彼が金曜のうちに来てくれた。

本当は今週は来るはずじゃなかったけど、
電話で癌のことを告げた後に
「今日、行くから。」と言ってくれた。
とても安心したんだ。

ビデオを借りにいったり、サンマを焼いたり。
なんちゃない普通の週末っぽい。

おかげで気が紛れたわたしは、
あまり落ち込むこともなく、
「きっとあの健診の医者ヤブな違いない。
びびらせやがって…
もし誤診だったら中傷ビラまこう!」
と、いきまいていた。

そして言ってるウチに、
本当に誤診な気がしていた。
だって、こんなに元気なんだもんっっっ。

みっぴから金曜のうちに連絡がきた。
「あたしにできることない?」って言ってくれた。

こんなことを頼んでも良いのかな?と思いつつも、
「もし、いいお医者さんがいたら教えて。」とお願いすると、自分の病院で
聞いてみると言いながらも「群馬ならT総のS先生なんだけどな。」と言った。

手術のときは必ず家族がいなくちゃいけないし、手術後にもし付き添って
もらうとしたら、やはり群馬は遠いか。。。
でも良いお医者さんがいるのなら、遠くても行きたい。。
彼とお母さんと相談して、もし群馬でも良いっていうなら行こう。

そう思って相談したら、
彼は「医療のプロのみっぴさんが、
良いお医者さんで、
しかも紹介してくれると言うのなら、
遠くても距離は断る理由にはなりませんよ。
行きましょう。」
と言ってくれた。

お母さんも同じ様なことを言っていたけど、最後には泣いてしまった。
理不尽だと言う。
昨年は、父親が末期癌で手術をし、今度はわたしだものね。。。

精一杯明るい声で
「わたしだってそー思うよ。人一倍くいしんぼうなのに胃だなんてさ!」
そう言うと、お母さんは涙声で少し笑って
「大丈夫。ウチの家系は癌になっても甦る家系だから。」と
ちょっと変な励ましの言葉をくれた。

とにかくみっぴの行動は素早かった。
待ち合わせは月曜10時にT総の正面玄関で。
それからS先生の診察だ。




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アメーバチェック(白地)2001年当時に、自分のHPへ公開していた日記を一部移動しています。