「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」公式サイト


前日には日テレが「魔宮の伝説」を放映してくれたので、しっかり見てから行きました。

でもどうせだったら「レイダーズ 失われたアーク」から順番に放送してくれたらよかったのに……なんてオープニング見ながら思っちゃいましたよ♪


劇場は昔ファンだったお父さんやお母さんが子どもをみんな連れてワクワクしながらやってきたという楽しい雰囲気に包まれていて、映画の間にお子様に解説する声が漏れ聞こえたりして……。インディはこのワクワク感が終始続くのがいいですよね♪


シリーズも4作目ともなるとマンネリになるのは当たり前、とばかりに制作者サイドがそのマンネリを逆手に取ってセルフパロディに仕立てているのが「クリスタル・スカル」の上手な点。「来るぞ来るぞ」と期待を高めておいて、「やっぱりキター」と観客を喜ばせてくれるのは水戸黄門が時間になると印籠を出すのと同じですが、何しろバリエーションが豊富なので飽きません!


作る側も、監督俳優ともどもすっかり肩の力が抜けているせいか、映画を見ながらゆとりを感じるのですよ。「インディ4」なんてプレッシャーがないわけないのに、よくここまで気負いを感じさせずに作ることができるものだと妙な感心をしてしまいました。


この「ゆとり」は日本の学校教育がめざした「ゆとり」と違って、本当に自分に自信があってこその「心の余裕」ですね」。「ボーン」シリーズのように殺伐とする程のスキのないアクションでもないし、「トランスフォーマー」のように動体視力が追いつかない程のスピード感ある動きもないけれど、その分観客もゆったり構えて、本当に楽しみながらスリルを味わうことができます。まさに円熟の境地の映画と申しましょうか。


当時「インディ」を見て喜んでいたファン層がそのままスライドして今「インディ」を見ると、たぶん丁度いいんじゃないかな……ハリソン・フォードやルーカスやスピルバーグと一緒に自分達も年をとってきているわけだから、インディが「トシだ」とこぼす気持ちも手にとるように分かるし、でもその年で相変わらずの体を張ったアクションをしているハリソンを見ては「自分もまだまだ……!」とがんばれるような気持ちになれるし♪


ストーリー自体は子どもが見ても理解できるものになっているので、ご両親に連れられてきたお子様達もジェット・コースターに乗っている気分で充分楽しめたのではないかしら。


通には「おっ、これは♪」と楽しめる仕掛けも施されているし。


一つだけ日本人には納得しがたいシーンがありましたけれど、それについては今はパスしておきます。

とにかく、ワクワクした気分で映画を見て、「うん、これが見たかったのよ♪」という気分で映画館を後にして欲しいです。


それにしても音楽の力って偉大ですね!

あの「インディ」のテーマを聞くたびに何故かそれだけでワクワク感が高まるんですから!

――これってすでに条件反射?