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イエスタデイ 沈黙の刻印(2002年)

2004年12月21日発売・レンタル開始の「イエスタデイ 沈黙の刻印」という韓国映画を鑑賞した。近未来を舞台にしたアクション映画だ。

朝鮮半島が統一された近未来が舞台…元科学者を狙った連続殺人が起きている。捜査を担当する特殊捜査隊SI隊の前に、今度は警察庁長官の誘拐という大事件が起きた。誘拐発生時に現場に居合わせた、長官の娘でもある犯罪分析官とともに犯人を追う…。

とにかくストーリーが複雑、難解…。出だしの回想シーンから、もう躓きましたから(笑)SFやサスペンスやファンタジーや…とにかく色々なものを中途半端に詰め込みすぎで、消化しきれていない。それも、どこかの映画で見たような設定ばかりだから余計に新鮮味が薄い。オマケに、見せ場のアクションシーンでは似たような顔、似たようなコスチュームの人間がバンバン撃ち合ってるので、誰が敵なのか、味方なのかもわかり辛いという始末(ナイトシーンなど更に酷い)。DVDで見ていてこれなんだから、劇場だったら辛かっただろうなぁというのが、最初の感想です。

確かに、戦闘シーンはけっこう本格的でカッコイイ。アクションさえよければ、この手の映画などそれなりに楽しく見えちゃうものだが…この作品に関しては本当に辛かった。SFの要素を入れたなら、「ロスト・メモリーズ」ぐらいぶっ飛んだ世界観が欲しいところだ。あれでは、ただビジュアルを“ブレードランナー”っぽくしたかっただけだと思われてもしょうがない。


監督:チョン・ユンス
出演:キム・スンウ キム・ユンジン チェ・ミンス キム・ソナ

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DVD イエスタデイ 沈黙の刻印



プラネテス(2003~2004年)その2

奇しくも最終巻のリリースが12月23日と、「世界の中心で、愛をさけぶ」のセル版DVDと重なってしまったアニメ「プラネテス」。前にもここで取り上げたのですが、久しぶりに“TVアニメ(初放送はBSだったけど)”としてよく出来た作品だたので、再度、ご紹介したいと思います。

とにかく…全26話のシリーズのうち、後半戦に突入した途端、俄然シリアスモードにシフトチェンジし、怒涛の展開を見せた「プラネテス」。今までのエピソードにも、胸が熱くなるほど感動的な話がいっぱいあったのだが…最終巻は、もっと凄い事になっていた。しかも前回の8巻では…物凄く気になるところで終ってしまい、1ヶ月待たされたから…どうなることかと心配だったよ(笑)

これは、“セカチュー”見ている場合じゃないですよ(といいながら、ちゃっかりセカチューのスペシャル・エディション買ってあるんだけど、まだ見てない)、“セカチュー見るならプラネテスを見ろ!”って叫びたいくらいです。あっちが、世界なんてちっぽけなものの中心で愛を叫んでるなら…こっちは“宇宙の中心(じゃないと思うけど)で愛を叫んでる”…。

“月面で田辺愛(ヒロインの名前)が愛を叫んでる”シーンだってあるんだぁ(笑)


最近、TVアニメの最終回というと、どうも中途半端なものが多いです。映画化、OVA化、パート2…続編を意識したり、何らかのメディアミクス展開を企むいかにも商売根性丸出しの終り方。もしくは、作り手の自己満足だけで…一方的に意味不明な謎だけを押し付けるパターンのもの(いわゆるエヴァの真似)…そんな中で、この「プラネテス」は、最終回1本をまるまるつかって、ちゃんとエピローグを描いてるあたり好感が持てます。あーアニメを見終わったなぁってホッとした気分になれる作品だった。(自分の中で、ふしぎの海のナディア ターンAガンダム に匹敵するTVアニメのベスト最終回ですよ)

最終巻9巻では…高評だったオーディオコメンタリーが拡大版で復活。今までは収録エピソードのどれか1本だけだったのだが、全3エピソードにコメンタリーが付いている。ファンからの質問に答えたり、関係ない話で暴走したり…相変わらず、酒を飲みながらのハイテンションなコメント、これもこの作品の魅力だった。TV放送では味わえない「プラネテス」をぜひDVDで味わって欲しいです。

自分はDVDで見ているので、一ヶ月に一度だが、毎回3話ずつ見れたので…かなりテンションをあげて見れた。これをTVで毎週見ていたら、本当にイライラさせられただろうなぁ。NHK教育の地上派放送では、第22話あたりを放送しているらしい。最終回までまだ1ヶ月ある。TV放送を見ている人も、23話を見たら、最終巻のDVDを早く見たくなりますよ(笑)

【プラネテス情報】
NHK教育では、大晦日、紅白の裏番組で、「プラネテス」の特番を放送するそうですよ!

