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WOWOWばかりですが、やはり一番は「CSI:7」。その次に「リ・ジェネシス3」「ミディアム3」と続きます。

私が映画やドラマを見て「これはスゴイ、おもしろい!」と興奮するのは、ストーリーの先を読めない場合なんですよ。先が読めちゃう作品だとあからさまに興醒めしちゃいます。そういう私及び同類の身内達を満足させてくれる最高の作品が「CSI」と「CSI NY」、それから「リ・ジェネシス」なんです。「ミディアム」の場合は「霊感」という論理じゃないファクターが働くので、これもやっぱり先が読めないのがおもしろいんです。

推理小説をたくさん読んだり、映画やドラマをいろいろ見たりしていると、ストーリーの展開というのはある程度読めるようになります。

例えば先日の「クリミナル・マインド」だったら、犯人が掌底を使って相手に打撃を加えるシーンを見て「あら、特殊部隊にいたのね」とわかるのは以前に「CSI NY」でマックがシールズの戦い方を実践して見せていたから。
音に過剰に反応し子どもの姿を見て戦場の一場面を回想する犯人を見て「あ、戦争神経症なんだ」とピンと来るのは「ランボー」でのランボーの様子に似てるから。
回想シーンに現れる子どもの肌が黒いので、犯人の年頃でそういう土地での戦闘があったのは「ソマリアだ」と分かるのは「ブラックホーク・ダウン」を見ているから。

そんな感じで、ラストに至るまで要所要所で提示される手がかりの解答が全部ドラマで解明される以前からわかってしまう。

「クリミナル・マインド」がつまらなく感じられるのはそのため。天才を気取っている登場人物達が一般の視聴者よりワンテンポもツーテンポも遅れて、持って回って真実に至るのを鑑賞したってバカバカしいだけだもん。

本当に頭のいい人は、真理に到達するのに時間をかけない。

それが最もよく分かるのが「CSI」のグリッソム主任の描き方なんだよね。続いてが「CSI NY」のマック。この二人は専門が違うのだが、それぞれが見つけた証拠から真実を導き出す過程はほとんど同じである。
自分の中にある様々な情報を瞬時に組み合わせ、それらが同時にあり得る状況というのを推測する。それが一見どんなに不可能に思えても真実がそれしかありえないのであれば、その不可能を可能にする情報を探すことが解答へ至る道なのである。

その解答が即座に彼らの口から出てくるのが見ていてクラクラする程の快感なのですよ♪ どれだけ早いスピードで頭の中が回転してるんだろうと思ってしまう(いや、演技なんですけどね)。


「CSI」や「NY」は事件や犯人の動機も上手い具合にひねってあって一筋縄では行かない。巧妙にミスディレクションを張り巡らしながら、それでいてきちんと真実に導くための手がかりも提示されている。犯人に対する同情を視聴者に覚えさせながらも、最後には「犯罪は引き合わない」「殺人はどんな動機であろうと罪悪」という事をばしっとセリフで決めてくれる。

この決めゼリフを言う時のグリッソム主任やマック、ついでに「マイアミ」のホレイショが最高にかっこいいんだな♪ 

彼らの正義感が決してぶれないのが「CSI」シリーズを通しての最大の魅力なのだと思う。