爆弾男といわれるあいつ(1967年) | 勝手に映画紹介!?

爆弾男といわれるあいつ(1967年)

爆弾男といわれるあいつ

 

チャンネルNECOでエアチェックしておいた小林旭の“あいつシリーズ”の3作目と4作目を連続鑑賞、3作目の「命しらずのあいつ」に続き、4作目の「爆弾男といわれるあいつ」を鑑賞。“不敵な”→“不死身な”→“命知らずの”ときて、とうとう“爆弾男”になってしまったあいつ=旭、ああ、旭はもともとマイトガイか(笑)このシリーズ、毎回のように監督が変わっていたけど、今回は大好きな長谷部安春監督の担当だったぜ!過去にDVDが出てたようだけど、今でも新品入手できるのかな?アマプラで視聴の際は有料チャンネル“日活プラス”への加入が必要。

 

筧、滑川、星原、白木、深町という5人の男たちが、長岡で現金輸送車を襲撃…その際に、魚住という老人が巻き添えをくって殺されてしまう。一方、東京に戻って来たギターの流し、熊五郎は…新聞記事で恩師の魚住が死んだことを知る。熊五郎は魚住の遺された一人娘・麻子の力になりたいと思い立ち、それを知った貴分の都築浩介を伴って、一緒に長岡へ向かうことに。やがて事件を担当する刑事から、詳細を聞かされた2人…犯行に使われた銃の特徴から、過去に都築と遺恨のある滑川が関与してるのではないかと考え、事件を詳しく調べ始めるが…。

 

長谷部監督の作品だからか…急に作風が変わったんじゃない?今までよりも全体的にスタイリッシュで、よりかっこよさが増した印象。冒頭、いわゆるオープニング前のアバンも、今まではだいたい旭本人のピンチみたいなのが描かれていたんだけど、そこでは旭は一切登場せず。代わりに、このシリーズでは初参加だと思われる西村晃、青木義朗、岡崎二朗が、内田良平、高品格など“見た顔”と一緒にチームを結成し、現金強奪を企てる様子が、スリリングなクライムサスペンス風に描かれる…その中で、巻き添えをくって一般人の老人が殺されてしまう。

 

オープニング明け…前述の殺された老人が、実はレギュラーキャラ、東京ぼん太の恩人であることが判明。その事実を知った旭が…面識はないが、弟分の恩師なら、俺も一緒に線香をあげにくと言い出し、事件のあった長岡に向かう。遺族である恩師の娘と対面して挨拶、その後…担当刑事が、元ヤクザという旭の素性を見抜き、わざとらしく事件の詳細を教える。案の定、話を聞いてて、何かピンとくるものがあったらしい旭。事件に使われた特殊な銃弾の特徴で、ヤクザ時代に遺恨のあった相手・青木義朗の仕業だと見抜き、復讐のため事件を調べ始める。

 

青木義朗の行方を探すため、昔馴染みに接触するんだけど…それが強盗一味の1人、岡崎二朗。旭には知らぬ存ぜぬで通し切り、他の仲間に旭が現れ、事件を調べている事実を伝える。もちろん、そんなヤツ=旭、ぶっ殺しちまえってなるわけで…。事件、復讐相手を追う旭、当然、犯人グループとの壮絶な戦いを繰り広げることになり、ついでのようにぼん太も巻き込まれる。走行中のダンプにしがみつき、よじ登る旭。別のシーンでは、鉄道の操車場で追いかけっこや銃撃戦をぶちかますなど…長谷部監督の後の代表作「あぶない刑事」ばりのアクションだ。

 

後半…旭VS強盗犯だけでは終わらず、盗んだ金を巡る争奪戦が悪党同士で勃発。強奪した金を資金洗浄してくれるはずの別組織の人間に奪われそうになったのをはじめ、仲間同士でも分け前でもめて殺し合いに発展!さらには強盗犯たちの後ろで暗躍する“謎の女”の影がチラつき…なかなか正体を明かさない。きっと今までに出てきた女の登場人物の中の誰かなんだろうとは思うんだけど、イメージに合致する人がいない。はて?それでも、意外性を狙うなら“たぶんあの人なんだろうな”というメタ的な消去法で見当はつき、驚き半分、やるせなさ切なさ半分。

 

旭も含めた…誰が生き残るかなサバイバル。悪党たちの死に方もバラエティに富んでいて面白かった。っていうか…今まで中盤のアクションあたりであった“旭のちょっと間抜けな登場シーンが挿入される”ていうのも、今回はなかったな。いやいや、ギャグがまったくないわけじゃないんですよ…東京ぼん太が相変わらずかましてくれますし。“あいつ”シリーズは、この4作目で最後らしいが…個人的には、これが一番面白かったな。1~3もそれなりに良かったけど、一番ハードな感じがした。4作品のうち3作品に登場した藤竜也、今回は珍しく死なない役だった。

 

 

監督:長谷部安春

出演:小林旭 東京ぼん太 内田良平 岡崎二朗 青木義朗 高品格 藤竜也 嘉手納清美 西村晃

 

 

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