ブログネタ:テーブル席と靴脱いであがる席どっちがいい?
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座敷だと腰が悪い私はずっと正座していなくてはなりません。膝を崩すと腰に悪いんだよ。
最近増えた掘りごたつ形式の所、これは大嫌い。
だってこれって、狭い空間にいかに大量の客を詰め込むかという命題の答えとして出された方式だもん。
一見、和式でありながら脚を伸ばせるから楽なように見えますが、一人当たりのテーブルの面積を見ると狭いですよ~、掘りごたつ形式。「炬燵」といっても中で脚が温かいわけじゃないのに、でも「炬燵」だから「座卓」よりも密着して座ることにお客さんが抵抗を示さないのですわ、これ。お座敷で普通に座布団敷いて座ってる時よりも、絶対隣の人との肩の位置は近い。
椅子の様に腰掛けるタイプだけど、椅子のように自由に自分の座る位置を調節したり変えたりできないで、ただ決められた場所に自分のお尻を乗っけてるだけ。普通の座敷に座っている程も立ちやすくないから、客としては最も不自由な状況で詰め込まれているわけです。火事になった時一番避難しにくいのがこの掘りごたつ形式だと思う。
その内大惨事が起きて、初めてその問題がクローズアップされるんだろうけど、その時には遅いわ。
それでこういう店って、ごく当然のように客に膳を運ばせるのな。
「すいません、回して下さい」
って言って。日本人は協力的だから言われれば従うし。
ここまでくれば料理屋の効率化も極まれりって感じで、こんな店で食べたところで自分がブロイラーになった気分がするから全然美味しく感じないです。ファミレスのソファーの方がまだゆったりとして座り心地がいいわよ。背もたれはあるし。
実際、掘りごたつ形式の店って、食べ終わると何だか長居できなくて皆そそくさと帰り支度を始めるのよね。足元は炬燵のくせに冷たいし、背もたれがないからのびのびできないし、かといって寝転がれる程広いスペースはそこにない。それで客の回転も早いわけだから、お店にとっては至れり尽くせりで申し分のない空間かもしれないけれど、私にとっては最低。
掘りごたつ形式の店で食事をするのって、そういえば飛行機のエコノミークラスの座席で機内食を食べる感覚に近いわ。腰掛けてはいるけれど全然自由がきかないという点で。トイレにも立ちづらいし。
その内長時間にわたる宴会などを繰り広げた挙げ句、エコノミークラス症候群でぶったおれる客とか出るかもしれないわ。そうなると食べてる途中でみんなで狭くてもできるストレッチとか始めるんだよな。
幸い今のところ和食系の店に限られているから、洋食や中華を選べば当面墓穴掘りごたつにぶち当たる心配しなくていいのがせめてもの救いだわ、ほんと。