5号車の乗客の中でも、もし元の世界に戻れることになっても、戻りたい人と戻りたくない人に分かれてきました。
戻りたくないのは直哉(山田裕貴)、玲奈(古川琴音)、田中(杉本哲太)
戻ってもいいことなんかないし、玲奈の言う通り、2026年には大半は死んでしまうわけですからね。
TBS 金曜22時
「ペンディングトレイン~8時23分、明日君と~」第7話
主演…山田裕貴
脚本…金子ありさ
演出…田中健太
玲奈の言うことには大抵共感できませんでしたが、これはなるほどなと思ってしまいました。
戻っても死ぬなら、こちらで生きていく方が…って、そういう考え方もあるな…と。
しかし、ほとんどの人は元の世界に会いたい人がいて、その人たちのもとへ戻りたいわけです。
田中にお前は俺と同じだと言われてしまった直哉は、母親にも弟にも期待したのに裏切られてきて、もう誰にも期待したくないんですね。
素直じゃない直哉ですが、紗枝には本音を語りました。
「どうして逃げるんですか?」
「怖いからだよ。どうせみんないなくなる。期待しても裏切られる。だったら最初から1人でいい。誰にも何にも期待しない。それが逃げてる?それが俺なんだよ!」
切々たる告白に、紗枝は思わずバックハグをしました。
直哉のねじれた心は紗枝によって、まっすぐになっていくようですね。
山田裕貴も上白石萌歌も入魂の演技で良いシーンでした。
今回は和真(日向亘)と小春(片岡凜)のペアもプチフィーチャーされました。
小春は何か言いたげでしたが、やはり妊娠していたんですね。
それを伝えられても和真は何も言えませんでした。
お父さんに怒られる、と思ってしまったことを小春に見透かされたようでした。ショックを受けた小春は離れて行って姿を消します。
こちらもこの先どうなりますか。
初回に紗枝が抱いていた赤ちゃんは、小春が産んだ赤ちゃんなんですかね。
豪雨の中、乱入した田中がこじ開けた扉の向こうに、元いた世界につながっているかもしれないワームホールが見つかりました。
さて、どうするのか?気になります。
今回の評価は…8
ところで萩原聖人演じる山本はどこへ消えてしまったんですかね?