PLANETES Web - プラネテス公式ホームページにて配信中の“ネットでプラネテス”の第6回を12月25日頃更新予定…。

新刊のムック本「ふたごのプラネテス」はDVD付。第7話「地球外少女」を新録のコメンタリー付き(ハチマキ役田中一成氏×原作者・幸村誠)で完全収録しているので注目(でも値段は高い)








著者: 幸村 誠, モーニング編集部
タイトル:ふたごのプラネテス






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DVD プラネテス 9
DVD プラネテス 8
DVD プラネテス 7
DVD プラネテス 6
DVD プラネテス 5
DVD プラネテス 4
DVD プラネテス 3
DVD プラネテス 2
DVD プラネテス 1





2004年11月26日書き込み:プラネテス(2003~2004年) テーマ:アニメ(TV・OVA)

レデ・ジョーカー(2004年)

【鑑賞日:2004年12月23日】

本当は、見るのを迷っていたのだが…某ヤ●オクにて、送料込み600円で劇場鑑賞券を落札できたので…この金額ならOKだろうと思い、届いたチケット片手に早速映画舘へ行ってきた。公開から12日目…近所のシネコンでは、既に1日1回(夕方のみ)の上映になっているあたり、人気のなさを物語っている。祝日なのに、お客さんの入りも…十数人(^^ゞ、それも、相変わらず“夫婦50割引 ”の対象者であろう、年配夫婦がほとんどという状況だった。

競輪場で知り合った男たちが、ビール会社の社長誘拐事件を起こす。無事に社長は開放されるのだが、その後も水面下で犯人グループとビール会社の間では裏取引が行われていた。犯人たちの狙いは…。

ベストセラー小説の映像化ということで、物語自体のアイデアは面白いし、出てくる登場人物のほとんだが、主役級の役者で固められているので…個々の俳優の演技を見ているだけで飽きない。ただし…映画としては、この作品も、きっと原作ダイジェストのような展開になっているのだろうと思われる、薄っぺらな内容でイマイチ盛り上がりにかける。犯人側、脅されるビール会社、事件を捜査する警察…それぞれの描き方が、みんな中途半端なので、全然ドラマに厚みがでてこない。原作を読んでいないので、なんともいえないのだが…映画にするなら、どれかに焦点をあてて、ジックリ描いてくれた方がもっと面白かったんじゃないのか?タイトル(劇中の犯人グループの名称)にも大きく関わってくる“レディ”の存在も…全然生かされていないように思えるのだが。

個人的には…相変わらず異彩を放っていた、吉川晃司あたりをもっとスポットをあてて描いたら面白かったと思う。何故、警察官だった半田修平という男が、“レディ・ジョーカー”というグループに加担しているのか。そういった部分が、もっと見たかった。

キャストの中で一点文句を言わせてもらうと…石原プロイチオシのまだまだ新人の“徳重聡”が、高村作品の顔である、合田役というのもマイナスだろう。イメージが合う、合わないは別として…今まで映像化されてきた高村作品では、中井貴一、三浦友和などベテラン役者が合田を演じている(合田シリーズの原作を脚色した作品で、キャラクターは変更されたが渡辺謙なども主役刑事を演じている)。どうみても、ひょよっこの若手刑事にしか見えないのに…過去に“警視庁捜査一課に勤務していたという経歴を持つ”敏腕刑事役という設定に無理があるだろ。吉川晃司とのガチンコ勝負では、存在感がまったくなくなっていたのは言うまでもありません。こういう人でも、主役級の役に抜擢されてしまうのだから…石原プロの力は凄い。

