ガンメン 狼たちのバラッド(1988年) | 勝手に映画紹介!?

ガンメン 狼たちのバラッド(1988年)

ガンメン/狼たちのバラッド(字幕版)

 

ひとつ前に見た「デンジャラス・レディ」という新し目のチャイナアクションがあまりササらなかったので、お口直しに、再加入中のHuluで見つけた旧作香港映画「ガンメン/狼たちのバラッド」を鑑賞する。内戦終結後、上海で警官になった主人公が、麻薬組織と死闘を繰り広げるんだけど…組織のボスが戦争中に対峙した敵の隊長だったこともあって、私怨も絡みどんどん泥沼化していくって話。「愛人/ラマン」のレオン・カーフェイが主演、監督は…ハリウッドでマーク・ウォールバーグの「ビッグ・ヒット」も撮ってるカーク・ウォン。アマプラでは有料配信でした…。

 

1926年、中国内戦を共に戦ったたディンと3人の戦友、班長、クォン、ファンは終戦を機に、それぞれ別の道を歩むことになった。ディンは故郷に残した妻子と再会後、上海警察隊に入隊。私服刑事になったディンは麻薬組織の捜査を担当していたが、ある日、取引現場に踏み込んだ際に、激しい銃撃戦になり…上司の警部が殉職してしまう。さらに、撃った犯人は、戦時中に対峙していた敵将校のヘイだった。ディンは殺された警部の仇を撃とうするも…新しい上司と捜査方針を巡って対立、同僚も次々と辞めてしまう。そんな時、かつての戦友たちと再会し…。

 

これも学生時代にレンタルビデオで借りて見た記憶はあるが…ただ、“ガンメン”というタイトルだと、クリストファー・ランバートとマリオ・ヴァン・ピープルズが共演したまったく別のアメリカ映画「ガンメン」の方が印象強く残っており、上書きされて、もう内容もよく覚えていなかったなぁ。前述の通り、主人公が内線で戦った敵と、今度は警官と悪党という立場になり、再び相見えるというお話なのだが…そのほかに、主人公は戦争中の部下とも劇的な再会をし、警察側の仲間へと引き入れるんだけれども、捜査方針を巡って、上司や警察上層部とも衝突していくと…。

 

さらに、戦争時は離れ離れになっていた妻子とも無事に会えて、一見…幸せな家庭を築いてるように見えたんだけど、幼い時にずっと家にいなかったことで娘とは距離ができてしまっていて、ぜんぜん懐いてくれないことを大いに悩んでいる様子であり、そのくせ…仕事中に知り合い、情報提供者に仕立て上げた娼婦の女ともいい雰囲気になっちゃって、嫁さんにバレるなど…主人公は色々なものを背負いこんでいる。このボリュームでありながら約90分で描き切り、“ガンメン”のタイトルに相応しく怒涛のアクションをこれでもかと披露、特にクライマックスは圧巻。

 

主人公側は殺された警部の復讐だと躍起になるが…麻薬組織側も、強引な捜査で邪魔されたせいで、病気のボスの叔父貴の薬が間に合わず、叔父貴が死んでしまい…こちらも警察に対して復讐しなきゃ収まらない状況に。お互いに引くに引けなくなって、両者ともに死を覚悟した最終バトルへとなだれ込んでいく。さすがに主人公と反目していた新しい上司も…“奴らを皆殺しにしなきゃ終わらない”と重い腰を上げ、主人公たちと一緒に戦うようになるのが、なかなかの胸熱展開!もう戦えない、心身ともにボロボロの主人公を救う…最後の一発が、これまた感動。

 

 

監督:カーク・ウォン

出演:レオン・カーフェイ リー・リーホン アダム・チェン エリザベス・リー レイ・チーホン

 

 

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