ブログネタ:子供の頃好きだった場所
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公園ではシーソーが大好きだったけれど、あれは一人ではできないし、友達がいても体重が釣り合ってないと上手く遊べないし、その上友達の数が多いとすぐに別の事をすることになってしまって、長くシーソーだけで遊んでいることができない。
ブランコも、数が限られているので乗るためには順番を待ったり数を数えたり、いろんな制限のかかってくる遊具だった。
鉄棒は……腕力のない私には用のない物だった。学校の体育の時間に恥をかくだけで充分だ。
だから私はジャングルジムが好きだった。友達がいればジャングルジムを使っての鬼ごっこやら何やら、その場でルールを決め手ゲームができる。
誰もいなくても、一人でてっぺんまでのぼって最上段の鉄棒に腰掛け、少しだけ高くなった目線で辺りを見渡すことができる。
そう、すべり台でも何でも、私は高い所にのぼるのが好きだったのだ。
すべり台は、昇ったらそこに長くはいられない。何故なら名称が示す通り、これは昇るのではなく「すべる」ことが主眼の遊具だから。もちろんすべるのも爽快で楽しいものだが、順番で追い立てられているような状況も少なからずあって、余裕が感じられない時もある。
ジャングルジムは一人でのぼれば、好きなだけそこにいられる。
誰にも邪魔されず、夕日で空が真っ赤に染まるのを眺めていられる。
公園の中で最も自由な遊具。
それがジャングルジム。
だから私はそのてっぺんにいるのが一番好きだったのだろう。