映画 デタッチメント 優しい無関心 ネタバレ・あらすじ・感想 | 映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

映画のネタバレ・あらすじ・キャストを最終回までや日本、韓国、中国、米国の映画・ドラマから面白いものを選んでネタバレ・あらすじ・感想を書いています。 

映画ネタバレ~洋画のご紹介です。

映画 デタッチメント 優しい無関心 ネタバレ・あらすじ・感想



映画 デタッチメント 優しい無関心 概要



2011年のアメリカ映画で日本では劇場未公開。
監督:トニー・ケイ
脚本:カール・ランド
主演:エイドリアン・ブロディ
映画ジャンル:心理
上映時間:100分

映画 デタッチメント 優しい無関心 ネタバレ・あらすじ



ヘンリー・バルトは、欠員が出た時の一定期間だけを勤める代用教員の仕事をしていた。
子供の頃の辛い記憶を抱えたヘンリーの現在は、
痴ほう症状が出ている祖父の看病もあり、
人の人生にまで深く関わる心の余裕がないため、希薄な人間関係を望んでいた。
今回、代用教員として赴任して来た崩壊寸前の高校でも、
生徒であれ教師であれ、距離を置いて接するつもりが、
教師に自分の希望する進路を否定されていた太目の女子生徒や、問題をかかえた美人教師に、知らず知らずのうちに慕われてしまっていた。

更に、祖父の病院から真夜中に呼び出された帰り道で乗ったバスの中で、
売春をしていた家出少女エリカ (サミ・ゲイル)を拾ってしまい、この娘もまたヘンリーに懐いて、
彼の家に居候するようになってしまった。

だが、エリカ を家に置くのは暫くだけと考えていたヘンリーは、すっかりエリカが彼を慕うようになっていたある日、福祉課の職員を家に呼んで引き渡してしまった。
もっとも、これで良かったのかどうかヘンリーには自信がなかった。
そうこうするうち唯一の肉親であった祖父もこの世を去った。

さて、今回、勤めることになった高校の学力水準は最低レベルで、生徒たちは教師を舐めきっており、その親たちは子供にまるで無関心。
個別懇談会を開いても誰一人来校しない有様であった。
そんな中にあってもヘンリーは毅然とした態度で生徒に接して来たのが良かったのか?!僅かながら生徒たちと心が通い掛けていた。

しかし、彼がこの学校での任期を終えて去るその日に最悪の悲劇が起こる。
メレディスが、自作ケーキに仕込んだ毒を食べて自殺してしまったのだ。

ヘンリーは自分の力不足がいたたまれずに「今日、気付いた。僕は存在しない。」と言って自分を責めた。
失望の最中、彼は唯一、今の自分にやり直せる事を思い出して、エリカを施設へと迎えに行った。


映画 デタッチメント 優しい無関心 感想



ドキュメンタリータッチな構造の映画で、
ストーリーらしいストーリーがあるというわけではなく、
静かに淡々と、一人の教師の日常・一つの学校の実態が公開されているような見せ方である。

いつも、お人よしで優しい役どころの多いエイドリアン・ブロディにしては珍しく、
感情をストレートに口に出して爆発させるシーンなどもあって新鮮だった。

ラスト近くでヘンリーがエリカを擁護施設に迎えに行き、エリカがみるみると喜びの笑顔になって彼に抱きつくシーンでは自然と感動の涙が流れた。

このシーンより以前の別れのシーンのところで、
エリカがとても深く肉親の愛情を求めていた事、
それをヘンリーに出会って初めて掴んだように感じていた事が、スクリーンを通してよく伝わって来ていたので。