何とも切なくやるせない気持ちになる話でしたね。
テレビ東京 金曜24時52分
「季節のない街」第6話
主演…池松壮亮
脚本…宮藤官九郎
演出…渡辺直樹
リッチマンと呼ばれるホームレスの父親(又吉直樹)はいつも現実逃避をしていて、以前は知的なエリートだったのか蘊蓄を並べ、理想の家を建てるならどんな家にするかを語り続けます。
いつも息子は相づちを打って聞いてあげています。
食料調達は息子の役目で、商店街の飲食店の人たちから、お恵みをもらっています。
寿司屋から加熱して食べなきゃいけないと言われた〆鯖を、父親が蘊蓄でこのままが美味しいと言うので2人してそのまま食べてしまいます。
見ていたネコのトラ(皆川猿時)は必死で止めようとしますが、悲しいかなネコの言葉は通じず…
親子は腹痛に見舞われ、息子の方は憔悴していく一方で、父親が誰にも救いを求めなかったので、住民たちが気づいた時にはもう手遅れで亡くなってしまいました。
亡くなる前に息子は家にプールが欲しいと言い、プールのある家で喜んでプールに浮かぶ想像の映像が、何とも胸をしめつけられました。
もっと欲しいものをおねだりしてくれて良かったのに…
という父親の言葉が痛ましかったですね。
又吉直樹の淡々とした抑揚のない口調や
演技がハマってました。
今回の評価は…8