ブログネタ:今考えるとバカだったなぁ、と思えるケンカは? 参加中
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結局あとから考えると「バカだったなぁ」としか思えないことばかりだけど、不思議とケンカしたことに後悔は覚えてない。そこでどうしても自分の主張を押し通しておかなければ、自分という人間の存在がすごく薄いものになってしまうような気がする。

要するにケンカというものは、曲げられない自己主張同士のぶつかり合いなわけで。

譲るべき点とか考慮すべき事情とかは全部配慮した上で、それでも許せないこの一点というものがあれば、それを守るために他人と戦うのはごく当然の権利でしょう。

ってなわけで子どもの頃からケンカっ早かった私、武勇伝(?)は枚挙に暇がないけれど一つとしてバカじゃなかったケンカはないぞ!(←威張るな) 


あれは雪の降りしきる北海道、たぶん小学校六年生の頃、当時親友という名目だった女の子と一緒に帰り道を歩いていて、それははっきりいって彼女の家まで彼女と一緒に歩いた後、私は引き返して遥か離れた自宅までとぼとぼと一人で4キロぐらいの道のりを歩いて帰るという、私にとってはえらく遠回りなだけのバカげたコースで、何故そういうコースで毎日帰ることになったのかその理由も判然としないのでいい加減に一緒に帰るのをやめたいと申し出たら、何故か彼女がすごく怒って(私は彼女にとって召使いか奴隷同然の存在だったらしい)、「じゃあ、もう一緒に遊ばない」と言い出して、「別にいいよ、もう遊んでくれなくても」と売り言葉に買い言葉で応じたら、彼女が私の持ってた手提げ鞄をひったくって雪の中に投げて、それで頭に来た私は彼女を積もったばかりの雪の上に突き飛ばして、そのまま新雪の上をごろごろととっくみあいのケンカになったことがありましたわ。

もう、顔や首は冷たいし、背中にまで雪は入るし、服は雪まみれになったのが後から溶けて濡れるし、靴の中には雪が入り込んで足は死ぬほど冷たいしでさんざんでしたね。

その時はそれで、何となく二人の間にわだかまっていたイライラした空気が消えて、ケンカの終わりには馬鹿馬鹿しくなって二人ともケラケラ笑い出してそれで仲直りができたので結果オーライでしたが。

しかしですね、小学生といえど女は女、男の子のケンカと違って拳でわかりあって大親友ということはあり得ないのですわ。その後も彼女からのネチネチした心理攻撃(つまり陰口)はやむことがなく、卒業するまで悩まされたことを考えると、あのケンカはしない方がよかったかも。

彼女とはその後も腐れ縁がしばらく続きましたが、こっちが仕事でドロドロに疲れ果てて廃人同様になってる深夜に「結婚が決まった~♪」って脳天気にも得意満面な電話をかけてきて、私が寝たいの我慢して彼女が聞いて欲しいであろう新郎の名前、歳、年収、新居、挙式の日取り等を順番に質問してあげてるのに(悪いがはっきり言って彼女の旦那になる可哀想な男になど興味はなかった)、彼女の方は自慢したいけど大っぴらに自慢すると自分が安っぽくなるからそれはできないけどでもやっぱり自慢した~い、というムード全開で、情報を小出しにして楽しみ(自慢)の引き延ばしをはかるための果てしない仄めかしモードに入ってきたので、さすがにうんざりした私が「深夜の電話ははた迷惑だからやめなよ」とお説教まがいの非難を何度か口にしたら、「じゃあ、いいわよ、わかったわよ。もう電話しないわよ!」と逆ギレされて電話切られました。

電話持ったまま茫然としてる私。
文句言って受話器叩きつけたかったのはこっちの方だっつーの!

彼女とはそれきり縁が切れました。
せいせいしてるので、このケンカもばかだったとは思うけれど後悔したことはありません。

女同士のつきあいって、大変なのよね……。