007 ゴールドフィンガー(1964年) | 勝手に映画紹介!?

007 ゴールドフィンガー(1964年)

最近、Webの映画サイトを覗くと、007関連のニュースや噂話がやたらと目に付く。誰もが注目する6代目ボンド選びの動向から、監督候補や公開時期まで色々な憶測が飛び交っている。噂が多すぎて、ピアース・ブロスナンが続投か降板かだって定かではないし…どれを信じたらよいのやら。そんななか、レイモンド・ベンソンが執筆している小説版007シリーズの最新刊「ファクト・オブ・デス 」が発刊されたりもした。

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と、いうことで、007のことを書いてみたくなった。自分が映画好きになった、一番の原因が、実は007だといっても過言ではない。その昔…まだ小学校の低学年(確か、1年か2年くらい)の頃のことだが、TV放送していたゴールドフィンガーを父親が見ていた。たまたま、一緒になってこの映画の冒頭部分を見てしまったのだが…それが007との運命的な出会いだった。敵の基地を爆破し終えた、ボンド(ショーン・コネリー)が、ウエットスーツを脱ぎ捨て、その下に着込んでいた真っ白なタキシードに早変わりするという有名なシーンを見て、凄く衝撃を受けてしまったのだ。このシーンがかっこよくて、たまらなかった。

この時は作品タイトルも知るはずがなく、途中で母親に「早く寝なさい!」なんて言われて布団に入ってしまったので、もっと衝撃的な“金粉全裸死体”と対面するのは…もう少し後の話になるのだが…夜の9時ごろになると、TVで面白いものをやっていると自覚しはじめ…TVで映画を見るようになっていったのが、ちょうどこの頃の話だ。

その後、小学校4年生くらいの頃、我が家でもはじめて、ビデオデッキを購入。TV放送された007を全てチェックするようになり、中学校に入学するとレンタルビデオにハマり、はじめてシリーズ全作品をノーカット、オリジナル音声で楽しんだりもした。高校時代にアルバイトして、LD(レーザーディスク)で全作揃えたり…もちろん今では、DVDでも全部持っている(ワーナー版とFOX版を所有している)。

ゴールドフィンガーをちゃんと最後まで見たのは、中学生の頃だったと思う。当時の最新作「消されたライセンス」の公開だか、ビデオ発売に合わせて、旧作も一気に再販、レンタルされたのだ。それで、近所のレンタルビデオ屋にも007が全作揃って(それまでは、「ロシアより愛をこめて」と新し目のが数本あるだけだった)、シリーズを順番通りに見ていったのだ。年代的なもので、TV放送される作品はロジャー・ムーアの007が多かったし、コネリーの作品は半分くらいしかちゃんと見ていなかった。ここでようやく、あのウェットスーツの作品が、「ゴールドフィンガー」だと判明したわけだ。

やっぱり、あのオープニングのアクションシーンは秀逸ですね。007のオープニング=派手なスタートというのを決定付けた作品でもあります!派手な爆発シーンがあった後に、残務整理(笑)に向かったボンド…キスをしながら相手の女性の瞳に映った、人影で、背後から襲ってくる敵を察知し、逆に返り討ちにしてしまう。真っ白なタキシード同様、何度見てもゾクゾクします。普通の映画なら、クライマックスに持っていったて充分なシーンなのに、これが、オープニング、映画の始まりだってのが凄い。

007にはクライマックスが二度あるなどとも言われてました。この「ゴールドフィンガー」以降の作品は、二度どころか、全編クライマックスだらけにエスカレートしていくのですから…。最近のアクション映画のルーツをたどっていくと、みんな007に行き当たるのではないかとさえ感じる…斬新なシーンがいっぱいあった。

映画好きになった原因は、このゴールドフィンガーであり、自分で勝手に007のランキングをつけると、必ずベスト5以内には入れている。しかし、一番好きな007シリーズは、ゴールドフィンガーではない(笑)まぁ、何が一番好きかは、また今度の時にダラダラ語りたいと思います。


監督:ガイ・ハミルトン
出演:ショーン・コネリー ゲルト・フレーベ オナー・ブラックマン シャーリー・イートン ハロルド坂田


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DVD 007 ゴールドフィンガー