善徳女王 ネタバレ ピダム及び毘曇の乱は実在したのか? | 映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

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善徳女王 ネタバレ ピダム及び毘曇の乱は実在したのか?

波乱万丈の歴史ドラマ『善徳女王』は、
50話を越えてからが最も面白くなって来るのではないでしょうか? 
さて本題です。
今日は、クールダンディのナムギル様の出世役となったピダムについて、ちょっと整理しておきましょうか。

ピダムは漢字表記ですと毘曇。
善徳女王の治世末期に存在した真骨と推定される人物で、ドラマと同じく、歴史書にも反乱を起こしたと書かれています。

ドラマの中ではピダムはミシル(美室 )と真智王(新羅25代王で
チヌン大帝の次男)との間に出来た子供という設定になっているのですが、
歴史資料としては、出自に関するものは何も残っておらず、また生年月日なども不明です。

その歴史書とは朝鮮半島に現存する最古の歴史書と言われる『三国史記』の事ですね。

一方、ドラマの中で母とされたミシルは、『三国史記』や『三国遺事』にも登場する事はなく、唯一『花郎世記』(金大問によって著述された花郎の首領である風月主の歴史を記録した本)にのみに登場する人物です。

従って、ミシルとピダム、
この二人を親子として描いたのはドラマのフィクション部分です。

で、どちらかと言うと、『花郎世記』はどうも信用しにくいような内容なので、ミシルの存在及びミシルの乱などは、疑わしいのですが、
ピダムの存在及びピダムの乱(毗曇の乱)は、あったのかもしれません。
ただ、善徳女王とピダムが恋愛関係にあったというような事は、脚本家の想像力の賜物であり、なかったと言い切ってもよろしいかも。

ドラマの中での善徳女王(トンマン)とピダムは共に親から捨てられて、王室の外でたくましく育ち、
王室に戻ったものの激しく命を燃やして、ほぼ同時期に死んでいくのですが…このほぼ同時期に死んでいくという部分は、残された歴史的資料に重なっています。

例えフィクションであろうと、この運命に翻弄された女の子と男の子が、
やがて成長して巡り会い恋愛関係になるが、
またしても哀しい運命に引き裂かれて敵対して…と考える方が、
とてつもなくロマンチックで、大いにドラマを盛り上げるのは間違いないですもんね。