方から来る理由。
君主に跡継ぎが必要なのは、世の東西を問いませんが、
まず国の在り方として、
アジア圏にて見られた後宮システムは、日本の大奥も含めて、列強諸外国との交流が密ではない時代の事ですから、
外国から妃を迎えるという事は、ほとんどありません。
(日本の大奥の頃は鎖国していたので全然ない)

そうなると、妃の実家に対しての気遣いという点でも、
力のある外国の王家へ対するのと、
国内での臣下や庶民の娘へのそれとは格段に違いますから、
後者の情勢であった昔のアジア圏では、王妃の婚家への気遣いに煩わされる事なく、
大っぴらにその他大勢の女性をはべらす事が出来たという事らしいです。

一方、西洋圏では、フランス、ドイツ、イギリス、ポーランドなどなど、
こうした大国同士で婚姻関係を結ぶわけなので、
王妃の婚家への気遣いも半端ないものとなりますから、公然と後宮というシステム導入などは、ハナから無理があります。

2つ目の大きな理由としては、西洋と東洋の跡継ぎに対する考え方の違いで、
正妻の子供ではない子を後継者として認めるか否かという点で、
アジア圏諸国ではこれを認めたが、
西洋圏では、頑なにこれを排除するため、
正妻ではない女達を住まわせる後宮システムなど意味をなさなかったようです。

とても面白かった中国の後宮もの。
(則天武后の晩年の時代。後継の帝位をめぐり、宮廷内では対立が勃発し、多くの人物が暗躍していた。特に女性たちは歴史の解放者たる則天武后を真似し権力を掌握しようと、彼女の後釜を目指し画策する。権力争奪を巡って始まった女たちの壮絶な争い。その中を命をかけて生き抜く二人の姉妹の物語である。)


システムとして『後宮』を捉えてみたら、こんな作品も描けるのね!
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