瑛太の初主演映画「サマータイムマシンブルース」は日本映画の隠れた傑作だと私めは思っています。
(未見の方はぜひご覧下さい。無名の頃のムロツヨシも出てます)
その脚本家である劇団ヨーロッパ企画の上田誠が、「サマータイムマシンブルース」以来久々に永山瑛太と組んでタイムトラベルものをやると聞いた時から、私めはワクワクしていました。
フジテレビ 火曜23時
「時をかけるな、恋人たち」第1話
主演…吉岡里帆
脚本…上田誠
演出…山岸聖太
「時をかける少女」をもじったタイトルからして既にすっとぼけた感じがうかがえますが、
タイムトラベルものでも全体的にチープでキッチュな世界観を貫いているあたり、「サマータイムマシンブルース」に近いものがあります。
ヒロインの廻(吉岡里帆)は仕事はできる広告代理店のアートディレクターだが、恋の方はさっぱりで、ぼやいていたら…
未来人たちのタイムパトロール基地に拉致されてしまい、一緒に未来から違法のタイムトラベルをしてきた人をパトロールしてくれと頼まれます。
このパトロール基地やそこにいる未来人たちが昔のSFものに出てくるみたいなチープでキッチュなもので、
永山瑛太演じる未来人の翔が廻を引き止めようとするも、バグって変なしゃべり方になってしまうなど笑えました。
私めの好きなコント師、シソンヌのじろうも一緒に出ているのも嬉しいところ。
今回は平成や令和の音楽好きの未来人の青年(泉澤祐希)が令和にやってきて、あるシンガーに惚れ込んでしまうというエピソード。
歴史がそれで変わってしまうのはいけないので、青年もシンガーもその記憶は消され、青年は未来に強制送還されてしまいます。
ちょっと悲しい話だなと想いきや、シンガーは有名になり、青年はそのCDを手にすることができるという粋なはからいがありました。
吉岡里帆と永山瑛太のコンビでどんなタイムパトロールをするか楽しみになる初回でした。
30分という長さもちょうど良いです。
今回の評価は…8