「アフタースクール」 公式サイト
「ロード・オブ・ザ・リング」を通じて仲良くなった友達で早い内から「アフタースクール」を見ていたのは何故かホビットファンばかり、それも物語の主人公であるフロドとサムを演じたイライジャ・ウッドとショーン・アスティンのファンではなく、彼らにくっついて行って危険に巻き込まれたり、或いは騒動を巻き起こしたりする方のメリーとピピン(メリピピ)、ドミニク・モナハンとビリー・ボイドのファンばかり。
そして彼女らが声を揃えて褒め称えるのが大泉洋なのである。佐々木蔵之介目当てで行った友達まで、鑑賞後は「大泉洋が良かった!」等と感極まって言っている。
果て一体何が? と思っていたその疑問は「アフタースクール」を見て氷解しましたね。
大泉洋って、一人メリピピなんだもんね、言ってみれば。
外見的には、頭はそのままホビットの巻き毛として通じそうだし、顔立ちはどことなくドミニク・モナハンに似ていないでもないので頭身さえ縮めれば「ロード」に出演してもいい感じかもしれない。
でもね、基本は性格ですよ。それと行動パターン。
これ、そのままメリピピなんですってば、大泉洋。
明るく快活でへこたれなくて、何があっても楽天的。これ性格。
好奇心旺盛で友情に厚くてどこにでも首を突っ込んだ挙げ句冒険に巻き込まれちゃったりするけれど、危機にあっても自分を見失わず持ち前のタフさで現状に順応し、機会に応じてリーダーシップを発揮し隙を見ては悪者に一泡吹かせる。冒険が終われば確執は水に流して元の生活に帰って行く。これ行動パターン。
そりゃーメリピピファンなら大泉洋も好きになるわけだわー、とものすご~く納得。可愛いしね♪
「シムソンズ」で見た時から上手い人だな~と思ってはいたのだが、彼の持ち味を十二分に生かしてくれる映画で再び出会えたのは嬉しいことだった(ネズミ男も似合ってたけどネ)。
とはいえ、あの北海道弁訛り、抜けないままで大丈夫なんだろうか。同じ北海道出身者として、堺雅人とのイントネーションの違いぶりがおかしくってしようがなかった。「アフタースクール」では同じ中学出身ということになっているが、きっと大泉の方は小学校時代に北海道から転校してきたに違いないと映画を見ながら自分に言い聞かせていたものだ。妹(田畑智子)は小さい頃はきっとよそに預けられていたんだろうな。
ま、あの訛りが彼から独特の朴訥さを醸し出しているのも確かだから、無理に気取ったイントネーションは身につけない方がいいのだろう。