瀬古は倒すも伊達原は…「アンチヒーロー」第7、8話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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このドラマ、すべてはつながっていることが明らかになり、主人公の明墨(長谷川博己)が何を目指しているかもはっきりしました。




6話で標的にした判事の瀬古(神野三鈴)はあっさり7話で失墜し、残すはラスボス的な敵役、伊達原(野村萬斎)をいかに倒し、志水(緒形直人)の冤罪をいかに晴らすかになってきました。




しかし、伊達原は強力な相手で、簡単には倒せそうになく…



TBS  日曜21時

「アンチヒーロー」第7、8話


主演…長谷川博己

脚本…李正美、山本奈奈、宮本勇人、福田哲平

演出…嶋田広野(7)、宮崎陽平(8)




瀬古は旧態依然としてまだまだ男社会の法曹界で女性がもっと力を持つために、自分が最高裁判事にならなければ!と思ってきたんでしょうね。




そのために検察で出世している伊達原と一脈を通じ法務大臣候補の政治家にも伊達原の紹介ですり寄って行ったようです。




動機はピュアでも手段はどんどんダーティーになってしまったわけです。




第7話では明墨が親子ぐるみ悪事を暴いて逮捕された冨田(山崎銀之丞)とズブズブの癒着関係にあった瀬古は、冨田が釈放になるように検察に働きかけて不起訴としますが、




冨田とライバルで今や次期法務大臣有力となった加崎(相島一之)にもあからさまにすり寄っています。




明墨はそんな瀬古の状況を見抜いていて、冨田をだきこんで冨田に暴露させ、瀬古は弾劾裁判にかけられます。




情報を通じあっていた伊達原にも、結局は見捨てられてしまうわけです。



このあたりの伊達原の狡猾さや冷淡さを野村萬斎はこれでもかって感じで演じていました。



瀬古が転落していくさまをリアルに演じた神野三鈴も流石、手練れの女優さんでした。



第7話では、なぜ明墨が緋山(岩田剛典)を無罪にしたのかが明らかになりました。




緋山はかつて闇バイトで盗撮をしていたことがあり、志水の無実を証明する証拠となる動画を撮っていて、




闇バイトの元締めでその動画を持っている可能性がある江越(迫田孝也)を探させ、その動画を入手させようとしていたのです。




緋山が殺したのは事実のようです。

殺した雇い主はホントにクズなヤツでした。



その動画をめぐって明墨と伊達原の虚々実々の争いが繰り広げられましたが、伊達原が一枚うわてで動画データは伊達原の手に渡り、破損されました。




嬉々として踏みつぶすさまは鬼気迫るものがありました。

伊達原のイカれた悪辣ぶりはどんどんエスカレートしてますね。




歪めた野村萬斎の顔がホントに怖いです。野村萬斎ってもっと朗らかじゃなかったっけ?と思ってしまうほどです。




対照的に明墨は志水に再審請求するよう熱く口説いたり、志水の娘に涙ながらに詫びたり、




クールで冷淡だったキャラとは違う本性が見えてきました。

多面的に演じられる長谷川博己の実力が発揮されました。



ピンチに陥った明墨チーム。

残すカギを握るのは、名字に色が入っている緑川(木村佳乃)とにらんでいます。



明墨に志水の件を託した桃瀬(吹石一恵)と親しかったのでは?とも思います。




破損されたデータも、実はコピーして保存しているかもしれません。




7話、8話ともに評価は…8