ブログネタ:今、3日間好きなことをしていいって言われたら、何する?
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普段の休みと変わらないですな、これじゃ。
でも3日間だと海外旅行するったって韓国とか中国ぐらいしかないし、私の旅行は観光というよりは美術館巡りだったりするので、韓国や中国にはさほど食指が動きません。書や壺も見るとそれなりにおもしろいですけど、私が好きなのはやはり絵画や彫刻なので。
食べ歩きもいいんですけど、現在(というか常に)鋭意ダイエット中なので、旅先での暴飲暴食は慎まねばなりません。
というわけで3日間限定ならシネコンにこもります。
「映画」と一言でいっても、楽しみ方はたくさんあります。
もちろんドラマやコメディーの筋立てを楽しみ、俳優達の演技を楽しむのが一番にくるでしょうが、音楽も重要な要素です。美術や衣装、メイク、ヘアメイク、予算のかかった映画ならばどれをとっても一流の芸術です。
かつて絵画は王宮を飾るだけでなく見合い写真代わりに他の王室へ送られたりしていました。彫刻は庭を飾り、王族の退屈しのぎに音楽やダンスが演じられ(王族自身が演じることもあった)、それらはやがてオペラへと発展しました。
王族や貴族が没落してくると、今度は裕福な商人や銀行家などが肖像画を描いて貰ったり、小ぶりの絵で自宅や店舗を飾ったりするようになります。
要するに、芸術というものは、その時潤沢なお金を持っている人々の元で発展するんです。
で、現在、芸術に一番お金をかけられるのは実は映画なんですね。巨大な資本を投入し、それ以上のアガリを期待できる産業としてはやはり映画が一番でしょう。音楽やテレビ・ラジオなどもありますが、予算の上限が一番高いのはやはり映画ではないかと。
だから超一流の才能は自然に映画に流れ込んでくる。
時代が異なれば一流の画家として名をなしたかもしれない人も、現代では映画の美術スタッフとして働いているかもしれない。
ひょっとしたらベストセラー作家になれる才能を持っている人々が、今は映画の脚本家として高額のギャラを得ているかもしれない。
音楽家達はすでに映画音楽の作曲家としてクラシックだの何だのというジャンルにとらわれることなくサントラの名盤を次々に世におくり出しています。
彼らは映画産業の傘下にいるせいで、「画家」や「作家」といった芸術家的なイメージからは少々隔てられていますが、実質的な仕事で「作曲家」同様、次々に立派な芸術作品を生み出しているんです。
そういった一流の人々の仕事の集大成を見ることができるのが「映画」なんですよ。
精緻なミニチュアワークを見るのも、CGIで描き出された映像を見るのも、その技術の高さを見るという点においては同じです。どっちも職人技ですからね。
それらを全部、自分は座っているだけで体験できるんだから、映画はやめられません。
美術館や博物館を歩き回るのって、案外疲れますのでねー。足腰の悪い私には結構負担になるんですよ。
かつては王侯貴族だけが享受するだけのものだった(フランスの宮廷は市民にも開放されていたけれど)芸術作品を、今は千円二千円(舞台挨拶付き)でたっぷり味わうことができるのだから良い世の中になったものだと思います。
といっても中にはハズレもあるんだけどさ。
結局お金(予算)の無い所には一流の人材は集まらないというのも事実なわけで。
ただ、その時は一流じゃなくても一流のタマゴが集まる場合はありますよね。
映画でいったら自分はB級専門なのに数々の才能を排出したロジャー・コーマンが有名です。もちろん自分で見ていても作品そのものはイマイチでも出演している俳優さんが素晴らしい才能を秘めている事に気づかされる場合もあって、そういう俳優さんがキャリアを積み重ねて有名になっていくのを見るのは楽しいものです。ヴィゴ・モーテンセンなんか最初に見たときにこれはと思ったものですが、長くかかったけれど「ロード」でブレイクしてくれた時は嬉しかったですね! オーランド・ブルームの方は「ロード」の予告の時から目をつけていたけれど、「パイレーツ」であれよあれよという間にトップクラスに上り詰めてくれちゃって嬉しい驚きでした。
これからだと日本ではやっぱり佐藤健君かな~。CMに出ている水嶋ヒロ君もいいな~。第二第三のオダジョーになってくれい! 龍騎の須賀君はどうした~!!(←どこまでも「ライダー」好き)