ブログネタ:恋したいと思う瞬間は?
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「ロード・オブ・ザ・リング」の予告編でレゴラスが長い金髪をなびかせながら登場した時、この人に恋したいと思った。
レゴラスはもちろん役名なので、それを演じている人は誰なのかと調べ、かなり早い段階でオーランド・ブルームという長くて一風変わった、でも美しい名前の俳優であることは知っていた。
その後映画の情報誌であの長い金髪がカツラであり、本人はブラウンの巻き毛だということを知ってちょっとショックを受けたものだ。
なんといってもレゴラスのあの長く美しい金髪、しかもサイドは編み込みなんていうまるで女性のようなヘアスタイルをして、それが似合う! しかも似合っているのにもかかわらず女っぽくない!! 優美さと優雅さと美しさを兼ね備えつつ、それでいて戦士の勇壮さも兼ね備えているなんてまさにエルフそのもので、その人間離れしたところに惹かれていたので。
それがブラウンの巻き毛では、かなり人間っぽくなってしまうではないか、ねえ?
その後映画公開前の特番でオーランド・ブルーム本人の姿を見た。
性格はレゴラスとは全然違って、落ち着きのない子どもみたいで、でも可愛い人。時折見せる甘い表情にくらくらしてしまった。
その時、私は彼のファンになろうと決めた。
「ロード」の日本公開は他の国に比べてかなり遅く、しかも私が見に行ったのは封切りから1ヵ月ぐらいたった時だった。
何故なら原作ファンである私は、映画を見て失望するのが恐かったのである。
映画ファンでもあったので、主演のイライジャ・ウッドやリヴ・タイラー、ヴィゴ・モーテンセンやイアン・マッケランやショーン・アスティンまでは知っていたが、あとはそれこそオーランド・ブルームのように知らない名前ばかりが並んでいる映画だったし。ショーン・ビーンを後から、あ、あの人か、と思い出したぐらいだ。
3月公開の映画を4月になってから恐る恐る見に行って、どうしてもっと早く見に来なかったのかと死ぬ程公開した。その映画館は入れ替え制ではなかったので、そのままそこに座って2回目も続けて見たものである。
その時、私はレゴラスに恋に落ちていた。
外見を見て恋をしたいと思っても、実際に恋に落ちるためにはもうワンステップが必要だ。
その人の内面に触れ、どんな人かわからなければ闇雲に恋などできない。
ところが映画のレゴラスは完璧だった。
原作のレゴラスも飄々としていてステキだったのだが、それに勝る魅力に満ちていた。
まさに自分の理想をレゴラスの中に見いだしたのだ。
それで恋に落ちないわけがないでしょ?
以来「ロード」ファンであり、レゴラスファンであり、オーランド・ブルームファン一直線である。人生の進むべき方向がそれでかなり変わってしまったが、私に後悔はない。
恋をしている間は幸せだもの。
今でもオーランド・ブルームを見るたび、恋に落ちたいと思う。
彼の演じるキャラクター全てに恋をしたい。
そのためにも、彼には良い俳優になって、ステキなキャラクターを演じて欲しいと思うのだ。