4話がせっかく良かったのに、前回またダメになってしまい、今回はまた4話の脚本と同じ人になったので良かったです。
脚本担当によりこうも変わってしまう点では「日本一の最低男」と似てますね。
いかに脚本の良し悪しが大事かがよくわかります。
フジテレビ 月曜21時
「119エマージェンシーコール」第6話
主演…清野菜名
脚本…小柳啓伍
演出…並木道子
この脚本家が書く回は通報にいかに指令管制員が対応するかを、あくまで中心にすえてスリリングに描こうとしています。
それが良いなと私めは思うのです。
もう1人の脚本家はとかく通報指令センターからヒロインを外に出したがる傾向があり、それがせっかくのテーマを薄めてしまうんです。
今回は前回訓練中に負傷した消防救助隊の上杉(酒井大成)がジョブローテーションで司令課に来て、指令管制員の仕事をすることになり、その視点を通じて通報にはいろんなものがあり、臨機応変な対応が求められることが描かれました。
上杉は任務について早々に火事になりそうなのを食い止めたので結構楽勝とあなどります。
いたずらや、頻繁にかけて来ては救急車が行くと大丈夫と言う老人にも対応するのを見て、なんでそこまでするのかと上杉は疑問に感じます。
そして、会社で社長が刺されたという警察にかけた方がいいのでは?という通報があり、上杉はマニュアル通りに話を進めようとします。
すると、まだ犯人が近くにいることを察知した堂島(佐藤浩市)がとっさに代わり、YESかNOかで答えさせたりして、通報者の安全を考慮した対応をします。
犯人は現行犯で逮捕され、社長は死亡したとテレビで報じられ、ショックを受けた上杉は堂島にこう言われます。
「おまえ人間なめすぎだな。100の通報があれば、100のケースがある。完璧な対応ができるわけないだろ。ひたすら聞くんだよ、通報者の声を、音を…」
出ました!堂島の名言!
今やこのドラマの見どころの1つですね。
このあとも夜中に男から逃げてる女性が
、いつもの老人が通報してくる場所の近くなので、粕原(清野菜名)と高千穂(中村ゆり)が連係プレーで老人用に出動した救急車に逃げ込ませたり…
タクシーの中で産気づいた女性をそのまま出産に導いたり、
今回はイレギュラーな通報のオンパレードでした。
上杉はどこまでわかってくれたんでしょうか?
兼下(瀬戸康史)の言うように、現場だけが主役じゃないと気づいて、同期の与呉(一ノ瀬颯)をリスペクトしてくれたらいいんですが…。
6話の評価は…7