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ボーン・スプレマシー(2004年)


-追記-
日本版DVD発売は2005年6月24日発売予定。正式告知前(情報解禁は4/8頃)なのでAmazonでも、まだ予約開始していませんが、ボーンスプレマシー(クリック) のページでメールアドレスを登録しておけば情報解禁時にメールが届くそうです




2005年2月11日劇場公開の新作映画「ボーン・スプレマシー」を…日本語字幕スーパー入りの“韓国版正規DVD”を入手して、自宅で鑑賞した。公開時期の違いで…韓国の方は既にDVD化されているのだが、このDVD…日本語字幕どころか、日本語の吹替え音声まで収録されており、さらにリージョンコードも2と3なので、日本の通常プレーヤーでも何の問題もなく再生できるというものなのだ。ユニバーサルの国内版DVDをお持ちの方はご存知だと思いますが…ソフトをプレーヤーに挿入すると、何語でメニュー画面を表示するか選択できるようになっているソフトが大半だと思う。

この「ボーン・スプレマシー」のDVDもそれらとまるっきり同じ仕様でできているので…劇場公開後に何ヶ月か経って発売されるだろう日本版DVDとほぼ同じと言って間違いないだろう。音声仕様は英語音声、日本語音声ともにドルビーデジタル5.1chのみだったので、もしかしたらDTSが追加されるかもしれないが…。意外と全く同じかもしれない。もちろん特典映像なども日本語で楽しめる!


1作目を見てない方は…1作目のネタばれなどが書いてありますので、知りたくなければ読まないでくださいね!


この映画はマット・デイモンが記憶喪失の凄腕CIAエージェントを演じた「ボーン・アイデンティティー」の続編だ。前作の最後で…CIAとの関係を断ち、逃亡中に知り合った女性と静かに生活することを選んだ、ジェイソン・ボーンだたのだが、年月が経ち、またもや命を狙われるハメになったというのが今回の物語だ。予告や、色々なところのストーリー紹介でも触れられているので書いちゃうが…前作で恋仲になったマリーが、映画の初っ端で殺されてしまい…その復讐というかたちで、ボーンは事件の真相を突き止めようとする!

せっかくなんで「ボーン・アイデンティティー」を見直してから、この「ボーン・スプレマシー」を見るべきだったか?けっこう細かい部分を忘れているので…前作から関わりあるキャラクターが出てきても、“コイツ誰だっけ~”みたいなのが…説明もなしにひょこひょこ出てくる。なんとか前作の大まかなあらすじを覚えているので…話にはついていけるのだが、これを単独で見るのは、ちょっとキツイかもしれない。「ボーン・アイデンティティー」を見ていない人は、まずあっちを先に見ましょうね!前作で必至に一緒に逃亡してたおねーちゃん、あっ気なくぶち殺されますからね…「ボーン・スプレマシー」見終わってから前作を見るのも、イマイチ、ノリが悪いし。

で、正直な感想…アクション映画としては…意外と地味。銃撃戦やら格闘も前作よりも少なく…なんかただ逃げ回ってるだけのように感じた(というか、ボーン弱くなってるだろう)。強いてあげれば、クライマックスのカーチェイスはそれなりに迫力はあった。一応、記憶喪失という設定をまだ引きずっているので、そういうものが物語の展開に絡んでくるのだが…前作ほどのインパクトはない。前作のとってつけたようないかにもなハッピーエンドよりは、今回のラストの方が、孤独な感じがして良かったけど。


とまぁ、こんな感じなんですけど…やっぱ劇場公開前の作品を、家でジックリ見れるというのはけっこう優越感にひたれて気分がいいですよ。DVDの質もユニバーサルの正規版DVDなので、本当に国内版DVDとほとんど変わりませんよ(ジャケットの一部が韓国語ってくらいです)。巷で出回っている海賊版なんかと大違いです。

自分が購入したのは…秋葉原にある輸入DVDショップのSALEさんの通信販売(いつもお店行ってるのですが、今回は買いに行けなかったので通販を利用した)ソフト代が3990円で、送料が500円。他のソフトなど一万円以上買い物すれば、送料も無料になりますしね。あとは、ヤフオクなんかでも、出始めてきていますので、そういうのを利用したらいかがでしょうか?でも、どうせ買うなら…ちゃんとしたお店で、新品で買った方がいいと思うけど。



