法廷遊戯(2023年) | 勝手に映画紹介!?

法廷遊戯(2023年)

法廷遊戯

 

アマプラの見放題対象に「法廷遊戯」が加わっていたので鑑賞してみる…昨年、劇場で予告が流れていて、気にはなったんだけど、どうやらジャニタレ映画らしいということでスルーしてしまった。原作は同名のミステリー小説だが未読…2021年版(2020年年末発表)の“このミス”上位にランクインしていたのは知ってたんだけど、いつもの通り古本入手できなかったので、まだ読めていなかった。昨日見た香港映画の「毒舌弁護人 ~正義への戦い~」も弁護士が主人公のリーガルサスペンスだったが…偶然にも2日続けて法廷ものを見ることになってしまったよ。

 

久我清義が通うロースクールでは、学生の間で無辜ゲームと呼ばれる模擬裁判が流行っていた。ある日、幼少期の清義に殺人未遂の過去があると何者かに暴露され、無辜ゲームで裁かれることに。清義は幼馴染の織本美鈴を弁護人に指名してゲームに挑む。その後、美鈴もまた脅迫されていたことが判明するも、脅迫者の正体は掴めなかった。2年後…清義も美鈴も弁護士になっていたが、研究者の道に進んだ親友・結城馨から、久しぶりに無辜ゲームに誘われる。清義が指定された場所に向かうと、馨の死体と、血だらけでナイフを手にした美鈴の姿が!

 

序盤で描かれる…学生たちが興じる模擬裁判“無辜ゲーム”のやたら芝居がかって、大仰なやり取りを見せられた時は、“なんじゃこりゃ~”って思ったし、学内だとよそよそしく、やたら暗い感じのヒロイン(?)杉咲花が、主人公と2人きりになったりすると態度が全然違って…本当はこういう人なのかという、性格悪そう感が気になったりもした。過去に殺人未遂を犯している主人公と幼馴染のヒロインが謎の脅迫に怯えながら、真相を突き止めようとするも…失敗に終わる。そもそも、そんな訳ありな2人がなんで弁護士にないたいのか?そのあたりも追々語られる。

 

まだ答えを導き出す情報が少なく、全体像が見えてこない状態で…2年の歳月が流れ、主人公とヒロインは…あっけなく司法試験に合格して弁護士に。もう1人、主人公の友人で…なんと在学中に司法試験に合格してしまった天才(無辜ゲームを仕切っていた人物でもある)がいるんだけど、この天才くんは何を血迷ったか、弁護士にならず、大学に残って研究者になっていた。その天才くんから、呼び出しを受ける主人公とヒロイン…久しぶりに無辜ゲームやるよと。しかし指定場所に赴いた主人公の前に友人の死体と凶器を手に血まみれのヒロインが!

 

主人公は殺人の容疑で捕まったヒロインの弁護を引き受けることに…って、ようやくリーガルサスペンスの本番が始まる。かと思いきや…主人公の男が、やたら辛気臭い顔して悩んでる姿が多く、裁判での弁護士と検察官との熱いバトルとかは意外と少ない。リーガルサスペンスとしては王道、直球だった「毒舌弁護人 ~正義への戦い~」を見たばかりだったので、なんだか物足りなさを感じる。序盤でのフリが一つに集約されていくなかで、ミステリーとして二転三転する仕掛けが用意されているところは良かったが、予想通りなところも多く、正直、驚きは少ない。

 

小説で読んでれば、もっと面白かったのかもしれないけど…映像で見ちゃうと、伏線が解りやすすぎちゃうんじゃないか?エンタメ寄りの軽さの中に、「それでもボクはやってない」ばりの社会派な部分もちょっとあったりして…評価できる部分、好きな部分もあるんだけどな。あとは…最初の方で感じた“嫌な女感”も含め、杉咲花の色々な表情、特にヤバさ、怖さがとんでもねぇ迫力で女優魂を見せてくれた…回想シーンに出てくる学生服だってまだまだ充分にイケてる。それに引き換え…主人公の若いあんちゃんのいかにもジャニタレな浅い演技は見ていて苦痛。

 

 

監督:深川栄洋

出演:永瀬廉 杉咲花 北村匠海 戸塚純貴 黒沢あすか 柄本明 生瀬勝久 筒井道隆 大森南朋

 

 

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法廷遊戯

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