ドミノ(2002年) | 勝手に映画紹介!?

ドミノ(2002年)


この土日限定でTSUTAYAが旧作ビデオ・DVD半額キャンペーンをやっていたので、覗きに行って来た。相変わらず人気のある作品は準新作扱いで安くしていないところがセコイ…。こういう時は、マニアックな作品を借りるに限る…。

そんな借りてきたDVDの一本が香港映画で劇場未公開の「ドミノ 」。ちょっと前に見た「スー・チーin ヴィジブル・シークレット 」とかぶってしまうが…スー・チーが出ているホラー映画だ。オチが簡単に見破れてしまうのは難点だが、88分という短い時間の中で、三本のエピソードが交差しながら一つの物語を形成していくという点が、なかなかテンポがよくまとめられていて、飽きずに見れる。

毎年7月に、 9人が変死を遂げるという噂の広まるオフィスビルで…実際に連続して自殺事件が発生する。度々ビル内で目撃される全身真っ白の女の正体は…。前半はカレン・モク扮するOLが、相次ぐ同僚の自殺に遭遇。その原因が、女子トイレにあることを主張するが、誰も信用しない…そんな時に、上司から夜勤を命じられてしまう。斧を持ったカレン・モクが「シャイニング 」ばりにトイレの扉をぶっ壊すシーンなど、なかなかの迫力。

後半はゲームクリエーターのスティーブ・フォンと同じゲーム会社に勤めるスー・チーの恋愛を絡めたホラーになっている。「私には霊が見える」(スー・チーちゃんこの前もそんなこと言ってたな…)そんな彼女を、霊媒師の力を借りて助け出そうと奔走するが…。この二つのエピソードをまたぐように、ジョーダン・チャン扮する、二代目ダメ社長が遭遇する、恐ろしい出来事を…かなりコミカルに描かれていて笑いをさそう。

また、一番ビジュアルにも力を注いでるみたいで…派手な特殊メイク(でも安っぽいけど)もいっぱい出てくる。目玉がポロリと取れて、コーヒーの中に入ったり、吐瀉物が蛆虫になったり、なかなか悪趣味でB級ホラーファンが喜びそうなシーンもある。そういえば、唯一ベッドシーンもこのエピソードにはありました(露出はないけど)。

画質や音質がイマイチだが(本国では5.1chでちゃんと制作されてるのだが、日本版DVDは2chステレオだし)…雰囲気は出ていて、レンタルDVDなどで見るならけっこう楽しめる作品。カレン・モクっていつもは綺麗に見えないのだが、今回は髪型が似合っていたのか、けっこう可愛らしかった。

ジャケットは未公開作品らしい、ハッタリで…首吊りシーンはあるけど、実際にスー・チーとカレン・モクが首を吊るわけじゃない。


監督:マルコ・マク ボウイ・ラウ
出演:スー・チー カレン・モク ジョーダン・チャン スティーヴン・フォン

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DVD ドミノ