輸入DVDショップ SALEさん⇒http://www1.odn.ne.jp/~ccd47580/

ボーン・スプレマシー公式サイト⇒http://www.bourne-s.jp/


監督:ポール・グリーングラス
出演:マット・デイモン フランカ・ポテンテ マリー ジョーン・アレン ブライアン・コックス 


【関連ソフト】
ボーン・アイデンティティー スペシャル・エディション


ニューヨーク・ミニット(2004年)

2005年1月21日発売、レンタル開始の新作DVD「ニューヨーク・ミニット」を鑑賞。日本では劇場未公開のこの作品…アメリカではTVの子役スターとして小さい頃から成功している有名な双子姉妹(日本ではフルハウスで有名か?)だそうだが、日本での知名度はまだまだ低そうである。他にお客を呼べそうなスター俳優も出ていないみたいだし…日本でのDVD/ビデオスルーは無難じゃないかと思う。しかし、DVDで見るにはなかなか楽しめる映画だった。

双子の姉妹、ジェインは成績優秀な優等生だが、もう一人のロクシーはミュージシャン志望の不良娘。性格もまるっきり違い、いつもいがみ合ってばかりいる。ある日、ジェインは奨学金がかかったスピーチコンテストに出演するため、NYへ出かけるのだが、ロクシーも学校をサボってミュージシャンのPVの撮影現場に潜り込もうと企んでいた。NYへ向かう列車の中で…ロクシーの無賃乗車が原因で列車を下ろされてしまったのを皮切りに、二人は殺し屋に狙われたり、ロクシーを追っているサボリ取締官(学校をサボってるヤツを捕まえる)に追いかけられたりと…次々にトラブルが巻き起こり、NYの街をドタバタと駆け巡る。果たして…無事にスピーチコンテストに出場できるのか?

ご都合主義の連続と、物語もベタながら…双子姉妹は実にキュートだし、アクションもあるし、テンポも良い。ワーナー作品らしく、ファミリーで楽しむには、丁度良い。レンタルなら充分、元はとれる金額だし…ファミリー鑑賞なら、定価の2980円でも惜しくはないはずだ。どこかで見たような似たようなシーンもいっぱいで、映画としての新鮮味は薄いが…頭をからっぽにして気軽に楽しめる作品になっている。

中でも…ジェインがバスタオル1枚、ロクシーがホテルのガウン1枚で、街の中を駆け抜けるシーンは見どころか?ゴミ袋を被って街中を疾走していた実写版「キューティーハニー」のサトエリよりも可愛かったぞ(笑)

撮影当時、まだ18歳という若さながら…自分たちでプロデューサーまで兼ねているというのだから、凄いなぁと感心させられる。そんな二人の撮影の裏側の素顔も…特典のメイキングに収録されていた。

監督:デニー・ゴードン
出演:メアリー=ケイト・オルセン アシュレイ・オルセン アンディ・リクター ジャレッド・パダレッキ

【DVDソフトの購入】
ニューヨーク・ミニット 特別版














【DVD関連作品】
DVD パスポート to パリ
DVD ラブ in ローマ
 オルセン姉妹の過去の作品も同時発売されている!












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ウォーターメロン(2004年)

2005年1月21日発売、レンタル開始の新作DVD「ウォーターメロン」(R-15指定)を鑑賞。“私は私のカラダが嫌い。”…巨乳の妻と嘘付き夫の、奇妙で切ないラブストーリーで、ビデオ撮影された、安っぽいオリジナルビデオ、Vシネマの類なんですけど、これが意外と面白かったので紹介しておきます!