世間様での評判も悪いですけど…土曜ワイド、火サスと同レベルで考えれば、それなりに楽しめますよ。一般料金1700円(1800円のところもありますよね)を出してまで見るのは抵抗感じますが…自分は600円の出費ですし(笑)レンタルやTV放送でなら充分、楽しめる作品でしょうね。

監督:平山秀幸
出演:渡哲也 徳重聡 吉川晃司 大杉漣 長塚京三 國村準 吹越満 菅野美穂

【原作本の購入】
レディ・ジョーカー上  レディ・ジョーカー下


マイ・ボディガード(2004年)

【鑑賞日:2004年12月21日】

話題の新作映画「マイ・ボディガード」を鑑賞してきた。ボディガードなんていうタイトルを聞くと、直にケビン・コスナーの甘っちょろい映画を思い浮かべてしまうのだが…現代は“MAN ON FIRE”(燃える男)だ。デンゼル・ワシントンの役柄がボディガードだからといって、もうちょっと、原題を意識したまともな邦題が付けられなかったのかと、相変わらずセンスのない邦題に、怒りの銃弾を浴びせたいくらいだ(笑)

メキシコに住む金持ちの社長に、娘のボディガードとして雇われた男が、その娘との交流のおかげで…生きる希望を見出した。最初こそギクシャクとした関係だったが…お互いに心を開き、存在を認め合った時に、娘の誘拐という悲劇が起きる…。

2時間26分とわりと長い映画なのだが…一つの作品で、泣かせの要素たっぷりなハートウォーミングドラマと、いかにもワイルドなアメリカ的復讐劇を、半分ずつに描いているので…意外と飽きない。前半はとにかく可愛いダコタちゃんの表情を見ているだけで、彼女が過去に出演した泣かせ系ドラマの名場面を思い出す(笑)誘拐事件後は…ガラリと作風が変わり、必殺仕事人か、処刑人かと思わせる内容になっていく。おまけに残虐非道なバイオレンスシーンの連続である。デンゼル・ワシントンなんか、前半と後半では…「リーサル・ウェポン」の1作目と2作目のリッグスの性格くらい違う人間に変わってます。さすが“燃える男”…人間兵器と化した男の暴走は誰にも止められません。

映画は面白いのですが…二つの要素をてんこもりにすると、2時間半でも足りないような気がしないでもない…(かといって、これ以上になるとキツイしなぁ)。前半のドラマはしっかりと描いていたのだが、後半になると…話の繋ぎが唐突で、けっこうお粗末に感じる。さながらバイオレンスシーンをダイジェストで見ているような気分になってしまった。事件の黒幕にたどり着くのも呆気ない感じがした。もう少し相手に復讐していく過程をジックリ描かいた方が…自分はもっと、デンゼル・ワシントンの演じたクリーシーという男に感情移入できただろうと思う。最後の見せ場のために…後半のテンポアップが必要なのは分かるんだけどね…。劇場作品と同じくらいのスケールが出せるなら、TVシリーズで見てみたいなぁ。

ところで、ダコタちゃんて、子役時代の安達祐実に似てないかな?「家なき子」とか「REX 恐竜物語」をダコタちゃんでリメイクさせたいとか…映画の最中に要らんこと考えてました。じゃあ、逆に「マイ・ボディーガード」を日本でリメイク(室賀厚 監督あたりがVシネでパクリそう)すると安達祐実になるのか?(笑)そうするとボディガードの役は…街中でロケットランチャーぶっ放すくらいのことが平気で出来る男だから、竹内力しかいないだろう!

監督:トニー・スコット
出演:デンゼル・ワシントン ダコタ・ファニング ラダ・ミッチェル

Re:キューティーハニー(2004年)

庵野秀明の実写版キューティーハニー(セルDVDも12月22日発売)に続き、OVAとして展開されてきた「Re:キューティーハニー」が、12月21日リリースの“「人」の巻”で完結を迎えた。メインストーリー…物語の骨格やキャラクターの設定などは庵野秀明が創りだした実写版ハニーを基にしていて、類似するものだったが…今回のアニメ版、総監督である庵野秀明から託された…三人の監督により、各巻個性的な、バラエティに富んだ映像が集まった。個々に見ていくと、本当に同じシリーズなのかと目を疑うほど、演出の違いが如実にあらわれている(画の印象もバラバラだし)。しかし…3本をまとめてみると、全然違和感がなく…庵野秀明版”キューティーハニー”になっているから非常に面白い。


