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ドラマ 神はサイコロを振らない ネタバレを含む感想
ドラマ 神はサイコロを振らない 概要
1996年に消息を断った壱岐発長崎行きの飛行機402便が、10年後の2006年に長崎に着陸するという怪奇現象が起こった。
しかも、乗員・乗客らは10年前と変わらぬままの姿なのだ。
いったい、これはいかなる現象なのか?
遺族らは、失われた10年で暮らしぶりも変化していたが、この思いがけない再会に歓喜するものの、
やがて、この再会は10日という期限付きである事が判明し…。
2006年1月18日~同年3月15日まで、日本テレビ系列で毎週水曜に放送された。
原作:大石英司
脚本:水橋文美江
演出:佐藤東弥、南雲聖一
ジャンル:SF
放送日と話数:毎週水曜22:00~22:54 全9話
ドラマ 神はサイコロを振らない ネタバレを含む感想
このドラマは論理が破綻している。
「神はサイコロを振らない」は、大石英司の同名小説を原作としたドラマ。
タイトルの「神はサイコロを振らない」とは、アインシュタインが述べた言葉という事で、
量子力学上のアインシュタインの言い分をそのまんま支持したんやね。
それをSFのタイトルにするのは一見すると洒落ているが、
アインシュタインの量子力学上のその言葉の整合性はともかく
ドラマの中の世界(ある日の積乱雲の中)にブラックホールを潜ませた時点で、
作者の大石英司という人は、
量子力学を、多少なりとも、わかってドラマを作っているのかどうかすら怪しい。
なぜならば、ブラックホールの破壊力はとてつもなく巨大で、
それが存在する周囲にある物質は、惑星はもちろんの事、星雲ごとでも、
すべて飲み込まれてしまうというのに、
それが、穏やかに地球の上空の積乱雲の中に、
こっそりと気配もなく隠れていたなどという設定が、既に破綻している。
ちゃんと科学的に言うならば、
万一、そんなところにブラックホールが出現したとしても、
航空機一機だけ吸い込まれて済む話ではなく、
地球丸ごと飲み込まれてしまうのが、どうやら真実のようなので。
設定からして無茶苦茶のこの小説及びドラマに大感激している人ばかりが、
ネット上には目立つが、
こういう話が、どうしてSFというジャンルに括られているのかが、私には不思議。
SFとは、サイエンス・フィクションという意味だよね?
つまり、科学とフィクションの合体だ。
だから100%科学的なものを求める気は毛頭ないが、
作中に科学者まで登場させてもっともらしい理論をぶちかますならば、
全く素人レベルの知識もない人が書いたとしても、
もう少し、整合性を求める努力の跡が見受けられてもよかったのではないだろうか?
【以下は追記】
このドラマに現れるブラックホールは確か直径が1mm前後と言っていたので、
それほど極小なら、地球ごと吸い込むほどの力とは程遠く、
傍に近づいた航空機を吸いこむくらいの重力しかないという解釈のようだった。
ごめんなさい。
ただ、もしそうだとしても、
ブラックホールが積乱雲の中にひっそり佇んでいる状況はないとは思うけど。
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