自分の胸が異常に大きい女の子がいる。しかし、彼女はそれを逆手にとって自分の売りにするような性格にはなれず…ずっと巨乳コンプレックスで悩み続けていた。自分に言い寄ってくる男は結局、胸が目当てなんだと…そんな時、「俺、巨乳嫌いだから」といい、全く巨乳に興味を示さない男と出会う。そんな彼に惹かれて…結婚してしまうのだが…実は夫がとんでもない嘘つきだということが発覚した…。


きっと主演の女優さんはAV女優さんか何かなんだと思います…そっち方面はあまり詳しくないので、どの程度の女優さんか分からないのですが…脱ぎっぷりはいいです(笑)顔は凄い美人というわけではないのですが…こういう映画ですから、確かに巨乳であり、きれいな乳してます(爆)いくら劇中の彼女が「見るな~!」って言っても…映画に登場する男どもと一緒で、視線は自然と彼女の胸に注がれていく…。

男だったら経験あるな~というか…普段平気でやってるだろう女性に対する下心みえみえの視線に、容赦なく彼女の心の声が猛反撃してきます(笑)こういうのを見ちゃうと…ちょっとだけ今までの自分を悔い改めようと感じたり。映画の中で、女優さんが全力疾走をすると…大きな胸が左右にユサユサと綺麗に揺れていた。思わず…高校時代に同じ学校にいた、巨乳の陸上部の女の子を思い出してしまった。あの頃は…他の男友達と、あからさまに目で追ってましたもんね。友達なんて(本当に自分じゃなくて、友達が!)、思わずその女の子の前で「乳でけ~」とつぶやいてしまい…怖い視線を浴びてしまいましたが…きっとこの映画みたいな状況になっていたんでしょうね。

とまあ、男という困った生き物の本心を見透かされながらも、ちょっとノスタルジックな気分に浸れる映画でもあった。

もちろん、巨乳だけがメインの作品ではない。あくまで…ラブストーリーなんだから…この二人のちょっと変わった新婚カップルの関係が非常に面白く描けている。些細なことですれ違っていく二人の様子。何故、夫は嘘をつくのか?そしてラストに待ち受ける笑撃…じゃなかった衝撃な展開。

そういえば…劇中、ずっと気になっていがた…出演者にクレジットされている小沢和義さんはどこに出演してるんだ?いえいえ、ちゃんと出ていました(笑)これには正直やられたって感じだ。とにかく物語の結末以上に、笑撃的で、衝撃的な真相がエンディングで明かされますので…コアなVシネファン(小沢和義ファン)は必見の1本ですぞ!


監督:本田隆一
出演:紅月ルナ 黒沢愛 上妻コウ 加藤亮 小沢和義 山本浩司


Amazonで検索できなかったので、もしかしたらDVDはレンタルのみかもしれませんので、興味がある方はレンタルショップへ!

メーカー作品紹介ページ
メーカーオンラインショップ



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小説版“箪笥” 姉妹-Two Sisters- 吉村達也

先日鑑賞した韓国のホラー映画「箪笥」…見終わった後も、色々ミステリアスな謎を含んだままのこの作品に決着をつけるために、謎解き本とも呼ばれる、ミステリー作家の吉村達也氏が書き下ろした、ノベライズ小説的な、小説版“箪笥”「姉妹-Two Sisters-」を古本で買ってきて(セコイ)、ちょうど読み終わったところである。


もしかしたら、映画版、未見の人にはネタバレになっている部分があるかもしれませんので、ご注意ください。気をつけて文章を書いてるつもりですが…。





とりあえず…映画では全く描かれていない、前日談のような…エピソードも描かれ、映画の主人公の姉妹とその両親が、いったいどんな家族だったのかを詳しく描いている。また、映画とは若干、時系列を変えているため…物語の真相にたどり着きやすくなっている。映画ではカットされていたようなセリフ、描写もたくさんある。やっぱり、映画のほうは…意図的に答えを導き出す情報を隠していたんだなぁということがわかり…なんて不親切な映画なんだと、あらためて思いました。なんか、日本で最初に放送した「冬のソナタ」が、オリジナルをカットしていたので、物語がミステリアスになって…ヒットの要因に繋がったという話を思い出しましたよ。やっぱり、これは製作者側にまんまとノセられたって感じが大きいのではないでしょうか?

