雨(永野芽郁)が既に失った味覚や嗅覚、この先失うことになる視覚や聴覚は、失ったらどうなるかイメージしやすいんですが、
今回失うことになる触覚は、全部失うとどうなるかイメージしにくいんですよね。どうなっちゃうんだろう?と恐怖にさいなまれそうな気がします。
しかし、雨からはそんな恐怖心が感じられず、そこが今回の一番の不満でした。
フジテレビ 月曜21時
「君が心をくれたから」第7話
主演…永野芽郁
脚本…宇山佳佑
演出…松山博昭
人は触覚を失うとどういうことになってしまうのか?
その重大さを伝える努力をして欲しかったです。
恐らくいろんなことができなくなってしまうはずですが、頭はクリアで視聴覚はまだあって触覚はないというある意味いびつな状態がどんなことなのかを描く努力が足りませんでした。
ゲーム感覚のようにハイ、次は視覚が無くなりま~す!という軽さに、いくらファンタジーだから、フィクションだからとはいえ、私めは抵抗を覚えました。
触覚が無くなる夜、雨は太陽(山田裕貴)にギュっと抱き締めていてと添い寝を頼みますが、
何だか切なげな綺麗ごとですましているようで、雨は怖くないのかと不思議でなりませんでした。
そして、遂に太陽になぜ雨が五感をなくすかの理由が明かされました。
いや~、それ知ったら太陽はそうなるよね…って言動を取りましたが、
自分が死ねばいいんだろう?とか言っても日下(斎藤工)に、そんなことしてもダメだとか言われてしまい、
誰が決めたルールやねん⁉️って、そこよく怒らないなと。
ま~脚本家が雨と太陽を追い込むために決めたルールなんでね…
その作為を感じてしまうので、どんなに永野芽郁と山田裕貴が熱演していても、感情を揺さぶられないんです。
視覚が無くなる前に太陽が作った花火を見たいって流れも、感動的なシーンにつなげたいって意図がちらついて…
今回の評価は…6