このドラマで私めが最も楽しみにしているのは木村拓哉と天海祐希が2人きりで対峙するシーンです。
今回は冒頭の10分くらい逃亡中の狩山(木村拓哉)と妻、玲子(天海祐希)が、警察が迫る中で会話するシーンでした。
木村拓哉と天海祐希のどちらの主演ドラマの脚本も書いてきている井上由美子だからこそ可能な2人の良さをうまく引き出し掛け算になるところにワクワクしました。
これぞスター俳優競演の妙味という感じです。
テレビ朝日 木曜21時
「Believe~君にかける橋~」第4話
主演…木村拓哉
脚本…井上由美子
演出…樹下直美
逃亡して真実を明らかにするなんてバカなことはやめて、ちゃんと刑期を全うしてからにするように説得する玲子。
それでは時間がないと主張する狩山に、自分が余命わずかの癌だと告げたから、生きている内に無実を証明したいのだと察した玲子は、
癌の話はウソだと言い、だから安心して出頭するように勧めます。
この差し迫った状況下で相手を挑発したりなだめたり探ったりしながらやりとりする2人は、さながら木村拓哉と天海祐希がこれまで培った演技力をぶつけあってのもので、
刑務所での面会のシーンの時もそうでしたが、もっとずっと見ていたいと思えるほど見ごたえがありました。
さて、今回のメーンは狩山が信頼して証拠となるデータを託した部下の南雲(一ノ瀬颯)の葛藤でした。
南雲は既にベトナム転勤が決まっており、社長(小日向文世)や常務(岩谷健司)に狩山から託されたものを渡してしまっていました。
婚約者の絵里菜(山本舞香)も今後の生活のためにも、決して狩山に味方してはいけないと釘をさされます。
そんな南雲に狩山はアプローチしてきますが、オレを巻き込むな!と南雲は厳しくはねのけます。
しかし、その後、橋作りのために狩山と励んだ日々のことを思い返し、正義感がよみがえって、渡したデータを取り戻そうとしますか、逃げる途中で転落し、意識不明に。
演じる一ノ瀬颯はいろんなドラマでキャリアを重ねてきましたが、今回は木村拓哉の胸を借りて頑張りましたね。成長を感じました。
前回気になった狩山を逃がした林区長(上川隆也)が連絡していたのは榛名都知事(賀来千香子)でした。
榛名にはどんな思惑があるのか?
林はなぜ加担して逃がしたのか?
どちらも気になります。
そして、今回おもむろに登場した田中哲司演じる殺人事件の被害者の父親。
逃げている狩山を自分の車に乗せてましたが、どんなつながりがあるのか、全くわかりません。
今回の評価は…8