結局は推理小説を読みなれている人の方が…映像に騙されずに本質に近づきやすいのかもしれませんね。案の定、自分が引っかかっていた部分が“やっぱり解決のヒント”だったし…真相から導き出した答えも、あながちハズれてはいなかった。小説版の原作者が、あとがきで語っていた…“第二の衝撃的真相”というのが、小説版の最終ページ数行で描かれていた、“あのこと”なのだろうか?それはちょっと見逃していたかもしれない。彼女の××が実在し…復讐を企てていたというところまでは、映画だけでも納得できたのだが…その先は、この小説で詳しく描かれている、物語のモデルになった韓国の童話「薔花紅蓮伝」を知らないとついていけない。「薔花紅蓮伝」のことなんて、映画じゃ一言も出てこなかったしなぁ。

でも、もっと自分が気づかなかった、物凄い秘密が隠されているのかと思ったが…そうでもなかったんだなぁ。映画を見て、ある程度理解できた人、答えを導き出せた人は…答えの再確認に読んでみたらいかがでしょうか?きっとあなたの名推理は当たっていると思います。


映画「箪笥」の感想はこちら⇒クリック



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著者:吉村達也
姉妹―Two Sisters








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ゴッド・ディーバ(2004年)

2005年1月19日発売・レンタル開始の新作DVD「ゴッド・ディーバ」を鑑賞した。コミックやイラストの方でもかなり有名なエンキ・ビラル…前作「ティコ・ムーン」から7年ぶりに、3本目の劇場映画監督作品となる。自分は前作の「ティコ・ムーン」しか見ていないのだが…本職の才能を生かした、独特のヴィジュアルはかなり強烈であった。ということで…今回の新作もかなり期待がふくらみ、そしてセルDVDも30000セット限定の豪華版、リミテッド・エディションの方を奮発して予約購入した!まぁ、こちらを買わないと、音声仕様がDTS対応になっていないというのが最大の理由だが。

人間、ミュータント、エイリアンが混在して生活している未来のニューヨーク。突如、上空に出現したピラミッドの内部では、他の神々から死刑宣告を受けたホルスが、7日間の猶予を与えられ、ある女性を探すために下界に降りようとしていた。ホルスは人間の身体を借りようとするが、なかなか適合する人間にめぐり合えず…ようやく脱獄した政治犯ニコポルと出会い、彼の身体を利用して…青い髪をした謎の美女ジルを探し始めるのだった。

もの凄い世界だ。人間、ミュータント、エイリアン…さらには“神”までもが登場する。この特殊な世界観を…主要メンバー以外ののキャラクターもほとんどを、CGアニメで描くという手法で映像を見せている。更にそのCG映像も、リアリティを追求した物凄いものから…子供の落書きのようなチープなものまで、一つの個性に固まらずに色々なバリエーションで見せてくるから、ビックリだ。最初こそ、違和感を感じずにはおれないが…CG映像は、エンキ・ビラルが描き出すイラストに非常に近いものであり、彼の作品を見ているという満足感が少しずつ出てくる。何もかもグチャグチャに混ざり合った、エンキ・ビラルの独特なヴィジュアル、猥雑な世界だからこそ…この奇妙な映像でも作品が成立してしまう。

物語は一見、とっつきにくいが…語っていることは意外と単純。ただ、説明が不充分なだけなので…そこはもう視聴している人間のセンスで補うしかない。映画を理解できない人が、原作ものだからだとよく言い訳しているが…SF作品が好きな人なら、それはあまり問題にならないと思います。活字でSF小説を好んで読むような、想像力豊かな人の方が、こういう作品は楽しめると思いますよ。映画なんて好みの問題なので…他人の好き嫌いまではとやかくいいませんが、決して難しい映画ではないというのは理解してほしいです。

感心するのは、エンキ・ビラルの女優選択のセンスの良さ。「ティコ・ムーン」のジュリー・デルピーに匹敵する、チャーミングな女優を見つけてきたなぁというのが…この映画の最大の魅力かも。

ちょっと映画をかじったような人が、直に何々のパクリだという表現をしているのをよく目にするが…実は、パクっているのは過去に作られたそういうったSF作品であり、それらがエンキ・ビラルの作品に非常に影響を受けているというのを忘れてはいけない(ロード・オブ・ザ・リングを見てドラクエのパクリっだって騒いでるお子様がたくさんいました…それと一緒です)。

