朝、会社へ行く途中で病院に寄った。
面倒だなー。
先日、胃カメラを飲ませてくれた先生は、
先生は病理検査の結果を開いて、
そんなコトを言われるなんて、
例えば、「薬で治ります。」とか
面倒だなー。
行くのやめようかなーと思ったけど、
同僚に「行ってきぃやー。」って
言われたから。。
病院はかなり混んでいたのに、
病院はかなり混んでいたのに、
先に待つ人を追い抜いてわたしが呼ばれた。
先日、胃カメラを飲ませてくれた先生は、
その病院の院長先生で、消化器系の外科医。
先生は病理検査の結果を開いて、
唐突にそしてアッサリと、
「これね。癌なんだよね。」
「これね。癌なんだよね。」
とわたしに言った。
。。。。。?
。。。。。?
そんなコトを言われるなんて、
全然予想していなかったから
まったく状況が飲み込めない。
「へ?どーゆーこと?」という顔で
まったく状況が飲み込めない。
「へ?どーゆーこと?」という顔で
見つめるわたしに、先生は
「良いよね?ハッキリ言っても」と言った。
遅いっちゅーねん。先に言えっ。そういうことはっ。
先生は、これがどういうタイプの癌なのか、
「良いよね?ハッキリ言っても」と言った。
遅いっちゅーねん。先に言えっ。そういうことはっ。
先生は、これがどういうタイプの癌なのか、
今どういう状態なのか、
今後の治療はどういう方法が良いのか、
今後の治療はどういう方法が良いのか、
一つ一つ丁寧に説明してくれた。
わたしはその現実を
わたしはその現実を
少しずつ自分の耳から聞き入れながら、
でも何か良いニュースはないのかと、
必死に先生の言葉に耳を傾けていた。
例えば、「薬で治ります。」とか
「おなかを切らなくても大丈夫」とか。
でも先生の口から出てきたのは、
「開腹する外科手術が有効。」
というサイアクな言葉だった。
大切なことだ。しっかり聞こう。と
でも先生の口から出てきたのは、
「開腹する外科手術が有効。」
というサイアクな言葉だった。
大切なことだ。しっかり聞こう。と
気を強くもっても、先生の声と周りの音が
だんだん遠のいていって、サーッっと
だんだん遠のいていって、サーッっと
血の気が引いた。。。
「すみません。気分が悪いんですが。。。」
「すみません。気分が悪いんですが。。。」
やっとそう言うと、先生は
「あああ。ごめんね。急に言ったら驚くよね。」
「あああ。ごめんね。急に言ったら驚くよね。」
と慌てて、わたしを診察台に横にならせた。
あたりまえだっ。
あたりまえだっ。
びっくりさせんな!
強気に思いながらも、横になった途端。
涙が勝手にあふれでてきた。
そのとき、どうやらようやく、
悲しいとかじゃなくて
衝 撃
わたしは泣き言なんて言わない。
だってかっこわるいから。
それに今まで生きて経験してきたことで、
先生はそう言って、紹介状をかいてくれた。
わたしはその後、
仕事をしていても、ぼーっとしてしまう。
気を緩めると、すぐに涙が出そうになった。
なんとか気を張って、お客さんとの打ち合わせを
別室で課長に相談するととても驚いて、でも
「先生が直接そう言うってコトは
ちっとも考えつかなかった。。。
確かにそうかもしれないけど、
同僚にも後輩にも、
お母さんにも言わなくちゃ。。。
きっとびっくりするよね。。。
秋晴れの真っ青な空の下、
強気に思いながらも、横になった途端。
涙が勝手にあふれでてきた。
そのとき、どうやらようやく、
わたしにショックが伝わったみたいだった。
悲しいとかじゃなくて
衝 撃
わたしは泣き言なんて言わない。
だってかっこわるいから。
それに今まで生きて経験してきたことで、
身に降りかかる大抵のことは
どうしたら解決できるかわかっているのに、
どうしたら解決できるかわかっているのに、
泣き言なんて必要ないでしょ。
でも予想外に口をついてでたのは、
でも予想外に口をついてでたのは、
大きなため息。
涙声。
「はぁ。。どうしたらいいんだろう。。。。」
本当にどうしていいのか、わからなかったよ。
「外科手術を薦めるけど、
「はぁ。。どうしたらいいんだろう。。。。」
本当にどうしていいのか、わからなかったよ。
「外科手術を薦めるけど、
すぐには決められないだろう。
不安なら他の病院でセカンド・オピニオンを
不安なら他の病院でセカンド・オピニオンを
してみるといい。」
先生はそう言って、紹介状をかいてくれた。
わたしはその後、
どうやって会社にたどりついたんだろう?
仕事をしていても、ぼーっとしてしまう。
気を緩めると、すぐに涙が出そうになった。
なんとか気を張って、お客さんとの打ち合わせを
終えたら、もう仕事が手につかなくなっていた。
別室で課長に相談するととても驚いて、でも
「先生が直接そう言うってコトは
初期で大丈夫だからだよ。」
と励ましてくれた。
ちっとも考えつかなかった。。。
確かにそうかもしれないけど、
でも今はそう思えない。
絶対ぜんぜん思えないったら思えない。
だって、癌だぞ?
盲腸じゃないんだぞ?
風邪じゃないんだぞ?
癌てさ、転移しちゃう病気でしょう?
そんで死ぬ病気じゃないの?
とにかく帰ろう。
だって、癌だぞ?
盲腸じゃないんだぞ?
風邪じゃないんだぞ?
癌てさ、転移しちゃう病気でしょう?
そんで死ぬ病気じゃないの?
とにかく帰ろう。
同僚にも後輩にも、
自分の状態を告げることができなかった。
言ったら泣いてしまいそうだった。
帰って落ち着いて彼に電話しよう。
みっぴさんにメールを送ろう。
言ったら泣いてしまいそうだった。
帰って落ち着いて彼に電話しよう。
みっぴさんにメールを送ろう。
お母さんにも言わなくちゃ。。。
きっとびっくりするよね。。。
秋晴れの真っ青な空の下、
黄色いイチョウが舞い散る中で
最悪のコトばかりが頭に浮かぶ。
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2001年当時に、自分のHPへ公開していた日記を一部移動しています。
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2001年当時に、自分のHPへ公開していた日記を一部移動しています。