命しらずのあいつ(1967年) | 勝手に映画紹介!?

命しらずのあいつ(1967年)

 

本日、予定していた母親の退院が、1日延期になってしまった…朝イチで、本人から“迎えに来て”と連絡が入ったのだが、その後…主治医から“退院を明日にしたい”と再連絡。今回の治療の経過に関しては良好らしいのだけど…治療の際に私用した薬品等の影響で、血圧やらなんやらに若干影響が出ている、退院しても問題ないレベルだが、年齢などを考慮して万全を期したいとのこと。特に“病状説明の呼び出し”といった感じのものもなく…明日こそ退院できると思うと、主治医の確約も得ており、本人も納得・了承済みらしいのでお任せすることにした…。

 

指定された退院時間の30分前に、家を出ようと準備してるところに、病院からの電話だったのでびっくりしつつ、一足違いで出かけた後じゃなくて良かったと…ということで、退院の付き添いは、また明日仕切り直すことになった。そんなわけで、時間が空いてしまったので、なんとなくボーっとしてます。えーと、昨日はチャンネルNECOでエアチェックしておいた小林旭の映画を2本連チャンで鑑賞したのでその感想を…先月放送になった「不敵なあいつ」「不死身なあいつ」、“あいつシリーズ”の続きなんだけど、シリーズ3作目の「命しらずのあいつ」から鑑賞したよ。

 

ヤクザから足を洗い、ギターの流しとなった都築浩介が同業者の熊五郎と博多の街へ戻って来た…実は、一緒にヤクザから足を洗った友人の哲夫が謎の失踪を遂げたと、妹の美津子から連絡をもらったのだ。一方、都築と哲夫が属していた組は、2人がいなくなった後に、組長の死で消滅。幹部だった長谷部が遺産を受け継ぎ、今では堅気の大村産業の副社長の座に収まっていて…なにかと都築のことを気にしている様子だ。都築は馴染みのダンサー明美の恋人で、長谷部の部下でもある新次が哲夫の失踪について何かを知ってるのではないかと睨む…。

 

元ヤクザで流しになった小林旭と、金魚のフンのようにくっついてまわる同業の弟分、東京ぼん太が同じキャラクターで出てくるというのはこれまで通りだが…前のシリーズに出てきたかのようにシレっと登場する昔の知り合いがみんな実は新キャラ、役者も前に死んでるのに、別の役で再登場しているという…この手の映画のお約束ともいえるガバ設定…辻褄があってるような、あってないような、まぁ、そんなのどうでもいいやってなる3作目。とりあえず、親友が失踪したと、親友の妹から聞かされて、慌てて故郷に戻って来た旭が古巣ヤクザとバチバチする。

 

旭と失踪した友人が属していた組は既に消滅してるんだけど…残党たちが、表向きは“堅気のフリ”して、実は裏社会を牛耳っていた。そいつらの、なんらかの不正に関わってしまったせいで…どうやら友人は失踪したらしい。旭に痛い腹を探られたくないヤクザたちは、街に足を踏み入れたばかりの旭に、やたらとちょっかいを出してきて、追い払おうとする。逆に、そんなことするから…こいつら怪しいんじゃねーかと疑うわけで。やがて、ヤクザ連中が、“店の女たち”を勝手に海外に売り飛ばそうとしているなどの悪事が発覚、旭とヤクザの戦いが本格化する。

 

今までのシリーズも、真ん中辺で…敵のアジトに乗り込んで、誰かを救出するという展開があったんだけど、毎回のように、“唄いながら現れたり”、“ターザンのようにロープにつかまって現れたり(どうやってロープを用意したんだ?という疑問がわく)”、どこか間抜けで笑ってしまったんだけど…今回もいきなり花飾りのついたゴンドラに乗って天井から降りてくると…色々な意味で度肝を抜く登場であった。結婚式のダサイ新郎新婦みたいやがな(笑)一番、驚いたのは…悪党と戦った後に、もう一度、そのゴンドラに乗って、消えていくという…お前、どこ行くんだよ!

 

と、ちょっと小馬鹿にしながら見てたんだけど、その後…別の襲撃で爆発に巻き込まれ、重傷を負い、なんと聴力を失うという、どひゃーな展開。ヤクザに雇われた殺し屋・内田良平にも…“そんな状態で戦っても意味ない”と情けを掛けられる。ただし、ヤクザたちはお構いなしに、息の根を止めようと、色々と罠を仕掛けてくる。一応、医者からは“時間が経てば治る”と言われており、それでも耳が不自由で苦しむ旭…読唇術で急場をしのぐ。耳が聴こえないので、撃たれて、近くに着弾しても驚かないという演技がなかなか…最後はグッドタイミングで聴力が回復。

 

律儀に聴力の回復まで待っていた殺し屋・内田良平との決闘は…瞬時に勝敗が決まるも、なかなかの緊張感で見応えがあった。一瞬、旭が負けるバッドエンドかと思ったぜ…今回の旭にはけっこうヒヤヒヤさせられた。エンディング間近…急にカメラ目線になり、映画のシリーズについて観客(視聴者)に向かって語り掛ける東京ボン太にちょっと笑う、「デッドプール」とかでもやってた“第四の壁を破る”演出ってヤツだな。先月見終わっている「不敵なあいつ」と「不死身なあいつ」もそうだったけど…この「命しらずのあいつ」もアマプラで無料対象になってました。

 

 

監督:松尾昭典

出演:小林旭 東京ぼん太 内田良平 広瀬みさ 藤竜也 浜川智子 高品格 江見俊太郎 山田禅二

 

 

【アマプラでも無料で見れたのね…】

命しらずのあいつ






 

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