SF嫌いだけど…レンタルで借りてちょっと見てみようかなんて思っている人は、回れ右して…「フィフス・エレメント」でも借りた方が無難かな…。自分は頑張って高い方のDVD買ってよかったとおもいますよ。短時間に何度も繰り返し見ようとは思わないが…何年かに1回は見直したい…そんな作品の1本です。

まだ試してないのですが…DVDの特典で、“「ブレードランナー」体験!ズームアップ・フォトギャラリー”なるものが収録されています。ちょっと面白そう。

監督:エンキ・ビラル
出演:リンダ・アルディ トーマス・クレッチマン シャーロット・ランプリング


【DVDソフトの購入】
DVD ゴッド・ディーバ リミテッド・エディション
DVD ゴッド・ディーバ 通常版













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ファースト・スピード(2004年)

2004年12月31日発売(レンタル開始は28日って書いてあったけど)、新作DVD「ファースト・スピード」を鑑賞した。「ワイルド・スピード」の監督・ロブ・コーエンが原案&製作を担当しているので…いかにも“ワイルド・スピード”の類似品映画のように見せかけているジャケットと邦題!(ワイルド・スピードも原題全然違うんだけど)しかし、日本でも劇場未公開な、所詮はTVムービーだというのを忘れないように注意しましょう。デニス・ホッパーを筆頭に、ウィル・パットン、フレッド・ウォードとそこそこ有名なオヤジ俳優が揃って出ているので…なんとなく豪華には見えるのですが。

設定をいちいち説明すると…意外と複雑だしネタバレにも繋がるので、簡単にあらすじ程度の説明にとどめると、30年ぶりに出所してきた凄腕の強盗が、孫の力を借りて…自分をハメた裏切り者に復讐を果たすといった感じである。さりげなく祖父ちゃんから孫まで…親子三代の絆なんてものを描きながら…永遠の不良オヤジ、デニス・ホッパーが中途半端にやんちゃしている作品だと思ってもらえればよいかと(笑)

ポンティアックGTO(新旧)ほか…車の登場シーンはたくさんあるものの、「ワイルド・スピード」級のチェイスシーンなど皆無に等しい。孫が展示会場からかっぱらった、漆黒の“PONTIAC 2004 GTO”に…恋人である美人整備士が、塗装を変えて、ニトロまで搭載して、大改造を施すのだが、結局ニトロなんて使うシーンは出てこなかったぞ(多分、使って逃げたってことになってるんだけど…映像ではわからない)。

祖父ちゃんの現役時の愛車は“PONTIAC GTO THE JUDGE”。人手に渡っていたこの車をなんとか持ち主から借り受けることに成功し…これまた勝手に改造、ついでに断崖絶壁ダイブをかます始末で…さすが不良オヤジというところを見せ付けるのが、一番の見所???

1時間24分…複雑なわりに物語はお粗末だし、車好きの人にも物足りないだろうし、よっぽど見るものがない時以外は、あまりお薦めできないかなぁ(笑)レンタルで充分…一応ドルビーデジタル5.1chなので、見るならDVDで見ましょう!テレビ東京の午後のロードショー向きな作品だなぁ、コレ。

監督:ガイ・ノーマン・ビー
出演:デニス・ホッパー ウィル・パットン フレッド・ウォード クリス・カーマック


【DVDソフトの購入】
DVD ファースト・スピード












【関連作品】
DVD ワイルド・スピード コレクターズ・エディション
DVD ワイルド・スピードX2



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箪笥(2003年)

2004年12月24日発売・レンタル開始の新作DVD「箪笥」を鑑賞した。公開当時も色々話題を振り撒いていたこの作品…劇場でも見なかったし、年末は他に買いたいソフトもいっぱいで予算がなかったタメ購入も控えていたのだが…先にこの映画を見た知人から、“とにかくわけわからないので、理解できるように詳しく解説してくれ”と言われたので…よーし、一丁その“わけわからない映画”に挑戦してやろうじゃないかという気持ちで…週イチのGEOの半額レンタル(セコイ)で、問題の「箪笥」を借りてきた次第です。