Re:キューティーハニー 「天」の巻

監督:今石洋之

プロダクションIG制作の「DEAD LEAVES」を監督した今石監督作品。若手アニメーターの斬新な映像…画(美術も含む)の印象も全体的にコミカル路線…。とにかく「DEAD LEAVES」や他の今石演出にも通じるハイテンションぶりに脱帽。遊び心溢れるマニアな演出も続出し…作品の導入部として勢いを感じる。このバカバカしさは…全3本を通して見ると、一番実写版ハニーに近かったかなぁとも思える。


Re:キューティーハニー 「地」の巻

監督:伊藤尚往 

東映アニメの王道的な世界観…正統な美少女戦士もので攻めてきた感じがする。アクションをグイグイ見せる前後の作品とを繋ぐため、ドラマ的なパートも結構重要だったりする。一番の見せ場である、ハニーとなっちゃんのムフフなお色気シーンなど、ファンサービスも忘れていない(笑)


Re:キューティーハニー 「人」の巻

監督:摩砂雪

庵野秀明作品、ガイナックス作品ではお馴染みの摩砂雪監督。エヴァの総集編映画“DEATH編”など…トリッキーな作風を得意とする監督。絵コンテも自分で担当しているのが一発でわかるほど…冒頭から大胆な構図で、ハニーのアクションをぶつけてきた。ガイナックスらしいというか、エヴァチック(どうしてもガイナの作品だとこう見えてしまう)というか…最終回なのに、まだ大風呂敷広げるか!?って展開が用意されている。クライマックスは実写版では実現できなかっただろう(予算などもあるし)…メカニカルな戦闘シーンも多い。敵に捕まったハニーを助けるなっちゃん(秋夏子警部)の姿など…ルパン三世のような疾走感が出ていて、心地よい。観客としては大いに楽しめたのだが…監督のコメントを見ると、全然、不満の残るフィルムになってしまったらしい。


どの巻も共通して、露出多し(笑)、乳揺れも完璧です(爆)でも、全然エロチックじゃなくて…健全なお色気。原作よりもいっそう爽やかだったなぁ。規制が厳しい実写映画でやり残した願望を…庵野秀明がアニメで惜しみなく発揮してやたったぜ!な感じが…見ているこちら側は非常に楽しめた。

実写版でも感じたが…倖田來未が唄った主題歌や挿入歌が物凄くカッコイイ。実写版と同じOPアニメのフルバージョンが拝めるのも、ちょっと嬉しい。個人的に…ハニーより、なっちゃんが好きです。カッコイイです…実写の市川実日子もクールでカッコよかったが、アニメのなっちゃんはもっとカッコイイ。

文句なしに面白いアニメだったのだが、一つだけ言わせて貰うと…ハニーの声は、堀江由衣っていうのが…。実写のほうもサトエリにちょっと文句をつけたくなったが…それ以上に5代目ハニーに“異義あり!”って感じ。他の声優さんがイメージピッタリだったのだが、堀江由衣のぶりっ子な、甘ったるい声が嫌だった。


総監督:庵野秀明
声の出演:堀江由衣 野田順子 石川英郎 伊倉一恵 上村典子 金月真美 今野宏美 冬馬由美 清川元夢




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Re キューティーハニー「天」の巻
Re キューティーハニー「地」の巻
Re キューティーハニー「人」の巻



クライング・ゲーム(1992年)

18日に発売されたDVD雑誌、角川のDVD&ビデオでーたを読んでいたら、来年(2005年)の3月に、あの“禁断の愛の物語”…当時のアカデミー賞の脚本賞も受賞したほどの、衝撃的なラブサスペンス「クライングゲーム」が遂に、遂にDVD化されるらしい。これまた、LDソフトを今でも大切に所持しているほど好きな作品なのだが完全無修正版(ってことは…アレが!?)、別エンディング、DTS音声収録と、至れり尽せりな内容で…購買意欲をそそるDVDとなっている。

