映画 イベント・ホライゾン ネタバレ・あらすじ・感想 | 映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

映画のネタバレ・あらすじ・キャストを最終回までや日本、韓国、中国、米国の映画・ドラマから面白いものを選んでネタバレ・あらすじ・感想を書いています。 

洋画のご紹介です。

映画 イベント・ホライゾン ネタバレ・あらすじ・感想


映画 イベント・ホライゾン 概要


1997年公開のアメリカ映画。
監督: ポール・W・S・アンダーソン
原作: フィリップ・アイズナー
ジャンル:SF風ホラー


映画 イベント・ホライゾン ネタバレ・あらすじ


西暦2047年。
ミラー船長が率いる救助艇ルイス&クラーク号が海王星へと向かう。
出航して間もなく、船内で顔合わせした同行のウィリアム・ウェアー博士は、クルーらに、その航海の目的を明かした。
7年前に忽然と消息を絶った宇宙船イベント・ホライゾン号の探査と乗組員の救助が目的との話。
だが、この任務は極めて危険で二次災害となる恐れも大きい。
設計者、ウェアー博士の理論によると、イベント・ホライゾン号は、超光速で空間を移動する重力駆動装置「コア」が搭載された人類初の深宇宙探査船なのだと言う。
ところが、極秘のうちに出発した処女航海で消息を絶ち、それから7年が過ぎた今、突如として海王星近傍に現れたと言うのだ。

どことなく胡散臭いウェアー博士は、宇宙飛行士としての訓練も受けていないし「お荷物にならなければ良いが…」と、ミラー船長は嫌な予感に渋い顔をする。

消息を絶った後の通信を地球本部でキャッチしていたので、
今回それを、ルイス&クラーク号のクルーら全員で聴いてみようという事になる。
ノイズが多く聴き取りにくいが「ラテン語で『助けてくれ』という音声が含まれているようだ。」と、クルーの一人であるD.J(医師)

何があったのかは、さっぱりわからないが、とにかく、イベント・ホライゾン号の在る海王星近辺に到着したミラー船長らは、イベント・ホライゾン号に乗り移り調査を始めた。
すると、いきなり船内で乗組員たちの怪奇な死体を見つける。
若いクルー、ジャスティンは起動したコアが作り出した奇妙な異次元空間に吸い込まれそうになり、どうにか引き戻されるが、目を見開いたままで意識を失っていた。
やっと目覚めると、とたんに、自殺を図るジャスティン。
どうも精神の均衡を欠いてしまったようなのだ。

コアの起動により、ルイス&クラーク号は破損してしまい、止むおえず、クルー全員がイベント・ホライゾン号に移らざるを得なくなった。
イベント・ホライゾン号の船内を調査する一方で、クーパーがルイス&クラーク号の修理を行う。
酸素の残量が刻刻と減ってゆく中で、クルーらは、イベント・ホライゾン号船内の至る場所で、我が子や知人の幻覚を見始める。

やがて、動画による航海日誌を発見するが…そこには、イベント・ホライゾン号のクルーらが狂って互いに殺し合う地獄のような光景があった。
船が悪意を持ち、それらの現象を引き起こしているのではないかという仮説を、女性クルーのスタークがミラー船長に告げる。

確かに、スタークの仮説通り、イベント・ホライゾン号のコアが意思を持っているのは間違いないようで、
救助する予定だったこの船のクルーの生存者もいな事から、
ミラーはイベント・ホライゾン号を爆破して、修理後のルイス&クラーク号で地球に全員無事で戻ろうとの判断を下す。
ところが、コアの悪意に憑依されたらしきウェアー博士は、自らの両目をくりぬき、ルイス&クラーク号のクルーらに次々に危害を加え始める。
その挙句、やっとの思いでクーパーが修理を終えたルイス&クラーク号に爆弾を仕掛けて破壊してしまう。
そして2人のクルーを殺害後、
異次元に行こうと、コアを再び始動させてしまう。
ウェアー博士は、コアが宇宙の外側の異次元から戻った時、邪悪な意思を持つたのだと悟り、それを良しとし、自らもコアの悪意の化身となった。

ミラーは自分を犠牲にしてイベント・ホライゾン号の中央部を爆破する事により、船を前後二つに分断しようと試みる。
爆破のカウントダウンが刻まれる中で、一度は、宇宙空間に放り出された筈のウェアー博士がまた船内に戻っていて、ミラーの前に立ちはだかる(なんでやねん!?)
爆破が成功し、中央部は木端微塵で、ミラーは死んだと思われる。
後部は異次元空間に入り、ウェアー博士はミラーを道ずれにしようとしていたのだが失敗し、己だけで吸い込まれて行った。
前部はクーパー、スターク、ジャスティンを乗せて脱出に成功。
72日後、冬眠状態の三人は救出される。
だが、目覚めたスタークは、幻覚により、救助隊員の顔がウェアーに見えて度肝を抜かれ絶叫するのであった。

映画 イベント・ホライゾン 感想


上映された当初は「駄作」との声も上がっていた作品らしいです。
でも、時が経ち「よく観たら、他の色々な映画の要素が入った手の込んだ作り込まれた映画なんでは?」と、再び再評価する声も。

私は駄作とまでは思いません。ホラーとして観れば、十分に怖いですから。(ノーカット版はもっと凄いそうですよ。)

ただし、これをSFと見るのは全く違うのではないかと…。
だから概要でも、ジャンルを「SFホラー」ではなく「SF風ホラー」と書いたんですけどね、宇宙空間に吹き飛ばされた人が、また性懲りもなく船内に出現しては、科学もクソもないでしょうが!w

博士がもっともらしい科学理論をクルーらに説明するシーンがあります。
これは、いわゆるワープ航法の理論で、科学番組やドラえもんなんかでも、よく見かける紙を折り曲げて2つの離れた点をくっつけるというアレ。
そういう事を自身の研究により出来る機械を作り上げたとウェアー博士は仰るんですが、なぜかしら、それを実行したら宇宙の外側へ行っちゃった~って、それ明らかに失敗やないの?!ww
で、その宇宙の外側がダークな悪意に満ちた世界って…そんな観念オンリーの世界に何故なってしまうのか?
物質としての宇宙の外には物質はなく、悪という観念だけがある世界って、もう全然、科学関係なくない?

…そんなわけで前半はSFのフリをしていますが、後半は科学理論なんぞ、すべてが吹っ飛んだスペーススプラッター映画なのでした。