郊外の一軒家に姉妹は帰ってきた。美しい継母はどこかぎこちない態度でそんな二人を迎え入れる。どうやら姉妹と継母の関係はうまくいっていない様子だ…。


確かに、注意してないと、知人の言うとおり“わけがわからない映画だ”。とにかく不親切な内容で…普通の映画だと手がかりになりそうな“いかにも”な演出や説明的セリフがいくらでもあるはずなのに…この映画では意識して、そういったものが排除されている気がする。本当に手がかりを見つけにくい。登場人物だって極端に少ないのに…映画の中ではあえてキャラクターの関係などもあまり説明しないで、あやふやなままどんどん話が展開していく。まぁ、この辺がミソといえば、ミソなんだろうなぁと自分は思いますが。

ただ…どうみても怪しい箇所は何箇所か目に付く。その辺をきっちりおさえておくと…中盤で明かされる一つ目の衝撃的なと真実…クライマックス近くで判明する真相から…とりあえず二つの答えが導き出せるのではないでしょうか?自分はあの人の●●であるというのと、あの人が××であるという、両方が映画の中で成立しているのではないかって思うのだが…。なんでって聞かれると全然自信がないんだけど、とりあえず一度映画を見た段階で導き出せるのは、ストレートに考えてこの二つしかない。きっと細かく見ていくと…更にその答えを裏付けるものが隠されているのだろうが、一度見たくらいでは、はっきりとは確認できないよ(笑)


まぁ、DVDにはオーディオコメンタリーもついてるので、そういうのを聴けば、もっと色々、謎が判明するんじゃないかと思うのだが…まだ聴いていない。その前に…映画を見た直後に近所のBOOKOFFに行って、角川書店から出ているコミック版「 箪笥―薔花紅蓮」と、作家・吉村達也氏によるノベライズ的な小説版“箪笥”「 姉妹―Two Sisters」を購入してきた。さっそくコミックの方をさーーっと読んでみたのだが、なるほど、映画と微妙にセリフのニュアンスが違う箇所があり、●●なんじゃないかと、映画よりも気づきやすくなっていると感じた。で、現在…小説版の方も読み始めたのだが、映画では描かれていなかったバックボーンがきっちり語られているので、家族、姉妹、夫婦、妻と後妻(愛人)の関係がいっそうわかりやすくなっている。まだ途中までしか読んでいないのだが、映画の中とは時系列も違うので…かなり真相究明に近づきやすい構成になっている。巻末の作者のあとがきを先に読んじゃったのだが(笑)…映画のどんでん返しに、“さらにどんでん返し”が起きるような真実が、この小説には隠されているそうで…ようやくこれで「箪笥」の補完ができるみたいだ(笑)時間があれば、オーディオコメンタリーも聴いておこうと思う。

内容が把握できてくると…なかなかよくできた物語だなぁとは思うのだが、まんまと…製作者側のメディアミクス展開にのせられちまったなぁという印象も捨てきれない。

小説なんかでは…この手のオチ、手法はよく用いられるのだが…映像でやるとこうなるんだなぁ。今回の作品は…映画オタクよりも…活字でミステリーを読んでるような人の方が理解しやすいかもしれない。

監督:キム・ジウン 
出演:イム・スジョン ムン・グニョン ヨム・ジョンア キム・ガプス

【DVDソフトの購入】
DVD 箪笥












【関連書籍】
姉妹―Two Sisters 著:吉村 達也
箪笥―薔花紅蓮 著者:キム ジウン 画:古結 あかね













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ガキ帝国(1981年)

1月22日より最新作「パッチギ!」が公開される井筒和幸監督だが…最近は深夜番組の辛口映画評やワイドショーのコメンテーターぶりの方が有名で、あまり映画に興味ない人たちからは“自分で面白いものを撮ってから、人の映画を貶せ”と思われている事もあるだろう。いやいや…井筒和幸は過去に面白い映画を本当に撮っているのです!ただ、悪口言ってるだけの変なオッサンじゃないんです。正直…自分はかなり「パッチギ!」期待しています。とりあえず…井筒和幸のことを変なオッサン程度にしか思っていない人…直にレンタル屋へ走って井筒監督の代表作「ガキ帝国」を借りてきましょう。というか、「パッチギ!」見る前に…コレは絶対見ておけよ!と声を大にして叫びたい。ということで、自分も久しぶりに鑑賞しましたです…ハイ。