「自分が死んだら、恋人に会いに行ってくれ」…IRAに誘拐されたアメリカ人の黒人兵士…世話をするうちに次第に親近感がわいてきた誘拐犯の一人と人質の間で交わされた約束。IRA兵士のファーガスは…アメリカ人兵士との約束を守り、素性を隠したまま彼の恋人に近づくが…あまりにも魅力的なその恋人に自然と惹かれていく…。

最近では「オールド・ボーイ」でも観客に対して似たような約束事が要求されていたが…この映画にも決して“未鑑賞の人間に語ってはいけない秘密”が隠されている。オープニングでBGMとしてかかる、名曲「When a Man Loves a Woman(男が女を愛するとき)」の歌詞にも微妙に伏線がはられているあたり、かなり秀逸。主題歌&劇中歌として使用されている「the Crying Game」も名曲。けっこうサントラCDが欲しくなる作品でもあった。

監督はニール・ジョーダン。彼の作品の常連俳優である、スティーブ・レイがIRA兵士に扮している。あまりカッコイイというような俳優ではないし、パっとみ普通のオッサンなのだが…映画の中での存在感は物凄い。黒人兵士のフォレスト・ウィティカーも、この作品を見てけっこう好きになった。

そういえば、例の恋人役をやっていた人は今、何をしてるんでしょうね?この作品のあとに、某大作SF映画に出ていましたが、その後見かけないですね…。受賞は逃したもののアカデミー賞候補にもなったのに…(^^ゞ

そろそろめぼしいDVDも出し尽くしただろうって思うのですが…まだまだ未DVD化の傑作が埋もれていますね。ひょっこりこんなソフトが発売されるので…2005年もDVD代の出費が膨らみそうです…。

監督:ニール・ジョーダン
出演:スティーブ・レイ ミランダ・リチャードソン フォレスト・ウィティカー

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DVD クライング・ゲーム DTSスペシャル・エディション











サントラCD: クライング・ゲーム

ガンメン(1993年)

SPE、ソニー・ピクチャーズ・エンターティメントのDVDキャンペーン、“2枚目タダ男”(3980円のソフトを1枚買うと、もう1枚貰えるのだが、ようは廉価版を2本買わそうというメーカーの魂胆)が12月22日からスタートするそうだが、なんとその対象ソフトの中に、さりげなく初DVD化ソフトがいくつも混じっている。これは盲点だった…新作ソフトばかりに目が行っていたので、ちょっと見逃していたぞ…。

今回ご紹介するのは「ガンメン」です!クリストファー・ランバート&マリオ・ヴァン・ピープルズがコンビを組んだ娯楽アクション。この二人、直後に「ハイランダー3/超戦士大決戦」でも共演していた程なので、意外と相性のいい組み合わせだったりします。漫才調のコミカルな掛相も面白いし、お互いにB級アクションでの主役経験も豊富なので、身軽にアクションもこなす。特に、マリオ・ヴァン・ピープルズは銃捌きも華麗にキマまってる!?

麻薬王を捕まえるために、犯罪者ダニーを脱獄させたバウンティハンターのコール…ダニーの兄が麻薬王から大金を盗んでいたことから、金の隠し場所を見つけるために、麻薬王にダニーは命を狙われる!大金に目がくらみ、お互いに命を助け合っているうちに、奇妙な友情が芽生えていくという…バディムービー。

今から10年以上前の映画なんですけど…アクションバカな人間にとって、これほど痛快な作品はないです。あまりひねりはないけど…B級以上、メジャー未満(ランダウンでも同じこと言ったなぁ)のストレートなアクションとして、けっこう楽しめる。それもそのはず…「ハムナプトラ」「ヴァン・ヘルシングザ・グリードでお馴染みのスティーヴン・ソマーズが脚本で参加しているのだ。そんなこともあり、サービス精神旺盛なスピード感溢れる作品になっていて、それでいてどこかB級テイストのニオイが強いのかもしれない。

ハエやら昆虫やらを平気で食うランバート(撮影では本物の虫を口に入れたらしい)はかなりワイルド。おまけにヘリコプターからロープ一本で宙吊りにされ拷問を受けるシーンなんても登場する(編集とスタンダドインも多用してるけど)。

