映画 バック・イン・クライム~時空を超えた事件 ネタバレ・あらすじ・感想 | 映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

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映画のネタバレ・あらすじ・キャストを最終回までや日本、韓国、中国、米国の映画・ドラマから面白いものを選んでネタバレ・あらすじ・感想を書いています。 

洋画のご紹介です。

映画 バック・イン・クライム~時空を超えた事件 ネタバレ・あらすじ・感想



映画 バック・イン・クライム~時空を超えた事件 概要



2013年製作のフランス映画。
監督:ジェルミナール・アルバレス
脚本:ジェルミナール・アルバレス
主演:ジャン=ユーグ・アングラード
ジャンル:タイムスリップサスペンス。もしくは時空超えミステリー。
上映時間:102分

映画 バック・イン・クライム~時空を超えた事件 ネタバレ・あらすじ



フランス地方都市の海辺に変死体が上がった。
発見者は早朝に海に掛かる高架橋をランニングをしていた精神分析医のエレーヌ・バティスエリ。

遺体は鼓膜が破られ、手足を縛られての溺死。
現場に急行したリシャール・ケンプ警部は、20年前の「鼓膜破り」と呼ばれる連続猟奇殺人を思い出す。

当時、毎週金曜日に繰り返された殺人事件。
彼にとっては、同僚の刑事を死なせてしまった心残りな事件であった。
リシャールは、証人であるエレーヌと親しい仲になりつつ再び、捜査を担当する。

犯人は捕まらず事件は迷宮入りになっていたのだが、再び、あの悪夢が始まったと言うのか…?!
現場となった海辺を視察中に高架橋の上で何者かに後ろから突き落とされて海に落ちたリシャール。

何とか海から這い上がった彼の目にした世界は、20年前の1989年の世界だった。
それは、くしくも、20年前に「鼓膜破り」による最初の殺人が行われた日であった。
何とか手を尽くして、被害者を少しでも減らそうと、リシャールは過去の世界で行動を開始するのだった。

まずリシャールは自分のアパートを訪ねてみる。
ポケットに入れていた20年経過しての家の鍵は当時から変えていないので、
彼は、若い頃の自分が留守中に簡単に自宅に忍び込む事が出来た。
しかし、この部屋にいると、若い自分や、若い時の元妻と鉢合わせしてしまいそうになり肝を冷やしてばかりだ。
そこでリシャールは、自宅から盗んだ若い時の自分のお金を使い、
行きつけのコーヒーショップで、当時は外した競馬の万馬券を買って大儲けし、それを軍資金にして、
自分のアパートのちょうど迎え側のホテルの部屋を借りて住んだ。
この時買ったのが、エミールという馬なのだが、
朝、誰かが恵んでくれた小銭でコーヒーショップへ行った時に、
店主が、若い自分に「エミールはやめとけ。エミールはもうヨボヨボで走れない。」と止めていた。
その会話を背中で聞いていたリシャールの脳裏に、この時の店主のアドバイスに従って損をしたという記憶が蘇って、このアイデア(ズル?)に繋がったのだ。

この後、例の海辺の桟橋で、夕べ殺害されたらしき男の遺体が発見された。
アントワーヌ・ラヴェーヌというディスコでDJをしていた男だ。
このニュースを50代のリシャールはホテルのテレビで見た。
記憶の中にある通りの展開である。
もう若い自分は捜査を一任されて開始している筈であるが、このままでは、再び2人目の被害者が出てしまう。
タイムトラベラーリシャールは、一生懸命に2人目の被害者の名前を思い出そうとしていた。
そして漸くエディット・シリオナールという名前を思い出す。
住まいはゴエラン地区。
彼女の殺害を阻止するためにタイムトラベラーリシャールは、まずエディットの勤め先を訪ねたが、この日は休みとの事で、家に居るらしい。
親戚を装い住所を聞き出そうとしたが受付の女性は怪しんで教えてくれなかった。
そこで仕方なく警察に情報リークという形で電話をする。
「鼓膜破りの情報がある。」この犯人は、被害者の鼓膜を破る事が特徴なのでそう言った。
そして「エディット・シリオナールが誘拐される。ゴエラン地区に警官を派遣しろ。」と続けた。
警察は警官を派遣はせず、まず電話をしてエディットの無事を確かめようとしたが、ちょうどその時、電話越しにインターホンの鳴る音が聞こえたかと思うと電話が途切れた。
それからパトカーが現地へ出動したが完全に手遅れだった。

2人目も救う事が出来なかった上に、この件でタイムトラベラーリシャールは、警察から
「電話して来たあの男が犯人じゃないのか?」と嫌疑を掛けられてしまう。

ガックリと気落ちしたタイムトラベラーリシャールが向かった先は、元いた世界で恋が芽生えかけていた精神分析医のエレーヌ・バティスエリの病院。
なんとか、彼女に未来から来た事を信じてもらい協力してもらおうという考えでやってきたが、この日は診療時間が全部、埋まっているという事で、面会を断念する。

翌日は本題から、かなりズレて、この数日後に亡くなった母のお見舞いへ行く。
思いがけないタイムスリップのついでに、過去の心残りを1つ解消した。

その後、ようやく病院で「診察を受ける。」という形でエレーヌ・バティスエリに会えたけど、案の定、精神を激しく病んだ人だと誤解されてしまう。

さてさて、この後、彼はエレーヌの誤解を解いて、3人目の殺人を阻止出来るのでしょうか?
そしてラストは、ちゃんと元の時代に帰れるのかな?
気になる人は映画を観てね。

ちなみに私はビデオマーケットで無料で視ました。

映画 バック・イン・クライム~時空を超えた事件 感想


20年前の世界で、警察署へ行った時、リシャールは、若い時の自分と真正面から鉢合わせしているが、若い時の自分は何も感じていない。
こんなに鈍感でよく刑事が務まるもんだわ。

馬券の件で、コーヒーショップの店長が「エミールはもうヨボヨボで走れないからやめとけ。」と若い自分にアドバイスしているのを背中で聞いている50代のリシャールのシーン。
ここでは、まだ若い刑事のリシャールと老刑事となった今のリシャールの対比が、競馬の馬の新旧と重なって…その会話を聞いているリシャールの複雑であろう心中を想像してみると結構、面白かった。

エディット・シリオナールの誘拐では主人公の記憶力が悪すぎる。
あまりにも事件の被害者への思い入れが欠如していて、こんな事になったのかえ?
やる気だけはあるのだけれど…けっして刑事としてのスキルや能力が高いとは言えない主人公だね。
まぁ、それも、ご愛嬌と言えばそれまでだけど。

ママのお見舞いでは、お母さんには、ちゃんと年取ってても自分の息子だとわかったのは、
良かったね!と思ったけど「あらまぁ、どうしたの、こんなに急に老け込んで。」な~んていう茶目っ気のある台詞があっても良かったような気がする。
フランス映画って、韓国映画とは違い、台詞が極力少ないみたい。