時は昭和40年代…大阪ではキタの北神同盟とミナミのホープ会の二大勢力が激しい抗争を繰り返していた。少年院から帰ってきたばかりのリュウは、仲間のケン、チャボと3人で…自由気ままに生活を送っていたが…リュウの少年院時代の仲間コウは、北神同盟へ入会してしまう。ヤクザの後ろ盾もあり北神同盟でメキメキ頭角をあらわすコウ(後に明日のジョーと呼ばれるようになる)は…勢力をどんどん拡大していく。そんなことで次第に行き場を失っていくリュウたちとも対立する羽目になり…ある事件をきっかけに抗争はエスカレートしていく。

大阪を舞台にした不良たちの暴れっぷりを描きながら…在日朝鮮問題などを絡めてくるなんて内容は、今度の新作「パッチギ!」にもかなり酷似している(パッチギ!は未見なので詳しくはまだ比べられないが)。

主演はこれまた例の傷害事件で、ようやく芸能活動復帰、謹慎明けの島田紳助と、昔の相方・松本竜介。彼らが漫才ブームで頂点を極めていた頃の映画なんです。パっと見、犬塚弘を若くさせたような(笑)風貌の故・趙方豪も渋くてカッコイイ。24年前から…印象的な脇役を演じる大杉漣なども意外と見所です!

安易な不良ドラマと違って…主人公たちが無敵のヒーローではないというところが共感しやすい。コノヤロー!と…勢いで相手に殴りこみに行ってもあっさり負けたりするのが、なんだか胸にジーンとくる。

低予算で映画であり…全体的にチープさも目立つ。監督自身もそれまで撮っていたピンク映画から、初めてこうした一般の商業作品にチャレンジしたものであり、演出的にも甘さが目立つのだが、そんなものを跳ね飛ばすパワーを兼ね備えた作品なのは間違いない!とくにクライマックス…抗争シーンのインパクトもさることながら、権力の象徴である警察官に楯突き、逃げ回るというラストカットがとにかく素晴らしい!たくさん露出があるわけじゃないが、さすがピンク出身だけあり…Hシーンも、微妙にエロさを感じられるかなぁ(笑)

30間近の自分が…ギリギリ分かる“ザ・ガードマン”ネタ(笑)、今の20代の人はどんな風に思うのだろうか。TVから流れ出すザ・ガードマンのテーマ曲と場面がシンクロするところなど、とにかくカッコイイ。今でいう懐メロを映画の中にうまく取り込むのも、井筒作品ではよく見かける(その極みが「のど自慢」?「パッチギ」の予告編では“あの素晴らしい愛をもう一度が効果的に使われてるし…前回の「ゲロッパ」だってJBだし)。

とにかく…「パッチギ!」鑑賞前に一度見ておきましょう!あっ、そうだ…できれば「岸和田少年愚連隊」も一緒に見ておきましょう。

監督:井筒和幸
出演:島田紳助 松本竜介 趙方豪 升毅 紗貴めぐみ 夢路いとし 上岡龍太郎

【DVDソフトの購入
DVD ガキ帝国














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スクリーン・デラックス カンフー映画大全集

近代映画社から出ている、カンフー映画大全集 「燃えよドラゴン」から「カンフーハッスル」までを立ち読みしてきた(笑)

洋泉社の「別冊映画秘宝 カンフーハッスルインサイダー」に比べると正統派な感じの映画ムック本だが…こちらも倉田保昭、谷垣健治なども登場するなど、なかなか見所アリです!

巻頭特集として「カンフーハッスル」の大特集を行っていて…作品、キャラクター紹介などは他の書籍類と重複的な内容ではあるが…これにもチャウ・シンチーのインタビューが載っているので、ファンはおさえたいところでしょうね!

「燃えよドラゴン」から「HERO」「LOVERS」まで、有名・無名のカンフー映画がたくさん載っています!ブルース・リー、ジャッキー・チェン、ジェット・リー、ユン・ピョウなどスター名鑑もバッチリ!