この映画の中で、一番憶えてるのが、“F●CK ME(嘘だろ?)”っていうデニス・レアリーのセリフだったり…。まさに、この映画のDVDの発売が“FU●K ME(嘘だろ?)”な気分だったりする。LDを持っているけど、ちょっと買いなおしたい。でも、お金がないよ…。


監督:ディアン・サラフィアン
出演:クリストファー・ランバート マリオ・ヴァン・ピーブルズ デニス・リアリー ブレンダ・バーキ パトリック・スチュワート


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DVD ガンメン











2枚目貰うなら、コレがお薦め!初DVD化

ストーン・コールド   ノー・エスケイプ










アクションバカなら、この手の作品がいいですよ!


エイリアンVS.プレデター(2004年)


【鑑賞日:2004年12月19日】

遂に二大モンスターの対決が実現、話題の「エイリアンVS.プレデター」を鑑賞してきた。公開2日目…日曜日のレイトショーなのに、場内は半分以上の座席が埋まっていたので、人気の高さを実感した。

南極大陸の地下で発見された謎のピラミッド…大富豪に召集された科学者や登山家たちは、世紀の大発見を目指しそのピラミッドへ向かうが…そこは、エイリアンとプレデターが戦いを繰り広げるための場所だった。

エイリアンシリーズ常連のランス・ヘリクセンが、サイボーグのモデルになった本物(人間)のビショップで出てくるとか、どっちかというと、エイリアンよりの作品を勝手に想像していたのだが…いい具合でお互いのお約束演出をブレンドし…結局は“プレデター2”を継承したような作品になっていく。召集された学者たちが即席の探検隊を組んで…ピラミッドに向かうまでは、なんか退屈なんですけど…その後、プレデターの姿をスクリーンではっきり確認したあたりから、あれよあれよと物語が、展開していく。そして、ちゃんと…エイリアンにも繋がっていくんだろうなと思わせる、演出も用意してあるあたり憎いです。

この映画はあまり書きすぎると、結末まで語ってしまいそうなので、後は皆さんに実際、見てもらって好き嫌いを判断していただいた方がいいでしょうね。

こういう夢の共演でありがちな、とりあえず同じ画面に出しとけばいいだろうという安っぽい対決ではなく、ちゃんと、エイリアンとプレデターがガチンコ勝負しているので、とりあえず料金分は納得しました。お互いに、これでもかーって必殺技の出し合いでしたから(笑)エイリアンクィーンが、ハリウッド版ゴジラに見えてしまったのは自分だけでしょうか?

想像以上に、面白かったというのが、当方の感想です。主人公の登山家レックスを演じていた黒人女優サナ・レイサン…この人には女ダニー・グローバーの称号を与えましょう(笑)

監督:ポール・W・S・アンダーソン
出演:サナ・レイサン ラウル・ボヴァ ランス・ヘンリクセン ユエン・ブレムナー 

【DVD関連作品】

 





FOXさん…廉価版やら再販せんでいいから、プレデター2のアルティメットDVD熱望!?出してくれ~!?

ランダウン(2003年)


2004年11月26発売・レンタル開始の新作DVD「ラウダウン」を鑑賞した。“スコーピオン・キング”でお馴染み、プロレスラーのザ・ロックが、主演したアクション映画。公開時は「ランダウン ロッキング・ザ・アマゾン」なんて、長ったらしいタイトルが付いていましたが…DVD化で、ちゃっかり短くなっています。

息子を連れ帰って来いと、ボスに命ぜられた賞金稼ぎが、アマゾンの奥地(ロケはハワイらしい)まで行くはめに…。息子を連れ戻すだけではなく、現地で独裁者とゲリラの紛争にまで巻き込まれて、大暴れ…といった流れ。

B級以上、メジャー未満…頭を空っぽにして、見るならそこそこイケます。たぶん、ワイヤーアクションだと思いますが、ロック様の巨体がクルクルよく動きます(笑)「マッハ!」のトニー・ジャーより凄い、ゲリラ軍団に一人立ち向かうロック様はかっこいいです。銃を使うのが嫌いだとかで…弾丸の雨が降ってこようと…素手で立ち向かっていく筋肉バカ。重量級のメガトンパンチで石柱だってぶっ壊す破壊力。でもって、キレると何をしでかすかわかりません、このオッサン!

