春ドラマアカデミー賞、続いては最優秀助演女優賞です。
ノミネートしたのはこちらの5名です。
黒木瞳、中村優子
「燕は戻ってこない」
本来なら内田有紀の名をあげてしかるべきところですが、この2人が毒性の強い演技で内田有紀も、主演の石橋静河すらも霞んでしまうほどでした。
黒木瞳が演じたのは元バレエダンサー基(稲垣吾郎)の母親の千味子。
息子の優秀な遺伝子を残すことに執着し、自分たち本位の身勝手な発言を繰り返す鼻持ちならない姑を毒々しく演じました。
こういうイヤな女性を演じさせると、黒木瞳自身がこんな人なのでは?思ってしまうほど、実にリアルに迫真の演技をしますよね。
そんな黒木瞳に負けず劣らず強烈なキャラを演じたのが悠子(内田有紀)の親友りりこを演じた中村優子。
春画アーティストのりりこはアセックスで恋愛感情が無く、女性が妊娠や出産で身体を傷つけたり危険な目に遭うことを不公平に感じています。
性欲をおさえずに代理出産の契約をしていながら別の男たちと交わったリキ(石橋静河)を褒めそやし面倒をみます。
思ったことをズバズバ言うキャラクターでこのドラマの面白さを増幅してくれました。
天海祐希
「Believe~君にかける橋~」
助演女優賞に天海祐希をノミネートするなんて贅沢な話だなと思えますが、このドラマを見る私めの楽しみは木村拓哉と天海祐希という2大スターが夫婦役で競演するところにありました。
2人きりのシーンが度々あり、そのいずれも腹の探りあいのような夫婦の差し迫った会話が見ごたえあり、両者を主役にして書いている井上由美子の脚本ならではでした。
三浦透子
「季節のない街」
この人は将来は樹木希林のようになるのでは?と私めは勝手に予想しているのですが、このドラマでの彼女も1人異彩を放ってましたね。
叔母夫婦と暮らし、酒浸りの叔父が働かないので内職をし、挙げ句は叔母の留守中に叔父に犯されるという悲惨な役でしたが、
それでも最終的にはそこから抜け出すたくましさやしたたかさを滲ませて、ラストでは別人のようになっているのには度肝を抜かされました。
本田翼
「6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の2番目の憂鬱~」
やはりこの役の本田翼はイイですね~。続編になり更に肩の力も抜けて、淡々と演技する高橋一生や橋爪功と全く違和感なく絡んでいて、更なる成長を感じました。
本田翼の演技力をとやかく言う人はぜひこの役の彼女を見てほしいんですけどね。そのためにあえてまた選びました。
以上5人の中から最優秀助演女優賞に選んだのは…
天海祐希
「Believe~君にかける橋~」
本家のアカデミー賞でメリル・ストリープがよく助演女優賞にノミネートされてたように、
今後は主演ばかりでなく、助演賞で名前をあげる存在にもなってほしいとの願いをこめて選びました。
木村拓哉ばかりでなく、まだ共演してない人と組んでのドラマも見てみたくなりました。