映画 仲里依紗『時をかける少女』(ネタバレ含む/邦画)どこらへんがSFなの? | 映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

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映画 仲里依紗『時をかける少女』(ネタバレ含む/邦画)どこらへんがSFなの?

元祖『時をかける少女』は筒井康隆のSF小説と明言されている。

#SF #時をかける少女 2018年01月28日の記事を再UP。
タイムスリップ・タイムトラベル・タイムループ・タイムリープの物語 ネタバレあらすじ他 まとめ 

SFとはサイエンスフィクションの略で、科学的な架空の物語という意味である。
…とは言え物語たるもの科学者の論文ではなく文学者の創作文なのだから、
あくまでも純粋に科学的である必要はないと思われ、
ゆえに私の解釈では科学的に見せかけようとする努力がなされた物語なんだろうと漠然と思っていた。

だが…ラベンダーの香りを嗅いでタイム・リープの能力を身につける『時をかける少女』には、さほどその種の努力がされているようにも思えない。
にも関わらず『時をかける少女』は長年に渡ってSFと判断されてきた。
私は、てっきり、この作品はSFのフリをしたファンタジーだと思っていたのだが、早とちりだったのだろうか?

文学はノンフィクションでない限りは、想像の産物なのだから、あまり細かい事は言いたくはないんだけど、必要な方面の知識を綿密に下調べしてから活用して書く作家さんがいる一方で、
科学ではなく、さりとて奇想天外な想像力の匠を見せるファンタジーの秀逸さもなく
「それ単なる思い付きでしょ?」みたいなちょっとしたアイデアでもSF作品として通用するんなら、素人も、もっとSFを書くべきなのかもしれないね。

そういう意味では、最近視た『時をかける少女』2010年版もまた、
まさにそんな素人ぽさが満載の作品だった。
仲里依紗が主演で、彼女の演技は評価できるんだけど、ストーリーは酷かった。
SF感はもちろんの事、ファンタジー感も無かったのだ。

そもそも時間旅行者と共に過ごした人は記憶をすべて抹消されるというルールがあるにも関わらず、
里依紗演じるあかりの母親の和子は、過去で時間旅行者とした約束を覚えていた。
(あるいは思い出した?)
それは過去に戻って、時間旅行者、深町一夫に会うというものであったが、
自分自身は交通事故に遭ってしまい歩く事もままならない重症なので、
自分の代わりに娘に行ってもらう事にする。
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆でも…まだ蟻くらいでしか実験済ませてない不確かな薬を、いきなり我が子に飲ませるって、そんな無謀な母親いますかね?

そこで娘、あかりがリープした先が、1974年2月。
ホントは1972年4月に行くように言われてたんだけど間違えて、それより約2年後の時代に飛んじゃった。
場所も中学の理科室へ行くつもりが、大学の実験室。
しかたなく、そのまんま、そこで出会った溝呂木涼太のアパートでお世話になりながら目的を果たすために頑張る―というような単純なストーリー。
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆けど…せっかく過去に時間旅行したのに、その時代ならではの風俗にほとんど親しんでおらず、汚いアパートでゴロゴロしてたり、銭湯行くぐらいの事で、タイムトラベルものならではの醍醐味や痛快さの展開がほとんど無いのが残念!

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