2024年春ドラマのアカデミー賞を発表していきます。
最終回まで見続けた選考対象作品は以下の通りです。
「366日」
「アンメット~ある脳外科医の日記~」
「Destiny」
「燕は戻ってこない」
「Believe~君にかける橋~」
「9ボーダー」
「季節のない街」
「花咲舞が黙ってない」
「6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の3番目の憂鬱~」
「おいハンサム2」
「アンチヒーロー」
「ミスターゲット」
リタイアして絞っていき、最終的には12
本でした。
13作品を対象に選ぶ賞は…
最優秀新人賞
最優秀主題歌賞
最優秀脚本賞
最優秀演出賞
最優秀助演女優賞
最優秀助演男優賞
最優秀主演女優賞
最優秀主演男優賞
最優秀作品賞
余談ですが、昨今のジェンダー問題から女優さんを俳優と呼ぶべきという風潮がありますが、私めはやはり「女優」という言葉は無くなってほしくないです。
なので本家同様に女優賞と男優賞は分けて選んでいます。
まずは最優秀新人賞から。
齋藤潤
「9ボーダー」
4話から登場した三姉妹の弟役。
「トリリオンゲーム」では目黒蓮演じる陽の中学時代、映画「正欲」では磯村勇斗演じる佐々木の中学時代を演じ、今年公開の映画「カラオケ行こ!」でオーディションで綾野剛の相手役に選ばれています。
まだ17歳ですが、この先が楽しみな逸材です。
このドラマでは閉ざしていた心を開いていくプロセスを繊細に演じてみせました。
最優秀主題歌賞
「アンチヒーロー」主題歌
「hanataba」by milet
ドラマにあてこんで作られた新曲で、ドラマが描こうとする全体像がはっきりするにつれ、この主題歌が伝えようとするメッセージも明確になり、
特に明墨に真相究明を託した桃瀬の回想シーンで流れた時は深い感動を覚えました。
最優秀脚本賞
李正美、山本奈奈、宮本勇人、福田哲平
当初4人も脚本家がいることを懸念してましたが、フタをあけてみたらすべて4人でアイデアを出し合い、分担しつつ脚本を練り上げていったようで、
1話完結に見えたそれぞれのエピソードもすべてつながっていたことが見えてきて、全体の流れが緻密に構築されていたのには感心しました。
クランクイン前には全話の脚本は出来上がっていたそうで時間をかけて書かれた労作なんだなと分かりました。
今後はこういうスタイルが増えていくかもしれません。このドラマはその先鞭となりました。
最優秀演出賞
Yuki Saito 本橋圭太
「アンメット~ある脳外科医の日記~」
失礼ながら私めはYuki Saitoをてっきり女性と勘違いしてました。「ゆき」ではなく「ゆうき」で男性だったんですね。
このドラマで調べて初めて知りました。
映画も撮っているディレクターだけにカメラワークや照明にこだわりがあり、杉咲花と若葉竜也を長回しで演技をさせたり、
最終回では手持ちカメラもうまく使ってリアルな手術シーンを撮りました。
変に音楽をつけて盛り上げようとしないストイックな演出にもあえてそうする攻めの姿勢を感じました。