ブログネタ:子ども、孫は男の子がいい? 女の子がいい?
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神の摂理だから、選ぶことはできない。
ってか、選べないから多様性が保持されているわけで、多様性が保持されているから人類は未だ旺盛な繁殖力を示しているのだと思います。
世の中にはゲイの男性もレズの女性もいるしバイの人もいるし、自分の生まれた性の体と脳内の自覚的な性が一致しない人もいるし、ヘテロ(異性愛者)生殖能力のない男性女性もいるわけで、みんな生きててみんないいわけじゃないですか。
そんな、男女の二つから選べるようになったら、インターセックスの人達の肩身がもっと狭くなるじゃありませんか。
プライベートな場で自分の好みとして語るならともかく、そんなデリケートな話題をこんなブログネタでふってくるのもどうかと思います。
世の中にはまだまだ因習とか風習とか嫁とか跡取りとかいう問題がひしめいています。
私が九州にすんでいた時のお友達に女手一つでお嬢さんを立派に育てている人がいましたが、彼女の話を聞くとそりゃ壮絶でした。
彼女は旧家の長男の元に望まれて嫁いだのですが、結婚した次の日ぐらいからもう「跡取りの男子を産め」というプレッシャーを夫からも夫の両親からもそれはもう凄まじくかけられていたそうです。
若夫婦はなかなか赤ちゃんに恵まれず、そんな日々は彼女にとって針のむしろだったとか。
不妊というのは原因は男女半々の割合であるんですが、検査に行けの治療しろの責められるのは女である彼女ばかりで、病院に行った結果彼女には原因がないと判明しても夫の方はがんとして検査を拒んでいたそうです。
それでも3年程してようやく妊娠にこぎつけた時は、その時だけはそれまで氷のように冷たかった舅姑も優しくなって彼女の体をいたわってくれたのだそうです。
さて、日々は過ぎ、いざ出産という段になり、難産だった彼女は遂に帝王切開をすることに。
ところが、彼女は麻酔に対するアレルギー体質だったため、全身はおろか局部麻酔もかけられない。
そのあとの話、聞く前から私、女やめたくなりましたよ。
手術台に両手両脚を縛り付けられ、さらに彼女の胸の上には婦長さんが馬乗りになって動かないように押さえつけ、麻酔無しで腹部切開……タテに切腹ですね。
帝王切開なので、さらに子宮を横に切開。もちろん麻酔無し。
私、聞いただけで貧血起こしそうになりました。
そうやって、彼女の命をかけ、ようやくの思いで生まれてきた赤ちゃんが女の子だと知ると……分娩室の前で待機していた夫と舅姑は、赤ちゃんの顔も彼女の顔も見ることなく帰ってしまい、その後彼女の入院中に顔を出すことさえ一度もなかったとか。
そこの名家だか旧家だかが欲しかったのは、長男だけだったんですよ。
寂しい思いをしながらお嬢ちゃんとその家に帰った彼女を迎えたのは、以前にも増して冷たい空気だったそうです。
だって、出産でそんな生きるか死ぬかみたいな思いをした彼女が二度と妊娠したくないと思うのは当然の事。けれど彼女が妊娠しなければ、そこの家の男子はもう絶えてしまう。そんなことは許されないというのが舅姑の結論だったそうで。夫は彼女の事が好きだったらしいのですが、両親の言うなりでさからえないんだとか。
3ヵ月で彼女、その家を出て実家に戻ったそうです。
もちろん離婚届は署名捺印ずみで。
そんな親の言うなりの情けない夫になんか、何の未練もなかったとサバサバ言い切ってましたわ。
ちなみにその夫、その後親のすすめた見合いで結婚し子どもも出来たそうですが、何故か生まれてくる子生まれてくる子全員女だそうで……結局一番問題あるのは夫の方なんじゃないかという結論。
これ、平成の話ですからね。
生まれてくるのは男がいいだの女がいいだのという話を軽々しく扱って貰いたくない人はきっと大勢いると思います。
もう少し、ネタを選ぶのにも神経を使うべきではないのでしょうか?