私めがこのドラマに期待しているのは、高校生たちがいかに大人たちの腐った世界に反旗を翻して、痛快に立ち回ってくれるか…なんですが、
初回を見たら縦軸になるのは、主人公・零(道枝駿佑)にとって大切な人だったらしいエリを闇に葬ったヤツは誰か?ってことで、そちらを考察で盛り上がっていただこうってことのようです。
いじめられっ子の渾一(板垣李光人)が1人細々と活動していた動画研究会のメンバーを零が増やしてやり、渾一がいじめられないようにもしてあげる…というのが初回の展開でしたが、
いじめばかりか、スクールカウンセラーの毛利(野間口徹)が違法薬物を校内で栽培し、生徒に売りさばいていたことも判明。
この学校、大丈夫かよと心配になるくらいで、そんなドギツイことを顔出しでバンバン生配信しちゃうのも、今どきではありますが、随分粗っぽいな~というのが正直なところ。
テンポで押しきっちゃえ!って感じでしたね。
ただ、ワルものを成敗しただけでなく、零は渾一の目論みも暴く洞察力があり、すでに演技力には定評ある板垣李光人に対して、道枝駿佑もしっかりとニュアンスある演技で対峙し、一回り演技のスケールが大きくなった頼もしさを感じました。目ヂカラが増しましたね。
零が迷いなく集めたメンバーは井上祐貴、泉澤祐希、横田真悠、山時聡真、そして、渾一の幼なじみ役の吉川愛。
吉川愛と泉澤祐希は場数を踏んだ手練れですが、井上祐貴と山時聡真は今年注目したい成長株。
彼らがどんな演技を見せるかも楽しみです。
更に大手通信事業グループ、クロッキーの総帥役に江口洋介。
エリを闇に葬った黒幕のようで、最終的にはこことの戦いになっていくんでしょうね。
粗っぽいけどテンポと熱演で見てしまう…そんな作品になりそうです。
今回の評価は…7