かつてはカッコいいキラキラした職業の役柄を次々に演じていた木村拓哉でしたが、年齢を重ねてそうもいかなくなり、
近年はボディーガードや警察学校の教官、ボクシング部のコーチといった裏方的な役柄に回るようになりました。
…で、このドラマ、事前の少ない情報ではゼネコンで橋の設計を担当する設計部部長ってことでしたが、フタを開けたら刑務所に入れられ囚人になってしまう役でした。
しかも刑務所の看守長(上川隆也)に「存在を反省しろ!」とまで言われてしまうんです。
う~~ん、木村拓哉を取り巻く環境は激変しましたが、ここまで虐げられる役をやるようになったかと感慨深いものがありましたね。
テレビ朝日 木曜21時
「Believe~君に架ける橋~」第1話
主演…木村拓哉
脚本…井上由美子
演出…常廣丈太
人たらしで建設現場の荒くれ者たちともうまくやっていた狩山でしたが、工事中にケーブルが外れ橋が崩落する事故が起き、死者まで出てしまいます。
これはケーブル納入業者が借金返済のために安くて強度の低いケーブルを納入したためと分かります。
しかし、官僚から天下りの磯田社長(小日向文世)は会社を立て直すために赴任したのに、不祥事は明らかにできないので、
社員を守るために罪をかぶるように狩山に頼み、執行猶予がつくし、社内でも復権できるようにすると甘いことを言って説得します。
男気を見せて罪をかぶった狩山でしたが、執行猶予はつかず1年半の実刑判決となり刑務所に収監されます。
更に追い討ちをかけるように、妻の玲子(天海祐希)が面会に訪れ、離婚届を見せ、がんで余命1年かも…出所する頃には生きてないと告げられます。
細かいことに気がつく狩山でしたが、玲子が痩せたのには気づいても、旅行と偽って検査入院に行ったのは気づかなかったんです。
面会室でのこの夫婦のやりとりは見いってしまいましたね。
何しろ脚本が木村拓哉の「GOOD LUCK!!」や「BG」、天海祐希の「緊急取調室」を書いてきた井上由美子ですから2人の扱いのうまさは絶妙です。
余計なことですが「緊急取調室」で木村拓哉を取り調べるのを見たかったな~なんて思ってしまいました。
妻の余命を知り、更に弁護士(斎藤工)を通じて社長に事実を明かしたいと伝えても隠蔽は変わらないと分かり、狩山はもうウソはつかないと玲子に手紙を送ります。
刑務所の中からいかに真実を明らかにし、生きている内に玲子に会って約束した橋を渡れるのか?
って話になるようです。
崩落事故のシーンはCGをうまく使って迫力がありましたね。
都内の橋みたいでしたが、どこに架ける橋だったのか謎でしたが…
賀来千香子は都知事役なので、あ~都内の橋だったのか?とわかった次第です。
小日向文世や、斎藤工、上川隆也、北大路欣也と周りはがっちり固めてますね。
竹内涼真はケーブル納入した業者で死んじゃった人と、刑事の二役のようですが、そっくりなのは何か意味があるんでしょうね。
重苦しい展開が続きそうですが、見ごたえありそうなドラマです。
今回の評価は…8