お金に余裕のある方は、「カンフーハッスル」の予習・復習にいいと思いますよ!お金がない方は…安い「カンフーハッスル インサイダー」の方がお薦めだな(笑)

あくまで立ち読みだけなので…詳細など間違っていたらスイマセン!

近代映画社の公式サイトなど参考にしてください⇒クリック













カンフー映画大全集―「燃えよドラゴン」から「カンフーハッスル」まで
近代映画社 ISBN:4-7648-2028-5 2005年01月発行 定価 2,100円(税込)














カンフーハッスルインサイダー―功夫衝撃的電影実用解説書
洋泉社 ISBN:4-89691-885-1 2004年12月発行 定価:1050円(税込)








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DEATH 流血地獄(2004年)

期間限定のTSUTAYAオンラインの半額クーポン券があったので、それを利用して、見逃していた旧作ソフトをいくつか借りてきた。その中の1本がコレ…竹内力主演「DEATH 流血地獄」。昨年の10月頃リリースされたオリジナルビデオ。いわゆるVシネってヤツで…これには12月にリリースされた、「DEATH2 流血地獄」という続編がある。案の定…1は中途半端なところで物語が終ってしまい、続きはパート2なんだけど、そのパート2はまだ半額で借りれなかったので、承知で1しか借りてこなかったわけなのだ…。

中古車販売店を開いている領田我意…実はコロンビア麻薬カルテルから派遣された密売組織のボスだった。裏切り者は容赦なく殺す…自分を裏切ったイラン人を殺すため、同席していたヤクザもろとも蜂の巣にしてしまう!?警察上層部はそんな報復劇も…チンピラ同士のいざこざという単純な事件として始末してしまいたいのだが…一人の悪徳刑事はそこに“金”の匂いを嗅ぎ取った。仲間が起こした些細な揉め事から中国マフィアとの抗争へ発展、さらには少年院時代の幼馴染であるヤクザとの対立と…我意を取り巻く状況がどんどん悪化していく…。

といったところで…続きはパート2だ。発売メーカーの公式サイトで調べる限りは、パート2で完結、話に決着がつくみたいなので…また近いうちに借りてこようと思っている。

相変わらず力軍団は…自分の事務所の俳優たちがガッチリ固めている(笑)珍しく刑事役として、竹内力を追う立場にいる、山口祥行も…いつのまにか買収されてるし(笑)

とにかく今回の竹内力はカッコイイ。初っ端から、チョウ・ユンファのごとくトカレフの二挺拳銃で乱れ撃ちをかます!いや、チョウ・ユンファってより…見た目はアントニオ・バンデラスだな(笑)ユンファほど繊細じゃないから(爆)敵と戦闘をおっぱじめる前は「カーニバルだぁ!?」って嬉しそうに雄叫びをあげる!とにかく熱い男なのだ…(ラテン帰りだけど列記とした日本人)。昔付き合ってた彼女が末期がんで余命3ヶ月なんて状態なのに…久しぶりに会った途端「一発やるか!」って病院のベッドでガバーーーーってやっちゃう!でも、こんなキ●ガイ(我意とかけてみました)じみたキャラクターも何故かカッコよく見えてしまうから不思議だ。まぁ、そこが竹内力の魅力なんだけどさ。

幼馴染のヤクザを演じているのが遠藤憲一。今回はけっこう渋めにクールな役柄(一部、回想シーンで酔っ払って、やたらテンションが高いというシーンがあるが)。出番はそんなにないのだが…活躍はきっとパート2で用意されていることだろう。

ガンアクションに関しては…ブローバックも排莢も丁寧に見せているのでなかなかリアル。Vシネ系作品にはピッタリな遠藤浩二氏の音楽が今回も素晴らしい!

とりあえずパート2への期待はかなり膨らんでいます!

監督:池田敏春 原作:横溝 美晶( 螺子者の血統
出演:竹内力 遠藤憲一 山口祥行 ERIKU


【DVDソフトの購入】
DVD DEATH  流血地獄
DVD DEATH2 流血地獄












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