確かに、内容ないけど…ロック様のアクション見ているだけでなんとなく痛快な気分にさせます。今風の縦横無尽に動き回るカメラワークにあわせて、迫力のDTSサラウンドもグルグルとめまぐるしく動きます。DVDで楽しむなら充分なアクション映画だと思います。劇場公開時の興行的なものとか、巷での評判は芳しくないけど…レンタルで見るなら充分です。

監督:ピーター・バーグ
出演:ザ・ロック ショーン・ウィリアム・スコット ロザリオ・ドーソン クリストファー・ウォーケン

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DVD ランダウン



トップをねらえ2! 第1話(2004年)

2004年11月26日発売、レンタル開始の新作アニメDVD「トップをねらえ2!」第1巻、第1話“お姉さまと呼ばせてください!”をようやく鑑賞した。エヴァンゲリオンでお馴染み、ガイナックス、庵野秀明監督の代表作でもある「トップをねらえ!」の続編ということで、期待されているOVA…。ただし、庵野秀明は監修に関わっているが、原案・監督は「フリクリ」などの鶴巻和哉が担当。内容もキャラクターも一新されいてて、実際に作品を見る前から大分毛色の違う作品になっている印象を受けたのだが…。

冒頭、GAINAX 20周年記念作品の文字が期待を誘う(笑)宇宙パイロットに憧れ、家出してきた少女が、偶然出あった、宇宙怪獣迎撃少年少女隊のエリートパイロットのクールな女性に憧れてしまう…。そんな時に巨大宇宙怪獣が出現した。

アニメとしては、非常にクオリティは高いと思います。樋口真嗣(とりあえず第1話のみの参加みたい)のトリッキーな絵コンテが生かされた、テンポのある動き、ダイナミックな画面構成。作画も綺麗だし…さすがガイナックスだなぁという意気込みは伝わってきます。

ただトップ=美樹本晴彦のキャラクターというイメージが強いので、貞本義行のいかにも最近の萌キャラっぽい(確かに美樹本キャラも90年代を代表する萌キャラだが)デザインに…ちょっと抵抗を感じる。メカニックに関しても…愛嬌のあるデザインではあるが、まだカッコよさが残っていた前作のバスターマシンに比べて、かなりディフォルメされたバスターマシンが出てきた。そうだな~、例に出すと80年代版の“鉄人28号”とオリジナルまたは2004年版“鉄人28号”ぐらい、デザインにギャップがあります。(ガンダムターンAガンダムの方が分かりやすいかな?)

頭が固い、頑固なアニヲタさんだと、これはトップじゃないんじゃないかと思ってしまいがちだが…まぁ、前作「トップをねらえ!」を初めて見た時も、ロボットが腕立てふせしたり、タイヤをひっぱたり…“いままでのロボットアニメの常識を覆す”変わったロボットアニメだと思ったわけで…今回もきっと想像もできない斬新なことをやってくれるだろうと…違った角度で興味がわいてくる。

第1話のクライマックスで前作のマシンの必殺技(?)でもある“イナヅマキック”を●●がやっちゃうあたりで…作品の方向性が明確に示された感じである。“トップをねらえ!”という世界観で…“フリクリ”のようなハチャメチャお馬鹿なコメディ路線を狙っているのではないだろうか?(戦闘シーンは、エヴァチックだったけど)鶴巻和哉監督作品らしい個性が強い作品になりそうだと実感しました。きっと好き嫌いの好みははっきり分かれるでしょうね…。

音楽は前作から引き続きアニメ・ゲームミュージックでお馴染み田中公平さんが担当している。バスターマシーンが出現するシーンなど、そのまんま前作と同じ音楽(細かいところはアレンジしてるかもしれないが、素人ではわからないです)を使ってて…やっぱりトップなんだって思わせてくれるので、音楽の力は偉大です。

第2巻のリリースは2005年2月24日だそうで…待ち遠しい。

監督:鶴巻和哉 企画監修:庵野秀明
出演:福井裕佳梨 坂本真綾 沢城みゆき 小山茉美 大林隆介 

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DVD トップをねらえ2! (1)













DVD リマスター版 トップをねらえ!(前作)