ミッションX(2003年) | 勝手に映画紹介!?

ミッションX(2003年)


2004年12月3日レンタル開始の新作DVD「ミッションX 」を鑑賞した。劇場未公開の作品で、今現在、DVDでもレンタルのみの扱いという…ちょっと寂しい扱いの作品。ジャケットの解説にはキッズ版「ミッション:インポッシブル 」のようなことが書かれていたので、「スパイキッズ 」や「エージェント・コーディ 」のような路線を期待したのだが…。

元登山家の父親に影響を受けた、ロッククライミング好きの少女が主人公。ある日、大好きな父親が、昔の古傷が原因で倒れてしまった。手術をするには25万ドルが必要だ…。銀行の警備システムを設計した母親は、その銀行の頭取に融資の申し出をするが邪険に扱われてしまい、融資は受けられなかった…。少女は、仲間と共に…邪険にした頭取への復讐も兼ねて、手術費用の25万円を最新鋭のセキュリティで固められた金庫から強奪しようと目論む…。

いかにキッズムービーとはいえ、あまりにも設定が杜撰すぎる。いくらロッククライミングの才能があり、仲間にパソコンオタクの少年やゴーカートの腕前が凄い少年がいるという、ご都合主義の映画的な設定があるにせよ、たった2、3日で銀行強盗を決行してしまうというところが、あまりにも手を抜きすぎなストーリーでガッカリする。やむを得ない事情があるにせよ…子供が簡単に銀行強盗してお金を作ろうと考えるのも感心できない。

考えがそこに至るまでの感情が上手く描けていないので…父親が病気のためという、お涙頂戴な部分もすっかり薄れてしまっている。キッズムービーのくせに、主人公の女の子が“女を武器”にするところも、なんか嫌だった。どうせなら、父親の病気の為などという大義名分はない方が…軽いノリで楽しめたのかもしれない。

アクション要素も思ったほど多くなく…クライマックスでパトカーとゴーカートのチェイスが楽しめる程度。見所といえば、「パニック・ルーム 」でジョディ・フォスターの娘を演じていたクリステン・スチュワートが、主人公の活発な女の子を可愛らしく演じてるくらいかもしれない…。本当に、レンタルDVDで充分だろうと思える作品。92分…暇つぶしにはなります。

監督はあのオスカー女優でもある、ジュリアン・ムーアの旦那だそうだ。


監督:バート・フレインドリッチ
出演:クリステン・スチュワート コービン・ブルー ジェニファー・ビールス サム・ロバーズ