このドラマの原作漫画はまだ連載中のようです。インターネットやSNSをめぐってのトラブルでドラマでも取り上げてほしい題材はいろいろありますから、ぜひ続編をやってほしいですね。
主人公の保田は中島健人にハマリ役でしたし、白石聖や片平なぎさとのトリオも良かったですしね。
テレビ東京の金曜20時枠は見るか見ないか悩む枠なんですが、これは見て正解でした。
テレビ東京 金曜20時
「しょせん他人事ですから~とある弁護士の本音の仕事~」最終回
主演…中島健人
脚本…小峯裕之
演出…本橋圭太
最終回は保田(中島健人)自身がいわれのない炎上の標的になってしまうという話でした。
ネットの投稿ばかりでなく、事務所に嫌がらせの頼んでない出前が届いたり、抗議電話がかかってきたり。
原因は影響力のある暴露系配信者のMr.チェケラ(粗品)が保田は業務で得た個人情報を悪用しているという動画をあげたからで、
Y弁護士とイニシャルにはなっていても明らかに保田とわかるようなもので、それを真に受けた連中が嫌がらせやら何やらをしてきているのです。
YouTubeにはいまだにこの手のいい加減な暴露系動画をよく見かけますが、それに乗っかる人も困りものですよね。
Mr.チェケラは以前に暴露系ネタを発信した時は実名にして情報開示請求を保田にされた痛い過去があり、今は巧妙に実名をあげずにやっているのでした。
しかし、保田がネタは完全なデマなので削除を要求すると、ガセネタをつかまされたとチェケラは動画を削除。
すると、「ジャスティス速報」というアカウントのそのネタ提供者はチェケラの本名を暴露。
今度は保田がチェケラの代理人になり、ジャスティス速報の男、荻原に情報開示請求をかけました。
この荻原って以前も出てたなと思ったら小手伸也演じる広告代理店の部長の正体をバラして炎上させた男でした。
保田と対峙した荻原はニートで金が無いとか、軽い気持ちだったとか言い訳をします。
炎上を仕掛けて、安全なところから高笑いしているようなこういうヤツが最も卑劣ですよね。
そんな荻原に保田は…
「軽い気持ちでやったからと言って、罪が軽くなるわけではありません」と言い、
「弁明は結構です。同情とかしないので。しょせん他人事ですから」
と、ピシャリと言ってやります。
どこまで実際にダメージを与えられるかは分かりませんが、痛快ではありましたね。
このドラマの保田を演じる中島健人はかなり振り切って、セリフをクセ強めで言ってましたが、それが許せるだけの中島健人独自の存在感あればこそでした。
甘ったるそうに見えてクールでなシビアさを垣間見せる具合も良かったです。
最終回の評価は…7